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ニュースリリース

更なる安全・安心を目指して
― 長い下り坂の速度抑制対策を実施します ―

平成19年7月30日
西日本高速道路株式会社

西日本高速道路株式会社(大阪市北区、代表取締役会長:石田孝、以下NEXCO西日本)では、さらなる安全の確保に向けた取り組みとして、長い下り坂の速度抑制対策を行い平成19年度中に改善を図ってまいります。

NEXCO西日本は、本年2月に緊急交通安全対策(3箇年)として線形の厳しい箇所、比較的事故の多い箇所の190箇所について緊急安全対策に取り組み、改善を図っているところですが、本年5月に山陽道においてマイクロバスが速度超過の大型貨物車に追突され、横転し2名の方が亡くなる事故が発生しました。この事故は、速度が出やすい長い下り坂で起こったことに鑑み、西日本管内の類似の長い下り坂54区間を総点検し、19区間について速度抑制の交通安全対策を実施し、今年度に完了します。

※ 縦断勾配4%以上の下り坂が概ね3km以上連続する区間

1.緊急安全対策(3箇年)と今回の対策について

緊急安全対策(3箇年)は、300m~500m程度の局所的な箇所について視線誘導の改善対策、注意喚起強化を実施するものですが、今回は長い下り坂の速度抑制を図ることを目的としています。

2.点検の内容

長い下り坂54区間において試験車両による走行速度調査を行い、速度の変化や速度が出やすい区間を調査しました。その結果から既設の対策工を点検し、速度抑制対策の強化、改善を図ります。

3.対策工実施の選定箇所

対策工は、次の1)かつ2)の条件で選定し、19区間で実施します。

1)速度調査による速度超過が著しく速度が増加傾向にある箇所

2)1.5件/km・片側・年(西日本管内の平均事故件数)または路線平均事故率の3倍の箇所

4.主な対策工

ドライバーへ速度超過や漫然運転防止を図ることを目的に、以下の対策工を組合わせて実施します。

(1)視覚により注意喚起する対策

  • 導流レーンマーク(19区間の全区間)
  • 大型注意喚起標識 (19区間の全区間)
  • 速度超過検知による速度注意表示、高輝度レーンマーク、赤色回転灯

(2)体感に訴え注意喚起する対策

  • 薄層舗装

5.上記対策に要する概算費用

約1.5億円

なお、今回対象とした箇所以外についても随時必要となる安全施設の改善を図っていきます。

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