▲ 

第三者意見

写真:関西学院大学専門職大学院 経営戦略研究科 教授 山本 昭二 様関西学院大学専門職大学院
経営戦略研究科 教授
山本 昭二

NEXCO西日本グループのコミュニケーションレポート2019を読んでみると一昨年から続いている災害への対応とこれからの成長戦略について幾つかの特徴が明らかになってくる。

平成30年7月の豪雨では広く西日本で災害が発生し、高速道路も大きな被害を受けた。広島呉道路の復旧が鉄道の再開にも連携していることから分かるように、地域の交通の要となる道路の災害対応力の重要性が再確認された。

関西国際空港連絡橋への船舶の衝突は、予期できない事態であり、迅速に対応できたことは同空港の重要性から見ても評価できるものであった。

一方で、平成30年3月の新名神高速道路の高槻~神戸間の開通効果によって中国自動車道の渋滞は確実に減少しており、高速道路のネットワークの改善は地域の交通サービスに大きな役割を果たしていることも再確認された。同じことは高松自動車道の4車線化においても見られた。

高速道路を利用することによる移動する時間の節約と目的地までの途中での休憩や食事などへのニーズへの対応は、確実な移動のための基礎的なサービスや移動の楽しみの充実を図るための両輪である。従来の時間の節約を中心としたサービスの提供に加えて、SAやPAでの非日常的な体験の提供の可能性を追求することは、高速道路の利用者の多様性を高めて、優れたネットワークを構築することに貢献するはずである。宝塚北SAの開設などNEXCO西日本グループの試みは時宜にかなったものと言えるだろう。

SAやPAでのサービスが良くなることは、高速道路のネットワークの改善にとって必須のものであることは強調しておきたい。SAやPAでのサービス向上は、ドライバーの体調維持や同乗者との優れた経験に繋がり、ドライバーの運転能力向上に寄与し、ひいては走行する自動車の安全性を高めることができる。つまり、移動の質を高めることにより、最終的に優れたネットワークが構築されること、それがNEXCO西日本グループとしての成長戦略の要となるものだからである。

第三者意見をうけて

写真:取締役 専務執行役員 芝村 善治取締役
専務執行役員
芝村 善治

今年度の第三者意見は、前年度に引き続き、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授の山本昭二様からいただきました。貴重なご意見をいただき感謝申し上げます。

今年度は西日本各地で多くの災害が発生し、高速道路も大きな被害を受けましたが、関係機関からの多大なご協力と当社グループの総力を挙げた取り組みにより、早期に高速道路の復旧を成し遂げることができました。引き続き24時間365日、高速道路の機能・サービスを間断なく提供するという当社グループの使命のもと、高速道路の安全・安心を届けてまいります。

高速道路の新設や4車線化事業等による高速道路ネットワークの機能強化は、地域の発展と、暮らしや利便性の向上に貢献するものと考えています。実際に、新名神高速道路の開通や高松自動車道の4車線化により、渋滞回数が減少し定時性が向上するなど、目に見える効果が現れてきています。引き続き高速道路ネットワークの機能強化に向けて、事業を推進してまいります。

SA・PAにおいては、インバウンドや小さなお子さま連れの旅行等、多種多様なニーズに対応できるサービスを提供し、高速道路のお客さまと地域の皆さまに愛されるSA・PAを目指してまいります。

今後もインフラを管理する企業グループとして環境の変化に対応し、地域と連携した取り組みを通じて高速道路ネットワークの価値を最大化させ、持続的に成長してまいります。

頂戴したご提言を踏まえ、コミュニケーションレポートの更なる充実に活かしていくとともに、NEXCO西日本グループ一体となった事業への取り組みに活用させていただきたいと存じます。