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第三者意見

写真:関西大学 社会安全学部 教授 土田 昭司 様関西大学
社会安全学部 教授
土田 昭司

NEXCO西日本グループレポート2021を読んでみると豪雨災害への対応や地域と連携した新しい企画など、グループ理念に沿った活動がつぶさに分かり易くまとめられている。

特に、災害対応力の強化として、被災した4車線区間において上下線2車線運用による早期交通機能の確保、あるいは、河川氾濫等により地域の道路が寸断された際の緊急開口部の活用、一般道の代替としての高速道路無料措置などが取り上げられている。災害に対する強靱化はハードウェアである施設・設備の強化によることが基本であるが、今日さらに求められているのは上記のようなソフトウェア的な対応策を柔軟に活用する力であろう。実際にこれらのソフトウェア的対応策を実施して被災地から感謝されているとのことである。実施された対応策をマニュアル化して今後にも活かしていただきたい。

新型コロナウイルス感染症流行は、日本中の人々の暮らしに大きな影響を与え続けている。そのなかで「SAPA2020とりもどそう!元気なニッポン」の合言葉により、SA・PAにおいて、利用されるお客様に対する感染予防対策と共に『新しい生活様式』の定着を推進する取り組み、あるいは、SA・PAのテナント各社を応援する取り組みが紹介されている。

コロナ禍においては、いわゆるエッセンシャルワーカーの方々が社会の維持に大きな力となっている。トップメッセージにおいて述べられているように、医療関係者とならんで物流を担う方々もエッセンシャルワーカーである。高速道路では物流のトラックなど業務交通の方々が多く利用されている。これらの方々を支援するために、SA・PAにおいて駐車場の拡充やコロナ禍においてもシャワーステーションの営業を継続したことは評価されることである。さらに長期的には、物流の効率化に資する後続車無人隊列走行の実現を見据えた整備もポストコロナに向けた重要な施策であるといえる。
NEXCO西日本には今後とも物流支援に寄与するポストコロナの取り組みを続けていただきたい。

第三者意見をうけて

写真:代表取締役 専務執行役員 芝村 善治代表取締役
専務執行役員
芝村 善治

今年度の第三者意見は、前年度に引き続き、関西大学社会安全学部教授の土田昭司様からいただきました。貴重なご意見をいただき感謝申し上げます。

災害対応力の強化では、中期経営計画「進化2025」において、減災・縮災等に資する道路構造への改良を目指し、ランプ部の路肩拡幅や崩落土砂の広がりを最小限に留めるための中央分離帯の剛性防護柵化などのハードウェアの対策を進めてまいります。一方で、土田様よりご意見いただきましたソフトウェアの対策として、災害対応で経験し、得られた知見を逐次「防災対策業務必携」等に反映し、被災状況に応じた柔軟な対応ができるよう、引き続き危機管理対応力の向上を図ってまいりたいと考えています。

また、エッセンシャルワーカーとして国民生活や社会経済活動を支えていただいている物流のトラックなど、業務交通の方々への機能強化・サービス向上として、大型車駐車マスの拡充、ダブル連結トラックに対応した駐車マスの整備、シャワーステーションの利便性向上などに加え、SA・PAでのキャンペーンなど、お喜びいただける企画を開催してまいりたいと考えています。

頂戴した物流支援に寄与するポストコロナの取り組みとしては、後続車無人隊列走行の実現を見据えた新名神高速道路の6車線化整備をはじめとして、将来を見据えた中期経営計画である「進化2025」に掲げた関係施策を着実に推進し、地域の発展と豊かな未来の実現に貢献する企業グループを目指してまいります。