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第三者意見

写真:関西学院大学専門職大学院 経営戦略研究科 教授 山本 昭二 様関西学院大学専門職大学院
経営戦略研究科 教授
山本 昭二

NEXCO西日本グループのコミュニケーションレポート2018を読んでみるとグループの活動がつぶさに理解できるとともにどの様な点が大きな問題になっているのかが的確に示されている。高速道路は既に「造って提供する」から「使って価値を生む」という段階に進んでおり、最後の段階である「生活に根ざした価値共創」も垣間見えている。新しい路線の開通によって渋滞が解消されたことは素晴らしいことで、引き続き利便性を高める着実な努力が望まれる。また、防災対策や安全対策などの使い手にとって利用価値の高いサービスの提供も数多く触れられている。サービスエリアの拡充や九州北部豪雨への対応など、日本の高速道路のサービス水準の高さを示すものであり、利用者にとっての利便性を保証している。また、本グループの保全技術がアメリカで採用され、インフラの維持に貢献していることは素晴らしい成果である。

また、共創価値の向上は数多くのサービスの基盤となるものであり、地域観光への貢献、サービスエリアの地域からのアクセスの確保など社会との繋がりを高めるための施策が多面的に実施されていることは大変心強い内容となっている。

高速道路から価値が生み出される一方で、その実現を阻むような事象も発生してきている。残念ながら2017年度も重大な事故が発生し一層の安全対策が望まれる事態となっている。熟練した作業員の確保の難しさや新たな工法の採用による習熟への時間の必要性など改善するべきことは多いだろうが、レポートでも取り上げられるようにグループを挙げて取り組みを続けて欲しい。

最後に、逆走問題のように高速道路のハードウェアの改善だけでは解決が難しい問題も発生してきている。これを自動運転の普及も含めたドライバーの変化と捉えるとより価値を高めるための投資対象として考えることも可能になるのではないだろうか。是非、ドライバーの意識変革を含めた積極的な対応を望みたい。

第三者意見をうけて

写真:取締役 常務執行役員 芝村 善治取締役
常務執行役員
芝村 善治

今年度の第三者意見は、前年度に引き続き、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授の山本昭二様からいただきました。貴重なご意見をいただき感謝申し上げます。

当社グループは24時間365日、高速道路の機能・サービスを間断なく提供する使命を担い、各事業を遂行しています。そのうえで、山本様のご意見のとおり、地域観光への貢献、サービスエリアの地域からのアクセスの確保など、社会との繋がりを高める「共創価値の向上」の施策を実施しながら、社会基盤である高速道路を通じて社会の持続的な発展に貢献することを目指しております。

また、近年の建設現場での重大事故を踏まえた工事安全性向上への取り組みについては、ゼロ災害を目指し受発注者一体となって安全対策を進めるとともに、九州北部豪雨をはじめとした自然災害における対応については、災害対応計画を継続的に見直し、防災訓練の中でより実効性のある体制の構築に取り組むなど、高速道路の早期復旧を目指した対策を実施してまいります。一方、逆走対策のように高速道路のハードウェアの改善だけでは解決が難しい問題については、一般企業から公募した技術を取り入れながら、関係機関と連携して対策に取り組んでまいります。これらの取り組みについて、当社グループに対する理解を深めていただくため、継続して情報発信に努めてまいります。

今後もインフラを管理する企業グループとして環境の変化に対応し、地域と連携した取り組みを通じて高速道路ネットワークの価値を最大化させ、持続的に成長してまいります。

頂戴したご提言を踏まえ、コミュニケーションレポートの更なる充実に活かしていくとともに、NEXCO西日本グループ一体となった事業への取り組みに活用させていただきたいと存じます。