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地域と連携した活性化への取り組み

地域と連携した活性化への取り組みが始まっています
― 高知県大豊町での事例紹介 ―

平成26年8月
西日本高速道路株式会社
西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:石塚 由成)は、高速道路の資産価値を高める新たな事業の創造に取り組んでいます。高知県長岡郡大豊町では、地域と連携し、観光促進や交流人口の増加に寄与する取り組みを開始しています。

こうした取り組みにより、NEXCO西日本グループは地域発展へ貢献するとともに、高速道路の価値向上を目指しています。

1.大豊町の概要

高知県長岡郡大豊町は、県土の東北端、四国山地の中央部に位置し、一級河川吉野川が町のほぼ中央部を流れ、総面積約315平方キロメートルを有する石鎚山系と剣山山系に囲まれた、平均標高450mの町です。

森林や吉野川など豊かな自然に恵まれ、キャンプやカヌー、ラフティングなどが楽しめるアウトドア派には絶好の自然豊かな町です。一方で、人口約4,500人(平成25年)、65才以上がその半数以上を占めています。

2.NEXCO西日本グループ会社(西日本高速道路エンジニアリング四国(株)(香川県高松市、代表取締役社長:保﨑康夫))の取り組み

  • 公共施設の指定管理者に指定 (平成22年12月15日)
    ゆとりすとパークおおとよ、道の駅大杉の管理者
  • 大豊町総合支援窓口スキームに基づく協定を締結 (平成22年10月25日)
    三者協定による休耕地を利用したアグリ事業

3.期待できる効果

地域活性化と高速道路価値の向上

(地域の効果)

  • 高速道路グループ会社による安定的な運営(SAPAの営業実績・施設等維持管理手法・広報効果等)と交流人口の拡大
  • 休耕地の有効活用及び新たな雇用機会の創出
  • 障がい者施設との連携

(NEXCO西日本グループの効果)

  • NEXCO西日本グループの資産・人材等を活用した地域活性化への貢献とネットワークとしての高速道路価値の向上
  • グループネットワークを生かした自家産品等の販売
  • 施設等運営管理に際する高速道路保守に関わる人材の活用
  • 施設運営及び農業技術等のノウハウ蓄積による経験値の向上
高知県長岡郡大豊町 地図
高知県長岡郡大豊町 拡大地図 ゆとりすとベリー農園 道の駅 大杉(大杉観光センター) ゆとりすとパークおおとよ

ゆとりすとパークおおとよ

四国山脈の山並みを背景に広がるさわやかな緑の高原上に出現した、カラフルで香り豊かな憩いとくつろぎの楽園。入場口のゲートをくぐると10段延べ3,000m2のフラワーガーデンがあり、その上方にレストランとグラスハウスが隣接しています。その上には芝生広場、オートキャンプ場、コテージがあります。

大豊町をはじめ四国の山間部では、野生のシカやイノシシなどが農作物や森林を荒らす獣害が深刻な問題となっています。その解決に向けて、地域資源の活用による地域交流と活性化の取り組みとして、食の観点からジビエ料理(※)を紹介しようと試みています。

(※ジビエ料理:狩猟された鳥獣肉を使用した、低カロリーで豊富な栄養を兼ね備えた料理。)

四国の山の獣害の実態を理解し、鹿肉の利用促進による環境保全と地域産業の振興を考えるイベントとして「四国ジビエグルメフェスタ」を開催し、ジビエ料理の提供や、ジビエに関する講演会、間伐材を利用した木工教室などを実施し、ジビエの活動の活性化に寄与しています。

また、去年の10月に、高知県初のRVパーク(※)をオープンさせました。

昨今のキャンピングカー事情、車中泊ブームで、快適に安心して車中泊が出来る場所の需要が高まっています。アウトドアの発信地として、さらなる宣伝効果や旅行客の誘致、売上げ向上が見込まれます。

(※日本RV協会認定による車中泊専用スペース)

平成26年度からはNEXCO西日本グループにおける、森林再生の取り組みである「つなぎの森」の活動拠点としても活用しています。

花壇
キャンプ
コテージ
グラスハウス
RVパーク
 

道の駅 大杉(大杉観光センター)

道の駅大杉は大豊町のインフォメーションセンターの役割を担っており、観光・物産・道路情報を提供しています。また、隣接して樹齢3,000年といわれる大杉や、大杉と深い縁に結ばれた美空ひばりさんの歌碑や遺影碑などがあります。

道の駅 大杉(大杉観光センター)
 

ゆとりすとベリー農園/しいたけ栽培

大豊町総合支援窓口スキームに基づく相互協力に関する協定書を大豊町・地権者・NEXCOエンジニアリング四国(株)の三者間で締結しています。エンジニアリング四国(株)は、約9,000m2 の農地を借地し、ブルーベリー栽培に取り組んでいます。農園の名称については、大豊町立大豊中学校の生徒の皆さまからの名称募集により決定しました。

また、高速道路の間伐木などを有効活用し、原木しいたけも栽培しています。約10,000本の原木を、約19,000m2の広大な自然環境の中で栽培しています。

大豊町の特産品を目指し、地域ブランド商品の開発や新規メニューの開発に取り組み、生産物の付加価値向上に努めています。

ブルーベリー農園全景
しいたけ全景
しいたけ発生

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