― 冬用装備の早めの準備とお出かけ前の情報確認をお願いします ―
令和3年11月24日
西日本高速道路株式会社
NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:前川 秀和)は、冬の高速道路の安全・安心を確保するため、今冬期においても凍結防止剤散布作業や除雪作業等、高速道路の安全で円滑な交通確保に向けて各種対策に取り組み、大雪時の雪氷対策の強化を図ってまいります。
一方、国の「冬期道路交通確保対策検討委員会」においては、『大雪時の道路交通確保対策 中間とりまとめ(平成30年5月)』が改定されました。主な改正点は、大雪時の道路交通を確保するための具体的な対応について、従来の「自らが管理する道路を出来るだけ通行止めにしないこと」や「高速道路と並行する国道等を交互に通行止めにし、道路ネットワークを確保すること」から「人命を最優先に、幹線道路上で大規模な車両滞留を徹底的に回避すること」という新たな考え方に転換されていることです。
これらを踏まえ、当社管内の高速道路においても今冬期より、車両の滞留が予見される場合や「大雪に関する緊急発表」が出された場合には、予防的通行止めを実施し、集中除雪を実施します。具体的には、通行止めになるような大雪等が予測されている時間の3時間前に予防的通行止めの実施判断を行います。基本的に実施判断を行った際には、HP・アイハイウェイ等で直ちに通行止めを実施することを予告します。
お客さまには、冬用タイヤの装着やタイヤチェーン携行等の冬用装備を早めに準備していただき、雪道での安全運転を心がけていただきますようお願いします。冬用タイヤの未装着やタイヤチェーンの不携行による車両の立ち往生が、長時間かつ大規模な滞留につながる場合があります。
また、お客さまご自身の命を守るためにも、「大雪に関する緊急発表」が出された場合は、不要不急の外出を控えることや広域的なう回、出発時間の変更等をお願いいたします。加えて、お出かけ前には最新の交通状況や天気予報をご確認いただきますようお願いします。
気象庁より「大雪に関する緊急発表」が発表された場合などは、事前に通行止めの可能性のある区間を記者発表及び、ホームページ等に掲載してお客さまへの注意喚起を実施し、最新の交通情報を案内します。
また、広域う回や運送日調整にご活用いただくため、運送事業者(トラック協会・バス協会)等へ、メールやFAX等でダイレクトに情報提供を行います。
緊急情報時のホームページによる事前広報イメージ
予防的通行止め時の広報イメージ
比較的温暖な西日本エリアにおいても、例年降雪・積雪があります。冬の高速道路の安全走行の啓発について行います。
また、大雪が予測されている場合など、お客さまに車での不要不急の外出をお願いする際は、緊急のお知らせCMによる広報を行います。
緊急のお知らせイメージ
通行止めが予想される区間がある場合は、情報板にて情報提供を実施し、広域う回をご案内します。
アイハイウェイ公式Twitterにおいて、通行止めの可能性、交通状況や作業状況等の情報提供を実施します。
アイハイウェイにおいて、最新の交通情報や道路情報カメラ、SA・PAカメラによる道路状況の提供を実施します。
アイハイウェイ 画像イメージ
E73米子道 湯原(ゆばら)IC~江府(こうふ)IC間、および、E74浜田道 大朝(おおあさ)IC~旭(あさひ)IC間においては、降雪状況に応じて、タイヤチェーン装着車のみ通行可能とするチェーン規制を実施することがあります。
広域う回広報の実施イメージ
除雪車や凍結防止剤散布車等の車両の増強を継続的に実施しており、昨年度より42台増車をしています。これにより集中除雪による通行止め時間短縮を実施します。
また、車両の滞留が予見される場合や「大雪に関する緊急発表」が出された場合には、応援要員の事前派遣も行い、グループ会社総動員で雪氷対応にあたる人員の増強も行います。例えば、名神高速道路を管理する高速道路事務所では、グループ会社等も含めて約80人規模の応援派遣・増員を行い、総勢約460人規模の除雪体制を構築します。
冬の高速道路では頻繁に気象が変化しますので、冬用タイヤを装着してください。併せてタイヤの溝の減り具合など、タイヤのコンディションもしっかり確認してください。
冬の高速道路では突然の大雪になることがあります。いざという時のために、チェーンを携行してください。特に大型車につきましては、過去の雪道での立往生の実績を踏まえ、必ずチェーンを携行してください。また、あわせてチェーンの付け方も事前に確認してください。
冬の高速道路では雪氷対策作業や冬用タイヤ装着のお願いなどご迷惑をお掛けしますが、ご協力をお願いします。今後も各種取組みを進め、冬の高速道路の安全・安心の確保に努めてまいります。