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ニュースリリース

新しい料金機器を試行導入します

令和2年10月28日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:前川 秀和)は、より快適に高速道路を利用いただくため、新しい料金機器の開発を進めておりますが、この度、令和2年11月5日より松江地区(松江玉造料金所・斐川本線料金所)での運用を開始しますのでお知らせします。

新しい料金機器では、各機器構成などを抜本的に見直すことにより、精算機の使い勝手やスタッフの応対水準向上など、お客さまの利便性向上を図っており、運用後も随時改善してまいります。

1.試行導入箇所

試行導入箇所

2.これまでの課題

(1)
精算機などの操作に戸惑われているお客さまへインターフォンで呼びかけて対話をしたり、誤ってレーンに進入されたお客さまへ直接駆け付けて、対面による応対を行っていました。又、お客さま応対に必要な機器の操作は、料金所ごとに配置しているサービススタッフが、事象に合わせて、マニュアル等を参照しながら操作していました。
(2)
現金システムとETCシステムは、それぞれ独立したシステムで、車両を検知するセンサーや操作端末などをシステムごとに整備していました。
(3)
従来のシステムでは、誤進入車や通信エラー発生時に、直接駆けつけての応対や、駐車場への誘導などを行っていましたが、ETC専用化時には、レーン上での速やかなリカバリー処理が求められます。

3.使いやすい精算機の導入

全てのお客さまに使いやすい精算機を目指すと共に、ETC専用化に向けた補助システムとして、新しい精算機(ITCM)を開発しました。インバウンド対応(多言語表示)や障がいをお持ちの方の使いやすさにも配慮しています。

使いやすい精算機の導入

4.応対業務の集約化とリモートワークシステムの導入

お客さまとの応対を行う「お客さま応対センター」を構築し、松江地区の各料金所の応対業務を集約化しました。あわせて、従来はサービススタッフがマニュアル等を参照して行っていた複雑な操作手順について、事象ごとにお客さま応対の流れに沿ったガイダンスと、複雑な機器操作手順をモニターに自動表示することで、容易に正確に短時間で行えます。

これにより、サービススタッフがお客さま応対に専念できるようになり、結果的にサービス水準の向上につながると考えています。また、お客さまとの物理的な接触を減らし「新しい生活様式」を実現するとともに、屋外(レーン上)業務が減ることにより、サービススタッフの安全対策にも寄与するものです。

応対業務の集約化とリモートワークシステムの導入

5.現金システムとETCシステムの統合

従来は、現金システムとETCシステムを個別に構築していましたが、今回システム統合を図りました。これにより車両センサー類や操作端末などの統合を行います。このシステム統合により、ETCレーンでの車両停止などについて、ITCMを活用したリカバリー処理が可能となり、速やかなご案内が可能となりました。

現金システムとETCシステムの統合