平成21年1月26日
西日本高速道路株式会社
日産自動車株式会社
NEXCO西日本(本社:大阪市北区、代表取締役会長CEO:石田 孝)と日産自動車株式会社(本社:東京都中央区、社長:カルロス ゴーン)は、安全・快適に高速道路をご利用いただくために、既存の情報提供システムの強化・補完を図ることを目的として、IT(情報技術)等を活用した道路情報提供システムに関する共同研究を開始します。
今回の共同研究では、カーナビゲーションシステムや携帯電話の普及と多機能化により、GPS、詳細地図機能を活用して逆走等による交通事故防止の為の注意喚起や、テレマティクス(通信情報技術)を活用し、事故・渋滞の原因となる長い下り坂上り坂での速度注意についての研究開発を行います。更に今後プローブ(渋滞情報)データの活用による走行支援の充実について研究を行っていきます。
西日本地域の高速道路を運営するNEXCO西日本では、高速道路100%の安全安心を目指した取り組みを行っていますが、高齢化社会が進む中で自動車の逆走が顕在化してきていることを受け、2008年5月、逆走事故防止に向けた社内プロジェクトチームを立ち上げ、自動車メーカーなどとIT等を活用した共同研究の可能性を検討してきました。
一方日産では、日産車がかかわる死亡重症事故を2015年度に1995年度比で半減するという目標を掲げ、SKY(スカイ)プロジェクトを通した、交差点出合頭事故の低減を目的とする道路インフラと協調した路車間通信システムの開発、歩行者が所持するGPS携帯電話とクルマとの通信によりドライバーへの歩行者存在情報提供システムの大規模実験実施、寒冷地のスリップ事故低減を目指すスリップ情報提供サービスの運用開始等、ITS(高度道路交通システム)を活用した幅広い事故低減の取り組みを行っています。
今般、高速道路会社と自動車メーカーの両社が、共同で交通事故防止及び道路情報提供システム等の研究を推進するための活動を行うことで合意したものです。共同研究の内容は、以下のとおりです。