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ニュースリリース

サービスエリアに100%自然エネルギーを活用する『エコトイレ』が誕生
― お客様満足度を追求したトイレリニューアルにも環境配慮の取り組み ―

平成20年8月25日
西日本高速道路株式会社

  NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役会長CEO:石田 孝)は、山陽自動車道 龍野西サービスエリア(上下線)トイレリニューアル事業において、使用するエネルギーの全てを自然エネルギーで賄い、使用水量も概ね半減させる「エコトイレ」を実現させます。NEXCO西日本では、5年間で約70箇所程度のSA・PA のトイレを4C( Clear (明るさ)・Clean(清潔)・Comfortable(快適) ・Charming(魅力的) )を目標にお客様に満足していただける施設に改修しておりますが、今回のエコトイレの取り組みは、4C のサービスレベルを確保しながら、環境にも配慮したエコトイレのテストケースとして導入するものです。

 NEXCO 西日本では、今回導入したエコトイレの効果検証を行うとともに、今後のリニューアル事業においても、先端技術の開発動向を見極め、その効果検証を行いながら、引き続き更なる環境負荷の低減とコスト削減の両立を目指した取り組みを進めていく方針です。

今回導入するエコトイレ(山陽道 龍野西サービスエリア(上・下線)の概要)

(1)使用エネルギーを100%自然エネルギーで賄います。

(国内の高速道路トイレでは初)
  • 従来型同規模施設の消費電力量は、238,000kwh(一般家庭の約65世帯分)
  • 節電仕様機器等の採用、運転管理により138,000kwh(58%)削減
    ◇年間削減エネルギーの内訳
・太陽熱給湯システム+エコ給湯(ヒートポンプ)
・LED照明
・インバータ換気扇
・その他(人感センサー、節電洗浄便座など)
68,000kwh
61,000kwh
6,000kwh
3,000kwh
  • 年間消費電力量を全て賄える規模(最大発電量100kw級)の太陽光発電施設を導入
    節電仕様機器等による削減後の年間使用電力量100,000kwhを賄うため、導入する太陽光発電の年間発電量を100,000kwhの規模として、トイレで消費する年間消費電力量を差し引きゼロとすることを目指した。
従来型同規模施設の電気使用量

(2)水道水使用量を概ね半減します。

・従来型同規模施設の想定使用水量は年間34,000t、このうち、16,000t(一般家庭で約62世帯分の使用水量に相当)を削減。
・節水型便器の採用による削減量
・雨水利用による削減量
15,300t
700t
(▲45%)
(▲2%)
従来型同規模施設の水道水使用量

(3)年間CO2削減効果は、109t-CO2

⇒甲子園球場約23個分の森林が1年間に吸収するCO2削減量に相当

(4)総工費と追加投資 今回改修の総工費は、約460百万円(上下線合計)。

(うちエコ化実現のための追加投資額は、約140百万円 +44%)
  • エコ化による光熱水費節減効果 年間 約10,800千円
    (従来型同規模施設では通常掛かる光熱水費は約19,200千円で▲56%に相当)
  • エコ化実現のための追加投資額は、光熱水費節減により17年以内で回収見込み

(5)今回リニューアルするトイレの規模

※上・下線の施設は同規模で、片側の便器数、面積を記載。
・便器数
男性便所
女性便所
小便器14基、大便器6基
便器28基
・面積
約 363m2

(6)工事スケジュール

※上下線とも同時施工
男性便所
女性便所
太陽光発電施設(上り線側緑地内に設置)
平成20年9月末 部分オープン
平成20年12月下旬 グランドオープン
平成20年12月下旬 完成
※別紙の各施設紹介欄の表記は、上記表中ののオープン時期に対応。

≪参考≫ SA・PAのトイレリニューアル計画 (平成18年度~平成22年度)

計画)
完了)
事業中)
70箇所
14箇所
15箇所
(NEXCO 西日本が管理するSA・PA のトイレ総箇所数は289箇所)
(中国道西宮名塩SA、山陽道小谷SA、山陽道佐波川SA など)
(山陽道龍野西SA、舞鶴若狭道西紀SA、大分道別府湾SA など)

リニューアルの基本的方針

  • お客様満足施設を目指して
    4C< Clear (明るさ)・Clean(清潔)・Comfortable(快適) ・Charming(魅力的)>を目標とし
    1. 女性トイレの便器数を約30%増設
    2. 洋式トイレを全便器数の8割に増設
    3. 全ての洋式便座を洗浄器付便座で整備
    4. トイレ内の床面のフルフラット化(段差なし)
    5. 子供と一緒に入ることが可能な大型ブースの増設
    6. 冬場トイレの快適性確保のために自動ドア設置
    7. 床をゴムタイルとして、床面の乾燥状態を保持すること
    を主体に計画・実施中です。
  • 環境対策への取り組み方針
    • 今回採用した節電機器及び節水機器等は、今後実施するリニューアル施設においても、原則採用していく方針です。
    • なお、太陽光発電施設については、今回の施設の効果検証を行うとともに、先端技術の開発動向を見極めて、引き続き更なる環境負荷の低減とコスト削減の両立を目指して別途検討していく予定です。
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