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ニュースリリース

地域中小企業(土木工事)の工事参入機会拡大について

平成24年10月9日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:石塚由成)は、災害時に備え、地域企業との協力体制の実効性を高めるため、平成24年11月1日以降入札公告を行う土木工事を対象に発注標準を見直し、現地の状況に精通した地域企業の参入機会の拡大を図ることとしましたのでお知らせします。

1.発注標準※1の見直し

現行の発注標準において、土木工事※2のC等級に格付けられている者は、4億未満の工事に単体のみでの競争参加を認めてきたところですが、特定建設工事共同企業体※3(以下特定JV)における円滑な共同施工を確保する上で十分な施工能力を有するC等級に格付けられている者にあっては、AまたはB等級に格付けられている者と特定JVを構成して、これまで参加出来なかった規模(4億以上13億円未満)の土木工事に参入可能となる制度へと見直しを図ります。

土木工事の発注標準比較 (WTO基準額※4未満)
発注
金額帯
WTO額未満
13億円以上
13億円未満
10億円以上
10億円未満
7億円以上
7億円未満
4億円以上
4億円未満
2億円以上
2億円未満
現行
発注標準
A、AB A、B B B、C C
変更
発注標準
A、AB A、AB
AC
A、B
AC、BC
B、BC B、C C
※1
「発注標準」とは、工種毎に等級格付けされた者が競争参加できる発注金額帯を示した表をいう。
※2
「土木工事」とは、道路を構築する切土・盛土、橋梁の橋脚・橋台、トンネル及びそれに伴う附帯工などを施工する工事をいう。
※3
「特定建設工事共同企業体」とは、複数の建設業者が、一つの建設工事を受注、施工することを目的として結成する共同企業体をいう。
※4
「WTO基準額」とは、中央政府及び政府関係機関が物品及びサービスを調達する場合にWTO政府調達協定が適用される基準額(当社建設工事の調達契約にあっては現在19.4億円)をいう。

2.技術評価項目の活用

工事の総合評価落札方式においては入札価格と技術評価の総合点により落札者を決定しています。WTO基準額未満の土木工事の総合評価落札方式において、AまたはB等級と工事地域の中小企業(C等級に格付けされている者)との特定JV組成を促進するため、以下の項目を必ず技術評価の評価項目の一つとするように措置します。

総合評価落札方式の技術評価項目
評価項目 評価内容 評価基準
地域精通度 緊急時の施工体制 工事場所と同一県内における本店・本社の有無
[特定JVの場合はいずれかの構成員]