令和7年度

関西支社管内
優良事業所の表彰

工事中無事故などによる優良表彰で
全39件の授賞を行いました

NEXCO西日本関西支社(大阪府茨木市、支社長:諸富 正和)では、令和7年11月26日(水)に茨木市文化・子育て複合施設 おにクルにおいて、安全管理および品質管理が特に優良であるとして、令和7年度の『優良事業所(工事受注者)』を表彰しました。

本表彰は、その功績を表彰することにより、工事による災害を防止し、安全な施工を図るとともに、質の高い道路構造物を構築するために、現場管理および品質管理における技術の向上を目的としています。優良表彰を受賞された会社さまに、受賞の感想や会社独自の取り組みに関して伺います。

interview01
中尾 友幸

中尾 友幸さま

  • 部門保全工事
  • 受注者名阪南土建株式会社
  • 工事名中国自動車道
    中国吹田IC他4箇所
    トールゲート改築工事
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Q.1当該工事の特徴的な作業の中から、最も印象深い事柄をお聞かせください。

A.

本工事では、4箇所の料金所撤去および新設工事を実施しました。特に、近畿自動車道の門真ICおよび摂津南ICは交通量が多く、料金所の一部が高架橋下に位置していたため、厳しい施工条件となりました。供用を継続しながらの施工であったことから、NEXCO関係者や協力会社と協議を重ね、現場条件に適した工法を検討しました。特に、第三者に対する安全対策を最重要項目として取り組みました。これまでに実績のない新たな施工方法を採用した中で、無事故・無災害で無事に工事を完了できたことは、非常に印象深い経験となりました。

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Q.2当該工事での安全の取り組みについて、どのような点が評価されたと思いますか。

A.

各料金所は立地条件や構造が異なり、それぞれに固有のリスクが存在したため、作業員には現場ごとのルールや注意事項を都度教育し、遵守を徹底しました。また、料金所を供用しながらの施工であったことから、各料金所に専任の管理者を配置し、日々の作業後には反省点や改善点を関係者間で共有・協議しました。これらの継続的な安全意識の向上活動により、第三者災害の防止に努めることができた点が評価されたと思います。

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Q.3御社の労働災害を防止するための特徴的な取り組みを教えてください。

A.

弊社では、安全管理体制の強化を目的として「安全部」を設置し、取締役を含むメンバーによる安全パトロールを毎月実施しています。また、工事着手前には施工検討会を開催し、施工上の課題や問題点を事前に検討・対策を講じています。さらに、毎月開催する工事部会議においては、各作業所からの安全パトロール報告を共有し、是正事項や安全への取り組みを全体で確認することで、より安全で効率的な現場運営に反映しています。

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Q.4受賞の感想および今後に向けての抱負など一言お願いします。

A.

この度は、優良事業者として表彰いただき、誠にありがとうございます。本工事を無事に完遂できましたのは、大阪高速道路事務所のみなさまからのご指導・ご協力、並びに協力会社各位のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。今後も引き続き、安全を最優先とした施工管理に努め、他工事においても無事故・無災害の達成を目標に、社員一同全力を尽くしてまいります。

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interview02
佐藤 恭史様

佐藤 恭史さま

  • 部門保全工事
  • 受注者村本建設株式会社
  • 工事名阪和自動車道
    松原地区耐震補強工事(その2)
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Q.1当該工事の特徴的な作業の中から、最も印象深い事柄をお聞かせください。

A.

本工事は鉄筋コンクリート巻立てによる53基の橋脚と、落橋防止構造64基他の耐震補強工事でした。そのうち5基の橋脚は松原料金所に近接しており、光ケーブル等多くの重要施設があることから、それらの損傷事故防止対策が最も重要な課題でした。また、料金所を供用しながら低空頭型機械でH鋼を打設するなど、極めて難易度の高い工事でしたが、阪奈高速道路事務所のみなさまのご指導・ご協力のおかげで無事故・無災害で工事しゅん功できました。

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Q.2当該工事での安全の取り組みについて、どのような点が評価されたと思いますか。

A.

本工事では「その1工事」より取り組んでいる【凡事徹底】をスローガンに掲げ、日々の作業に対して関係者全員で真摯に取り組みました。『あたりまえのことを、あたりまえにやる』——この考え方を理解し、長期に渡り継続していくことがいかに難しく、大切であるかを職員および作業員全員に認識してもらい、実践することに注力しました。そしてこの取り組みが作業員一人ひとりに習慣化されたことにより、無意識のうちに「自然体な安全施工」という結果を得ることができました。これらの取り組みを評価頂けたのだと思います。

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Q.3御社の労働災害を防止するための特徴的な取り組みを教えてください。

A.

弊社には全社で取り組んでいる「村本マイスター」という制度があります。協力会社の職長、作業員の中から「技術・技能が優秀」「安全・衛生の向上等に貢献している」「他作業員の模範となっている」などの推薦基準を満たした人を認定し評価しています。本工事でもマイスター達がリーダーシップを遺憾なく発揮し、会社間の垣根を越えて忌憚のないコミュニケーションが取れる環境を築いたことで、協調による安全意識の向上と不安全行動の撲滅につながりました。

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Q.4受賞の感想および今後に向けての抱負など一言お願いします。

A.

この度は、このような素晴らしい表彰をいただき誠にありがとうございます。『その1工事』を含めると約5年の間現場を運営し、様々な重圧に押しつぶされそうになりながら過ごした日々も今では懐かしく思えます。この経験や実績は次工事に必ず反映できるものと信じております。そしてこの度、本工事が無事故無災害でしゅん功できたのは、ひとえに阪奈高速道路事務所みなさまのご協力あってのことと感謝の念に堪えません。今後もこの経験を活かし、更なる高みに向かって邁進してまいります。

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interview03
初木 勇哉様

初木 勇哉さま

  • 部門保全工事
  • 受注者奥村組土木興業株式会社
  • 工事名福知山高速道路事務所管内(特定更新等)盛土補強工事(令和3年度)
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Q.1当該工事の特徴的な作業の中から、最も印象深い事柄をお聞かせください。

A.

本工事は既設盛土の補強工事(鉄筋挿入工約5,000本)を行いました。着手してみると盛土内は様々な地質が混在しており、泥弱化が激しく設計条件と大きく異なる状態であったため、試験施工や対策検討協議を行いながら工事を進めました。また、延長100km間(兵庫、京都、福井)の広範囲点在工事であり、多くの自治体や住民の方々、および発注者さまにご協力いただき無災害で工事を完工することができました。

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Q.2当該工事での安全の取り組みについて、どのような点が評価されたと思いますか。

A.

のり面工事は、人力メインの非常に過酷な作業(最大80名/日)です。特にのり面や足場上は夏場に60℃を超えることもあり、工事従事者が安全で健康的に働きやすい環境を整えることを最重要として現場運営に努めました。本社・支店による遠隔での書類作成サポートや、現場への地元対応専任者、熱中症監視員の配置により、現場職員が安全管理に専念できる体制を構築しました。これらの取り組みにより、無災害での完工、第三者からの苦情もなく工事を終えることができた点を評価していただけたと思います。

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Q.3安全管理に限らず、工事従事者(協力会社)との接し方で心掛けている点などあればお聞かせください。

A.

作業中や休憩時に工事従事者一人ひとりへの声掛けを大事にしています。専門工種が多いため、さまざまな立場の意見を聞いたうえで、みんなで意見を言い合い、相談して工事全体が安全でスムーズに進むように努めています。また、外国人労働者が多いため、当社の外国人技術職員を配置することで外国人へのコミュニケーション向上や安全教育、現場指導に努めています。

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Q.4受賞の感想および今後に向けての抱負など一言お願いします。

A.

当事業所では、「安全はすべてに優先する」という基本理念のもと、工事従事者全員の安全および働きやすい環境づくり、そして周辺住民・高速道路利用者のみなさまへのトラブル防止を最重要課題として取り組んでまいりました。無事故・無災害でしゅん功できたことは福知山高速道路事務所のみなさまをはじめ、協力会社のみなさまのご協力の賜物であると深く感謝しております。今回の経験を活かして今後もより一層の安全管理に努め、工事運営を行ってまいります。

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interview04
藤澤 大輔様

藤澤 大輔さま

  • 部門保全工事
  • 受注者株式会社サンエレック
  • 工事名中国自動車道
    吹田JCT~中国池田IC間道路照明設備更新工事
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Q.1当該工事の特徴的な作業の中から、最も印象深い事柄をお聞かせください。

A.

中国道リニューアル工事において、中国吹田ICから中国豊中IC間で68日間にわたる終日通行止め工事を実施しました。その中で、約4.5km区間の低位置照明(プロビーム方式)を点灯させるという課題に取り組みました。多くの他工事と並行する輻輳環境下においても、関係者全員が高い安全意識を持ち、無事故・無災害で通行止め期間を完了できたことが、最も印象に残っています。

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Q.2当該工事での安全の取り組みについて、どのような点が評価されたと思いますか。

A.

既設照明柱の撤去では、Yポールをそのままの状態で撤去すると規制外にはみ出すおそれがあったため、上部で一度切断し、分割して搬出を行いました。また、夜間作業時には周辺への騒音をできるだけ抑えるため、ガス溶断による切断方法を採用しました。このような点を評価していただけたのではないかと思います。

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Q.3安全管理に限らず、工事従事者(協力会社)との接し方で心掛けている点などあればお聞かせください。

A.

今回取り組んだ内容としては、声かけだけでなく、「差し出す」ことも意識しました。夏場の本線規制内での巡回時には、作業員一人ひとりに塩分タブレットを手渡し、塩分補給を促しました。単なる声かけだけでなく、実際に手を差し伸べることで、暑さ対策への意識を高め、現場全体の雰囲気も和らいだように感じます。こうした小さな気配りの積み重ねが、信頼関係づくりや安全意識の向上につながっていると思います。

解答イメージ

Q.4受賞の感想および今後に向けての抱負など一言お願いします。

A.

この度は、優良事業所として表彰していただき、大変光栄に思っております。今回の工事を無事故・無災害でしゅん工できた事は阪神改築事務所のみなさまをはじめ、関係協力会社のみなさまの多大なるご支援とご協力のおかげです。改めて心より感謝申し上げます。この表彰を励みに、今後も「安全第一」を徹底し、より一層信頼される現場づくりに努めてまいります。

interview05
藤本 治樹様

藤本 治樹さま

  • 部門建設工事
  • 受注者エム・エム ブリッジ株式会社
  • 工事名新名神高速道路
    杣川橋(鋼上部工)
    設計・工事(建設工事その1)
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Q.1当該工事の特徴的な作業の中から、最も印象深い事柄をお聞かせください。

A.

新名神高速道路 甲賀土山ICから大津JCT間の6車線化に伴う杣川橋拡幅工事です。供用中の高速道路に隣接した現場であるため、鋼桁架設はすべて地上から地組ブロック吊り上げ架設で対応しました。これにより、クレーン作業を低減して道路利用者への安全性を高めると共に、地上作業を増やすことで作業員の安全と施工の効率化を図りました。また、品質面においては、日々、仕口の計測、調整を行うことで、高い精度で大ブロック架設ができたことが印象深いです。

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Q.2当該工事での安全の取り組みについて、どのような点が評価されたと思いますか。

A.

鋼桁架設において、供用中の高速道路との境界管理として、レーザーバリアを設置。架設桁送り出し基礎は地耐力に応じた基礎形式を選定し、基礎には沈下量計測システムを設置。また、架設桁送り出しおよび主桁吊り上げ時には、「架設集中管理システム」を用いて一元管理するなど、鋼桁架設作業に係る安全管理が評価されたものと思います。

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Q.3御社の労働災害を防止するための特徴的な取り組みを教えてください。

A.

上部工工事は、毎日が高所危険作業となります。「墜落・転落災害撲滅」のため、朝礼時に「墜落制止用器具の着環演練」を行い、「安全の門」をくぐり、安全意識を高めて現場へ出ていくようにしています。また、現場では雰囲気作りを一番大切にしています。そのためにはやはりコミュニケーション。仕事の話だけではなく、他愛のない声掛けで会話を結び繋がっていくことが大切です。これが結果的に安全に繋がると思っています。

解答イメージ

Q.4受賞の感想および今後に向けての抱負など一言お願いします。

A.

今回の受賞は、NEXCO西日本 関西支社並びに新名神大津事務所のみなさま、協力会社の方々のご協力により、このような表彰をいただくことができました。心より感謝申し上げます。この表彰を励みに今後も「安全最優先」「品質一番」で工事完遂に向け取り組んでまいります。ありがとうございました。ご安全に!

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interview06
酒見 竜理様

酒見 竜理さま

  • 部門建設工事
  • 受注者川田工業株式会社
  • 工事名新名神高速道路
    大谷川橋(鋼上部工)工事
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Q.1当該工事の特徴的な作業の中から、最も印象深い事柄をお聞かせください。

A.

本工事の特徴は、府道交野久御山線と市道今池西ノ垣内線が立体交差しており、第三者の安全を確保するため、上下線ともに交通規制を伴った夜間施工が必要となった点です。特に印象深かったのは、規制を伴う日々の作業は、安全と工程の管理が重要となるため、関西支社や新名神大阪東事務所の方々とも連携を図り、安全かつ最適な施工方法を選定し、地域住民のご理解とご協力も頂いて無事に工事を完了できたことです。

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Q.2当該工事での安全の取り組みについて、どのような点が評価されたと思いますか。

A.

本工事では、交差道路を跨ぐことから夜間での作業が多く、外国人労働者も従事していました。例えば、夜間作業での照度確保のため、既存設備に加えた白色LEDテープライトを使用したほか、安全注意喚起看板には日本語を含め6ヶ国語を併記、DXを活用した「ヒヤリハット活動支援システム」により、軽微事例も含めたヒヤリハット情報の収集とその傾向の見える化を行いました。こうした様々な工夫が安全に対する意識の向上につながり、評価されたものと考えています。

解答イメージ

Q.3御社の労働災害を防止するための特徴的な取り組みを教えてください。

A.

本工事は、特に高所や夜間での作業が多く、「仲間の命を皆で守る!!」をモットーとして掲げ、未然に労働災害を防止するため、従来の安全教育とは異なる取り組みを行いました。すべての作業員に墜落・落下VRの体験、墜落・落下(ダミー人形)の体感、墜落・落下者(ダミー人形)の引上げ、および墜落制止用器具ぶら下がり体験をしていただきました。これらを通じて墜落制止用器具使用の重要性を学び、その使用に対する意識の醸成に日々努めました。

解答イメージ

Q.4受賞の感想および今後に向けての抱負など一言お願いします。

A.

この度の受賞について、当社を含め関係協力業者一体となって取り組んだことを評価して頂きありがとうございます。また、関西支社や新名神大阪東事務所のみなさまには色々とご指導およびご協力頂いたことについても感謝しております。この受賞を励みとし、安全・品質・工程に対して更なる管理の意識向上を図り、今後も安全を第一とし、他工事においても無事故・無災害を目標にし、施工に取り組んでまいります。

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