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災害に強い組織・連携ネットワークの構築

高速道路への国民の信頼に応えるため、「想定を超えた広範囲の激甚災害新規ウィンドウを開きますにも対応できる仕組み」を構築します。発災時には速やかに高速道路機能を回復し、被災地域の救急・復旧・復興に貢献します。防災対策をより実効性の高いものへ逐次見直し、不断の努力を続けていきます。

防災体制

道路機能の迅速な回復に努めています

高速道路の早期復旧にあたっては、情報の収集・発信拠点となる「災害対策本部」を災害規模に応じて設置し、本部を中心にグループ会社も含め指揮統制の取れた体制を構築することが重要です。そこで、訓練等によって得られた課題についての対策を講じるなど、災害対応計画を継続的に見直しています。

2017年度は九州北部豪雨での被災状況を踏まえ、急変する気象に対応可能なように、高速道路が通過する自治体を対象に特別警報が発表された場合には防災体制を強化する見直しを行いました。

写真:熊本地震時の社内災害対策本部

熊本地震時の社内災害対策本部

南海トラフ巨大地震への対策強化

被害想定に基づき、被害想定箇所への資機材等の備蓄を強化しました

東日本大震災の教訓を踏まえ、津波被害が想定される地区では、事務所や料金所、休憩施設(SA・PA)への非常用自家発電設備の燃料備蓄を7日間分に増やす計画を策定し、2014年度までに112カ所すべてへの備蓄を完了しました。また、一時退避されたお客さまに対する食糧、水、衛生用品などの防災備蓄について、震度5強が想定される休憩施設242カ所に対して、2017年度までに235カ所への配備を完了しました。

2018年度は、7カ所への防災備蓄品の配備完了をめざすとともに、大規模地震発生時における状況把握点検の支障となる道路段差を解消するための資機材を全事務所へ整備していきます。

▼休憩施設(SA・PA)に備蓄する資機材の一覧

種別 備蓄する資機材 備蓄する施設数(箇所数) 箇所あたりの備蓄量
最低限の衛生用品・食糧・水 携帯トイレ 235 240~3200枚
トイレ利用キット 235 2~3セット
毛布 235 40~500人分
おむつ 235 70~540枚
生理用品 235 48~384枚
ゴミ袋 235 40~540枚
非常食 151 120~1080食
飲料水 151 240~2136食
ライフライン新規ウィンドウを開きますの寸断を想定 備蓄倉庫 235 1台
発電器 235 1台
投光機 235 1台
コードリール 235 1台
石油ストーブ 235 1台
燃料缶詰 235 ガソリン:4缶
軽油:4缶
建物被害 大型テント 11 1張
救出工具キット 95 1セット

施設の規模(駐車ます数)により備蓄量を決定しているため、エリアにより備蓄量は異なります

▼備蓄する資機材の例

写真:備蓄する資機材の例

地域・他機関との連携

包括協定新規ウィンドウを開きます等に基づく連携強化を図っています

地域住民の安全・安心の向上を図るため、これまで西日本の全24府県、陸上自衛隊、独立行政法人国立病院機構災害医療センター及び同法人大阪医療センターと大規模災害時の相互協力を定めた災害協力協定新規ウィンドウを開きますを締結しています。

加えて、新たに2018年1月に関西電力と災害協定を締結し、連携強化を進めています。

図:地域・他機関との連携

防災訓練

関係機関と連携し、実践的な訓練を実施しています

地震など自然災害の発生時や通常起こり得る交通事故などを想定し、迅速かつ的確な対応ができるよう、グループ全体や関係機関と計画的に防災訓練や災害図上訓練(DIG)新規ウィンドウを開きます等を実施しています。

2017年度は、2016年度に引き続き関係機関と連携した実働訓練を実施しました。9月に実施した本社防災訓練では、上町断層に起因する直下型地震が発生した想定として、関西支社と連携し災害情報の収集・情報発信等の訓練を実施しました。

また、津波被害が想定される地域では、自治体や住民の皆さまと連携して、津波一時避難訓練を行っています。2017年度は沖縄自動車道や阪和自動車道の沿線地域で実施しました。

2018年度も引き続き、関係機関と連携した訓練を実施しながら、課題抽出および改善等に取り組み、実効性のある体制の構築に取り組んでいきます。

▼2017年度総合防災訓練の参加関係機関

訓練 実施場所及び参加関係機関
災害対策本部訓練 近畿管区警察局、NEXCO西日本メンテナンス関西、NEXCO西日本エンジニアリング関西、防災エキスパート、日本建設業連合会、日本道路建設業協会、プレストレスト・コンクリート建設業協会、日本支承協会
津波対応訓練 サービス関西
災害対策本部訓練 香川大学、陸上自衛隊、四国管区警察局、日本道路建設業協会、プレストレスト・コンクリート建設業協会、日本橋梁建設協会、日本建設業連合会、NEXCO西日本エンジニアリング四国、NEXCO西日本ファシリティーズ、NEXCO西日本サービス四国、NEXCO西日本ビジネスサポート、NEXCO西日本サービス・ホールディングス、NEXCO西日本コンサルタンツ、富士技建、ハイウェイ・トール・システム
緊急即応訓練 陸上自衛隊、警察、消防、NEXCO西日本メンテナンス中国、NEXCO西日本パトロール中国、NEXCO西日本エンジニアリング中国、NEXCO西日本ファシリティーズ
バックアップ管制センター災害訓練 警察、NEXCO西日本パトロール中国、NEXCO西日本エンジニアリング中国
段差修正訓練 NEXCO西日本エンジニアリング四国、NEXCO西日本ファシリティーズ
通信連携訓練・緊急車両走行訓練 陸上自衛隊
休憩施設防災備蓄品組立及び救護訓練 香川県、高知県、消防、NEXCO西日本エンジニアリング四国、NEXCO西日本サービス・ホールディングス
通信連携訓練 陸上自衛隊
トンネル内防火消防訓練 消防

▼2017年度津波一時避難訓練の実績

実施日 実施場所及び参加関係機関
平成29年11月5日 阪和自動車道 みなべ町
平成29年5月20日 徳島自動車道 鳴門市
平成29年11月17日 徳島自動車道 徳島市
平成29年11月2日 沖縄自動車道 金武町

■総合防災訓練 段差修正訓練

写真:土のうによる段差修正

写真:修正した段差を走行する車両

■総合防災訓練 お客さま避難誘導訓練(南国SA)

写真:高知自動車道 南国SAでのお客さま避難誘導訓練の様子1

写真:高知自動車道 南国SAでのお客さま避難誘導訓練の様子2

高知自動車道 南国SAでのお客さま避難誘導訓練の様子

■津波一時避難訓練 (和歌山県みなべ町)

写真:阪和自動車道 みなべ料金所での避難訓練の様子1

写真:阪和自動車道 みなべ料金所での避難訓練の様子2

阪和自動車道 みなべ料金所での避難訓練の様子

■津波一時避難訓練 (徳島県徳島市)

写真:徳島自動車道 盛土のり面の避難施設1

写真:徳島自動車道 盛土のり面の避難施設

徳島自動車道 盛土のり面の避難施設

■近畿地方DMATブロック訓練

写真:のり面崩壊状況(発災時)

写真:のり面崩壊状況(応急復旧後)

名神高速道路 吹田料金所敷地内での訓練の様子

九州北部豪雨への対応

地域と連携し、早期復旧に努めました

2017年7月の九州北部豪雨により、大分自動車道、九州自動車道をはじめ九州北部地域で降雨による通行止めが発生しました。

7月5日から6日にかけて発生した大雨は、線状降水帯新規ウィンドウを開きますが同じ場所に停滞したことで引き起こされたもので、大分自動車道の一部区間において最大545mmの雨量を記録し、高速道路では小規模なのり面崩壊が10箇所発生しました。

また、高速道路周辺地域からの影響として、高速道路区域外からの土砂流入により、大分自動車道杷木料金所が冠水したほか、大分自動車道高山トンネル付近のカルバートボックス新規ウィンドウを開きますに倒木・竹が流入し、一般道が完全に通行不能となりました。加えて、周辺のため池が決壊する恐れがあったこと等から、料金所を含む朝倉市杷木寒水区地域に避難指示が発令される想定外の事象が発生しました。

NEXCO西日本では、高速道路及び周辺地域の被災状況を把握するため、防災ヘリやドローンを活用し、上空からの情報収集に努めたほか、TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)と合同で現地調査を行う等、関係機関と連携のうえ対応にあたりました。

被害の多かった朝倉市への支援としては、豪雨災害により流出した土砂や流木の仮置き場周辺の土ほこり対策として周辺地域へ散水活動を行い、早期復旧に努めました。

写真:のり面崩壊状況(発災時)

のり面崩壊状況(発災時)

写真:のり面崩壊状況(応急復旧後)

のり面崩壊状況(応急復旧後)

写真:倒木・竹の流入状況

倒木・竹の流入状況

写真:国土交通省TEC-FORCEとの合同調査

国土交通省TEC-FORCEとの合同調査

写真:防災ヘリでの撮影状況

防災ヘリでの撮影状況

社員コメント

北部豪雨時の対応について

7 月5日は、朝から雷が鳴り始め、昼からは雨も降り出し、今までに無いような大雨が降り続きました。同日16 時ごろに高速道路本線通行止めの情報が入り、それから1時間ほどして料金所周辺は洪水状態となり、土砂が流れ込む事態となりました。

その中で、一般道が冠水し、行き場を失い高台である料金所へ避難して来た方々がいたため、料金所事務所内へ受け入れ、備蓄品から食料、水、毛布などの提供を行いました。小さいお子さまからお年寄りの方まで30名程おられましたが、翌日、無事戻られる際には感謝の言葉をいただきました。今回の災害対応は想定以上のものでしたが、日頃からお客さまに気持ちよく利用していただけるように、お客さまの立場に立った応対を心掛けていたことから、避難者の受け入れについて一人の負傷者もなく最善を尽くすことが出来たのではないかと思っています。

杷木料金所内では今回の経験を踏まえて、地域防災マップによる危険箇所や避難場所の把握、車両の誘導や関係各所への連絡をより円滑に行えるように役割分担を定めるなど、有事の際に迅速に対応できるように、日々緊張感を持って業務を行っています。

写真:土砂流入時の様子

土砂流入時の様子

写真:西日本高速道路 サービス九州(株) 杷木料金所 サービス係長 松尾 なぎさ西日本高速道路
サービス九州(株)
杷木料金所
サービス係長
松尾 なぎさ