橋梁

新名神武庫川橋(PRC5径間連続エクストラドーズドバタフライウェブ橋)

新名神武庫川橋

橋梁の特徴・概要

新名神武庫川橋は、神戸市北区に位置し、2級河川武庫川と一般県道切畑道場線を跨ぐ、橋長442.2メートルの橋梁です。本橋は建設コストの縮減や周辺環境への配慮し、積極的に新技術を取り入れたPRC5径間連続エクストラドーズドバタフライウェブ箱桁橋形式を採用しています。

・上部構造の主桁ウェブに新技術のバタフライウェブ構造を採用しています。

・主塔と斜材により主桁(バタフライ)を支持するエクストラドーズド構造を採用しています。

・橋梁の下部構造には、急速施工を実現した「SPER工法」を採用しています。

・基礎構造の大口径深礎杭については、施工時の掘削範囲の最小化を図るため、竹割型土留め壁工法を採用しています。

上部構造の特徴

・橋梁の側面部にバタフライウェブを採用した世界で初のエクストラドーズド橋です。

・上部構造の軽量化により下部工・基礎工の縮小化を可能としています。

・柱頭部の一部をプレキャスト化し、支保工の軽減と施工の省力化を図っています。

上部構造

バタフライウェブ構造の特徴

・コンクリート箱桁橋のウェブを蝶型の形状の薄型パネルに置き換えた構造形式の橋梁です。

・パネル同示が互いに離れて設置されるので、現場でパネル間を接合する作業がないため、施工性が向上します。

・重量は、コンクリートウェブに比べて10%の軽量化を図れます。

・パネルは工場製作のプレキャスト部材のため、現場での施工の省力化が図れます。

バタフライウェブ構造の特徴

SPER工法の特徴
(Sumitomo Mitsui's Precast form for resisting Earthquake and Rapid construction)

・SPER工法は、高所での足場作業が少なく、より安全な工法です。あらかじめ帯鉄筋を埋め込んだプレキャスト部材で橋脚表面を形成し、内部にコンクリートを打ち込んで合成構造の橋脚を急速施工することができます。

・鉄筋を内蔵したプレキャスト部材により、現場における鉄筋組立作業、型枠作業を省力化することで、大幅な工程短縮が図れます。

・工場制作のプレキャスト部材のため、高品質で美しい仕上がりです。

・木製型枠を使用しないため、地球環境に配慮した工法といえます。

SPER工法の特徴

竹割り型土留め工の特徴(P1,P4橋脚に採用)

竹割り型土留め工の特徴

・鉄筋コンクリート製のリング上構造部分に(リングビーム)をガイドとし、鉄筋補強工と吹抜けコンクリートで周辺地山を補強しながら地山を垂直に掘り下げる工法です。

・施工後の斜面の維持・管理費用を軽減できます。

・長大な人工斜面が発生しないので、自然環境や景観に与える影響を最小限に抑えることができます。

・掘削に伴う地山の変形を抑制し、施工中の安全性が確保できます。

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