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ニュースリリース

2019年上半期(1~6月)における交通死亡事故の発生状況と安全運転のお願い

令和元年7月31日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区 代表取締役社長:酒井 和広)は、管内における2019年上半期(1~6月)の交通死亡事故発生状況をとりまとめましたので、安全運転のお願いと合わせてお知らせします。

交通事故の発生状況※ NEXCO西日本まとめ

  • 19件の死亡事故が発生し、21名の尊い命が失われております (2018年 上半期: 10件(+9件)、10名(+11名))
  • 「対人事故」が1件「対停止車両事故」が7件発生

    ⇒高速道路上で「人」や「停止車両」に衝突する“まさか!(※)の事故”が後を絶ちません。

    「漫然運転防止」と「車間距離の確保」を心がけていただきますよう、お願いします。

このほか、高速道路をご利用される際には、以下についても遵守していただくようお願いします。

[ドライバーの皆さま]
「安全速度での走行」「全席シートベルトの着用」「こまめな・早めの休憩」
「交通情報の確認」「渋滞後尾でのハザードランプ点灯」
[運行管理者の皆さま]
「乗務時間等に係る基準の遵守」「乗務員の健康状態や労働実態の確実な把握」

後続車に合図

(※)
通常、高速道路の本線上に、人が立っていたり、車両が止まっていたりすることはありませんが、事故や故障等により、こういった事態が発生していることがあります。まさか!の状況にも対応できるよう、常に前方に注意しながらご走行下さいますようお願いいたします。

NEXCO西日本では、管内の高速道路での交通死亡事故が多発していることを受け、この8月を「交通死亡事故撲滅強化月間」と定め、サービスエリア・パーキングエリア等を中心に交通安全啓発活動を強化してまいります。

NEXCO西日本から安全運転のお願い

《(1) 漫然運転やわき見運転をしない!》

高速道路における死亡事故の大半が、漫然運転やわき見運転によるものと考えられています。「考えごとやぼんやりしていた」「外の景色や車内の落下物に気をとられていた」などにより、前方への注意が欠けると大変危険であり、時速100kmの速度では、車は1秒間に約28mも進むため、一瞬の気の緩みで重大な事故につながる恐れがあります。

運転する際は、前方や周辺状況に注意しながら、十分な車間距離をとって運転に集中してください。特に深夜・早朝の時間帯や雨天時には、速度を控えるなど安全運転をお願いします。

《(2) 車外放出事故防止のために、全席・全員シートベルト着用を!》

高速走行で衝突した場合、シートベルトを着用していないと体が車内で振り回され、ガラス部を突き破って体が車外へ放出されることがあり、路面への落下時の衝撃や後続車にはねられることにより、死亡に至るケースがあります。

シートベルトがあなたを守ります。運転席・助手席だけでなく、後部座席も全員、シートベルトを装着しましょう。

なお、6歳未満のお子様を同乗させる場合、チャイルドシートの使用が義務付けられています。

高速道路等におけるシートベルト非着用者の致死率は、着用者の 約14倍 に跳ね上がります!

(平成29年 警察庁資料による)

《(3)万が一事故・故障に遭われた場合》

万が一事故・故障に遭われた際は、まず「後続車に合図」のうえ、速やかに「安全な場所へ避難」していただき、110番・道路緊急ダイヤル(#9910)などで「通報」をお願いします。

高速道路は、時速100km近い車が行き交っている空間です。交通事故・車両故障などの緊急事態が発生した場合の避難等措置の適否が生死を分けることもあります。

後続車に合図
  • 後続車に合図

    ハザードランプ・発炎筒・停止表示器材等で後続車に対する注意喚起を行ってください。移動する際はガードレールの外側や中央分離帯に沿って後方へ移動し、足元にも十分注意してください。

安全な場所に避難
  • 安全な場所に避難

    車内や車の前後での待機は大変危険です。運転手も同乗者も全員、自車より後方のガードレールの外側など安全な場所へすみやかに避難してください。

絶対に歩き回らない
  • 絶対に歩き回らない

    事故・故障車付近の本線車道や路側帯を歩き回ると大変危険です。
    高速道路は一般道とは違います!同じ感覚での行動は絶対におやめください。

《(4)悪質・危険な運転に追われるなどした場合》

危険な運転者に追われるなどした場合は、SA・PA等に避難して、ためらうことなく110番通報してください。