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ニュースリリース

ETCシステム長時間閉鎖時におけるお客さまの利便性向上の取り組み
― 出口レーンでの簡易ETC装置によるバックアップシステムの開発 ―

平成30年3月28日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:石塚由成)は、ETCをご利用のお客さまの更なる利便性向上を目指し、ETCシステム長時間閉鎖時のバックアップの取り組みとして、簡易なETCにより通行できる装置を開発いたしました。

今回の装置開発により、ETCシステム長時間閉鎖時のお客さまの待ち時間を短縮化するもので、短時間で仮設設置出来る簡易なETCバックアップシステムの開発は、高速道路会社として初めてとなります。

1.今回の開発内容

従来、ETCシステムの長時間閉鎖が発生した場合、有人レーンで一旦停止していただき、収受スタッフにETCカードを手渡しの上、カード処理を実施していたことから、料金所からの流出に時間を要しておりました。

今回、新たに簡易なETCを導入することで、収受スタッフによるカード処理が不要となるため、待ち時間が短縮化し、場合によっては発生していた料金所渋滞が緩和されるものです。

この度、簡易なETCの開発と検証を完了し、処理時間の短縮効果を確認しましたので、今後、検証結果を反映させた機器仕様を取りまとめ、順次、現地への導入を進めて参ります。

なお、入口レーンでのETCバックアップは従前から簡易なETC(入口情報を書込む機能のみ)を用いて実施しております。

2.出口レーンバックアップ運用の流れ

従来のバックアップ手法(カード処理)

従来のバックアップ手法(カード処理)

【従来の流れ】

  1. 一旦停止
  2. カード手渡し
  3. カード処理(料金決済処理)
  4. カード受取
  5. 車載器へカード挿入

今後のバックアップ手法(無線通信)

今後のバックアップ手法(無線通信)

【今後の流れ】

  1. 一旦停止
  2. 無線処理(料金決済処理)

3.運用実験状況

【処理時間短縮効果】

従来処理の約半分程度(概ね8秒)の処理時間に短縮化

流入側

流入側

流出側

流出側

【試験走行状況写真】

4.期待される効果

期待される効果は、次のとおりです。

  1. ETCシステム長時間閉鎖時の処理時間短縮によるお客さまサービスの向上
  2. 処理時間短縮による料金所渋滞の緩和

5.今後の展開

今後の展開