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お知らせ

第3回 四国横断自動車道 吉野川渡河部の環境保全に関する環境部会(議事要旨)

1.日時

平成26年5月22日(木曜)14時00分~16時00分

2.場所 

アスティとくしま2階 第5会議室 

3.出席者

出席委員:
中野部会長、鎌田副部会長、桑江委員、浜野委員、和田委員
オブザーバー:
国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 秋山副所長
徳島県 県土整備部 道路局 久住局長(代理出席 神野課長)
事業者(事務局): 西日本高速道路株式会社 四国支社 建設事業部

松室部長
建設課 大木課長
徳島工事事務所 大内所長
徳島工事事務所 徳島東工事区 坂東工事長

4.議題

(1)開会
(2)事業者挨拶
(3)議事ならびに説明事項
1)
環境モニタリング調査計画の基本事項
2)
各調査の実施内容
  • 事務局から資料1「各調査の実施内容」を説明。
    環境モニタリング調査の各調査内容等について、委員による議論がなされ、次回検討会に提示する環境モニタリング調査計画案としての了承を得た。
    なお、委員からあった意見等を以下にまとめる。
  • 調査計画の変更等に関するご意見は特になし。
  • 委員から、工事稼働日調査は計器を用いて表層と中層の2点を測定(濁度等の測定)する計画としているが、計器測定では連続的な測定が可能な方法であることから、表層から下層まで連続して測定しておくべきとの意見があった。
  • 調査計画の変更等に関するご意見は特になし。

(調査地点の設定に関する考え方)

  • 委員から、調査地点の設定は、調査範囲内(T.P-2.5m~-7.5m)において、「一定の地盤高に着目した生物相の変化を監視する方法」と「定点に着目した生物相の変化を監視する方法」が考えられる。前者の場合、吉野川の河口域は地形変化が激しい場所であることから、目的の地盤高となる地点を毎回探しあてながらの調査作業は、実質的に困難であると考えられる。底生生物に関する調査は、渡河橋整備に伴う影響評価に向けた基礎データの集積が目的であることから、渡河部の地形等の物理環境(自然的な地形変動)と生物相の関係性や、それぞれの変遷状況を把握することが重要であり、調査範囲内に定点を設定して継続的な調査を行う方が望ましいとの意見があった。

(自然変動による影響を把握する範囲における調査地点(定点)設定方法について)

  • 委員から、自然変動による影響を把握する範囲の調査地点(定点)の設定方法について、過去の地形データによる地盤高のみの情報で定点設定した場合、調査時点において地形変化が大きく生じて、目標とする地盤高範囲から外れる可能性が高い。この対応として、調査作業にあわせて水深を測定することにより、調査目標とすべく地盤高の平面位置を探ることも加えて、定点を設定する方法も考えられるとの意見があった。

(調査時の地盤高の精度の考え方)

  • 委員から、底生生物調査、底質調査における試料採取の地盤高を0.5m間隔で実施することは、精度確保の観点から現実困難であることから、あくまで目標でしかないとの意見があった。

(事前調査結果の報告及び部会の開催)

  • 委員から、事前調査の段階では、工事が始まってこれから影響が受けていくと予想される場所に対応する環境(バックアップ領域)を把握していくが、その結果によっては工事中調査計画の見直し検討の必要性も考えられる。よって、事前調査結果がまとまった段階でその都度部会で議論していくほうが良いとの意見があった。

    ⇒事務局から、平成26年10月頃と平成27年6月頃に実施予定の事前調査結果がまとまった段階においてそれぞれ環境部会の場を設けることを説明した。

  • 委員から、鳥類の生息状況調査の実施エリアは、干潟部と護岸部が含まれており、それぞれ分けてデータ整理をする方が良い、との意見があった。
  • 委員から、シギ・チドリ類の休息状況調査は、水位が高く採餌できない時間帯に調査することが重要であり、大潮にはこだわらない、との意見があった。
  • 委員から、シギ・チドリ類の休息状況調査のR-1は、図示した範囲に限定せず、河口干潟全体として調査する方が良い、との意見があった。
  • 委員から、刺し網の設置は、夕方の前に設置し、翌朝に回収するという説明の方が誤解を招かない、との意見があった。
3)
環境モニタリング調査の全体スケジュール

以下に、委員からの意見等をまとめる。

  • 委員から、平成26年10月に実施を予定している調査の結果に対しても、工事中調査計画のブラッシュアップに向けた環境部会を実施する方が良い、との意見があった。

    ⇒事務局より、平成26年度末頃に環境部会が開催可能か検討すると回答した。

※1)~3)をもって、環境部会における環境モニタリング調査計画(案)を策定し、次回の検討会において審議するものとして、了承を得た。

4)
平成26年度の予定
5)
その他
  • 事務局から、鳥類のデータについて、一般の方々からの観察データも提供していただける枠組みについての進行状況を説明。
  • 委員から、一般の方々との協働関係を進めるにあたっては、鳥類調査のデータのフォーマットを統一する必要があるが、事務局と一般の方々だけでなく、環境部会の委員も含め協議をしたほうが良い、との意見があった。

5.閉会

配付資料

  • 資料1 説明資料
  • 各調査の実施内容
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