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ニュースリリース

マレーシアにおける走行車両重量測定装置の試行導入について

平成28年11月30日
西日本高速道路株式会社
西日本高速道路ファシリティーズ株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:石塚 由成)は、高速道路の劣化に多大な影響を与えている要因の一つが重量超過違反車両であることから、これらの違反車両撲滅に向けた取締りの一層の強化を行っています。

同様の問題を抱えるマレーシアの高速道路において、NEXCO西日本ファシリティーズ(大阪府茨木市、代表取締役社長:東孝弘。以下「FCT社」という。)が開発した走行車両重量測定装置(装置名称;MVWS(Moving Vehicle Weighing System))が試行導入されることが決まりましたのでお知らせします。

今回の試行導入は、NEXCO西日本グループの保有技術であるMVWSが、ASEAN諸国をはじめとした過積載車両対策を必要とする国々の発展に貢献するための第一歩になると考えております。

1.試行導入概要

1)経緯

過積載車両による道路構造物の損傷・劣化を防ぐために、マレーシア政府はインターチェンジ(IC)などで過積載を効率的に取締まるための自動重量計測装置(WIM; Weigh in Motion)の導入を検討してきました。

この度、マレーシア運輸省、公共事業省等から構成されるマレーシアWIM準備委員会にて、マレーシア高速道路のラワンIC(AH2:アジアンハイウェイ 2号線)にMVWSを試行導入することが決定された結果、本年9月にFCT社がMVWS1台を販売いたしました(下図参照)。

マレーシア高速道路ラワンIC

2)MVWS概要

MVWSは、従来型の装置と比較して、大幅な計測性能や耐久性の向上、交換時間の短縮が図られています。

また、料金所入口に進入する車両を停止させることなく、軸重・総重量を測定する装置です。

MVWS概要図

2.今後の予定及び展開

現地設置工事は、FCT社の指導のもと年内に完了する予定です。その後、走行試験を行い、実測データを収集し、分析・評価を実施する予定です。

今後、マレーシアの高速道路での普及を通じて、ASEAN諸国への展開も検討していきます。