令和元年9月25日
西日本高速道路株式会社
NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:酒井 和広)は、今回の秋雨前線等の影響による九州・中国地方の大雨におけるNEXCO西日本の取り組みと高速道路の被災状況とをとりまとめました。
これまで、被災により通行止めとなった区間の早期の通行再開に向け、24時間体制で応急復旧工事を行いました。
今後は、今回の被災箇所の本格的な復旧工事に取り組んでまいります。本復旧完了までの間、皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
期間 | 降雨状況 | 通行止め道路 | 通行止め延長 |
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8月26日~8月28日 |
佐賀県から福岡県南部 総雨量:551mm 時間最大雨量:105mm/h |
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220.1km |
9月3日 | 岡山県北部 総雨量:139mm 時間最大雨量:87mm/h |
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83.2km |
《気象予測による通行止め予測広報》
気象予測により、国土交通省・西日本高速道路㈱において、24時間以内に通行止めが想定される区間の予測公表を行いました。
九州地方の高速道路では、地すべりによる路面の隆起が1か所、のり面の土砂崩れが4箇所、路面冠水が1か所発生しましたが、すべて応急復旧は完了し、車線の確保が出来ました。
【被災等箇所一覧】 長崎自動車道路 6箇所
道路名 | 番号 | 上下 | 区間 | 被災状況 | 対応事務所 |
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E34 長崎道 | (1) | 上り線 | 東脊振IC~鳥栖JCT | 切土のり面 土砂崩れ | 久留米 |
(2) | 上り線 | 佐賀大和IC~多久IC | 切土のり面 土砂崩れ | 佐賀 | |
(3) | 上り線 | 佐賀大和IC~多久IC | 切土のり面 土砂崩れ | 佐賀 | |
(4) | 下り線 | 佐賀大和IC~多久IC | 切土のり面 土砂崩れ | 佐賀 | |
(5) | - | 武雄北方IC | 路面冠水 | 佐賀 | |
(6) | 上下線 | 武雄北方IC~嬉野IC(武雄JCT) | 路面隆起 | 佐賀 |
長崎道 武雄JCTでは、令和元年7月大雨で生じた切土のり面の変状を受け本復旧中でしたが、この度の大雨で地すべりによる路面隆起(路面の盛りあがり)が発生し、通行止めを実施しました。
被災は、山肌の樹木が区切れている、縦約170m、横約60mの範囲において地すべりが発生し、路面が約1m程度隆起し、横方向へ約2m移動しました。
通行止め期間
8月27日 17時00分 ~ 8月28日 21時30分 通行止め (武雄北方IC~嬉野IC:上下線)
緊急交通路確保 8月28日 21時30分 ~ 9月10日 7時00分
災害対応車両の通行や緊急物資輸送を担う緊急交通路の確保を最優先に対応を進め、通行止めを一部解除し交通確保しました。
【対応内容】
対面通行 9月10日 7時00分~
当該区間は4車線区間であったこともあり、周辺被災地域への緊急・支援車両や物流車両等の早期通行確保を目的として、上り線側を対面通行として開放することで、早期の通行止め解除を行うことが出来ました。
【対応内容】 ・・・ 緊急交通路確保時に加え
【長崎自動車道 武雄JCTのり面災害に関する技術検討委員会の設置】
被災原因、応急復旧方針、本復旧に向けた対策工、モニタリング体制に関する対応方針等について審議することを目的として技術検討委員会を設置しました。
大嶺 聖 | 長崎大学大学院 工学研究科 教授 | |
末次 大輔 | 宮崎大学 工学教育研究部 教授 | |
杉本 宏之 | 国立研究開発法人 土木研究所 | |
土砂管理研究グループ 地すべりチーム 上席研究員 | ||
前佛 和秀 | 国土交通省 九州地方整備局 道路部長 | |
委員長 | 三谷 泰浩 | 九州大学大学院 工学研究院 教授 |
(50音順、敬称略)
第1回 技術検討委員会 開催状況(9月3日)
中国地方の高速道路では、のり面の土砂崩れが2箇所発生しました。
【被災等箇所一覧】 中国自動車道 2箇所
道路名 | 番号 | 上下 | 区間 | 被災状況 | 対応事務所 |
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E2A 中国道 | (1) | 下り線 | 北房IC~新見IC | 切土のり面 土砂崩れ | 津山 |
(2) | 下り線 | 北房IC~新見IC | 切土のり面 土砂崩れ | 津山 |
中国道 北房ICから新見IC間では、ゲリラ豪雨により区域外の表土が土砂崩れにより、高速道路本線に対して倒木や土砂が流入したため、令和元年9月3日より通行止めを実施しました。
通行止め期間
9月3日 19時10分 ~ 9月5日 12時05分 通行止め (北房IC~東条IC:上下線)
対面通行 9月5日 12時05分 ~ 対面通行 (北房IC~新見IC:上下線)
当該区間は4車線区間であったこともあり、周辺被災地域への緊急・支援車両や物流車両等の早期通行確保を目的として、上り線側を対面通行として開放することで、早期の通行止め解除を行うことが出来ました。
【中国自動車道 北房IC~新見IC間土砂災害に関する技術検討会の設置】
被災原因、応急復旧方針、本復旧に向けた対策工、モニタリング体制に関する対応方針等についてご意見をいただくことを目的として技術検討会を設置しました。
土田 孝 | 広島大学 防災・減災研究センター センター長 | |
中田 幸男 | 山口大学大学院 創成科学研究科 教授 | |
西垣 誠 | 岡山大学大学院 環境生命科学研究科 教授 | |
座長 | 村田 秀一 | 山口大学 名誉教授 |
(50音順、敬称略)
対面通行解除に向けた対応
現在、大型土のうの設置が完了し、土砂流出防止柵を施工しており、観測体制を構築することで対面通行の解除に向けた工事を行っています。
《一般道代替え道路としての無料通行措置》
九州地方の降雨においては、国道34号、35号、及び県道24号の被災により、高速道路を迂回路として利用できるように無料通行措置を実施しました。
【無料通行措置を実施した区間】
道路名 | 区間 | 対象道路、及び、期間 | |
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E34 長崎自動車道 | 佐賀大和IC | 嬉野IC | 国道34号、35号 8月28日 21時30分~8月29日 18時00分 |
E35 西九州自動車道 | 武雄南IC | 佐世保大塔IC | |
E35 長崎自動車道 | 多久IC | 武雄北方IC | 県道24号 9月3日 16時00分~9月8日 12時00分 |
2024年11月27日