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ニュースリリース

梅雨前線による大雨に伴うNEXCO西日本の取り組み及び高速道路の被災状況

令和元年7月31日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:酒井 和広)は、今回の梅雨前線の影響による九州地方を中心とした大雨における高速道路の被災状況とNEXCO西日本の取り組みをとりまとめました。

これまで、被災により通行止めとなった区間の早期の通行再開に向け、24時間体制で応急復旧工事を行いました。

今後は、今回の被災箇所の本格的な復旧工事に取り組んでまいります。本復旧完了までの間、皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

高速道路における降雨および通行止め状況

  • 活発な梅雨前線の影響により、6月下旬から7月下旬にかけて九州地方において大雨となりました。
期間 降雨状況 通行止め道路 通行止め延長
6月29日~7月2日 熊本県南部
総雨量:426mm
時間最大雨量:68mm
・九州道・宮崎道・東九州道・南九州道 154.3km
7月3日~7月6日 鹿児島県域
総雨量:825mm(※)
時間最大雨量:77mm/h
・九州道・宮崎道・東九州道・南九州道 149.9km
7月20日~7月22日 福岡県南部から熊本県北部および佐賀県・長崎県
総雨量:458mm
時間最大雨量:97mm/h
・九州道・長崎道・西九州道・大分道 163.1km
連続雨量は6月28日~7月6日までの連続雨量。

事前広報に関する取り組み

《気象予測による通行止め予測広報》

気象予測により、国土交通省・西日本高速道路(株)において、24時間以内に通行止めが想定される区間の予測公表を行いました。

気象予測による通行止め予測広報の一例

高速道路の被災状況

  • NEXCO西日本九州支社管内の高速道路では、のり面の土砂崩れが6箇所、のり面変状が1箇所発生しました。そのうち、6箇所ののり面土砂崩れについては、すべて応急復旧は完了し、車線の確保は出来ました。
    なお、長崎道の武雄北方ICから嬉野IC間の下り線の、降雨によるのり面変状については、早期の車線規制解除に向けて復旧(補強)工事に取り組んでまいります。
【被災等箇所一覧】 2道路 7箇所
道路名
上下 区間 被災状況 対応事務所
E3 九州道 (1) 下り線 久留米IC~広川 IC 切土のり面土砂崩れ 久留米
(2) 上り線 南関IC~菊水 IC 切土のり面土砂崩れ 熊本
(3) 上り線 御船IC~松橋 IC 切土のり面土砂崩れ 熊本
(4) ランプ 松橋IC~八代 IC 盛土のり面土砂崩れ 熊本
(5) 上り線 加治木JCT~溝辺鹿児島空港 IC 切土のり面土砂崩れ 鹿児島
(6) 下り線 溝辺鹿児島空港IC~加治木 JCT 切土のり面土砂崩れ 鹿児島
E34 長崎道 (7) 下り線 武雄北方IC~嬉野IC 切土のり面変状 佐賀

高速道路の被災状況

応急復旧に関する取組

  • 今回の大雨では被災した高速道路の長期通行止めを解消するために応急復旧を実施しました。

《九州道 溝辺鹿児島空港IC~加治木JCT 間(上下線)の応急復旧状況》

九州道の溝辺鹿児島空港ICから加治木IC間では復旧に相当の時間を要することが想定されましたが、当該区間は4車線区間であったため、上り線側を2車線の対面通行として開放する応急復旧の方法で、早期の通行止め解除を行うことが出来ました。

九州道 溝辺鹿児島空港IC~加治木JCT 間(上下線)の応急復旧状況

応急復旧状況

応急復旧状況

応急復旧完了

応急復旧完了

《長崎道 武雄北方IC~嬉野IC間(下り線)の応急復旧状況》

長崎道 武雄北方ICから嬉野IC間では、切土のり面に変状が発生し通行止めを実施しましたが、当該区間を走行車線規制とし通行止めを解除しました。

なお、早期の車線規制解除に向けて復旧工事に取り組んでまいります。

九州道 溝辺鹿児島空港IC~加治木JCT 間(上下線)の応急復旧状況

交通運用に関する取り組み

《一般道代替え道路としての無料通行措置》

国道10号の被災により、高速道路を迂回路として利用できるように無料通行措置を実施しました。

【無料通行措置を実施した区間】
道路名 区間 期間
E3 九州自動車道 鹿児島IC 加治木IC 7月3日 12時00分 ~ 7月5日 11時00分

無料通行措置を実施した区間