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ニュースリリース

状態監視技術を活用した新たな設備管理に着手します

― ICT技術による設備管理点検の省力化・高度化 ―

令和3年12月22日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:前川 秀和)は、安全・安心な高速道路を24時間365日提供するために、日々設備の維持管理を行っております。この度、設備の維持管理の高度化を目的に、E2A 中国自動車道 七塚原サービスエリア(以下、七塚原SA)の受配電設備において、初めてICT技術を活用した設備管理に着手しましたのでお知らせいたします。

1.導入に至る背景

NEXCO西日本では、社会環境の著しい変化に対応すべく、DXによる業務の革新的な高度化・効率化に向けて取り組んでおります。本取り組みの一環として、設備にICT等技術を活用し、より詳細な状態変化の把握や遠隔監視を可能とすることで、点検の省力化や設備管理の高度化を進めております。

今回、七塚原SAにおいて、漏電電流の常時把握や部品の劣化状態の自己診断が可能となるシステムを盛り込んだ新たな受配電設備を、グループ会社である西日本高速道路エンジニアリング中国(株)と共同開発し導入しました。これにより、これまでの定期的なメンテナンス(TBM)から、設備の状況に応じたメンテナンス(CBM)への転換を図り設備管理の高度化を推進していきます。※1

※1
TBM(Time Based Maintenance) / CBM(Condition Based Maintenance)

2.導入箇所と運用開始日

  • E2A 中国自動車道 七塚原SA / 令和3年12月8日から

E2A 中国自動車道 七塚原SA / 令和3年12月8日から

3.新たな受配電設備の導入効果について

現在、電力会社から受電した電力をインターチェンジやトンネル内の設備に配電を行う受配電設備は、予期せぬ故障により設備の機能停止(停電)が発生することもあります。その健全性を保つために、都度停電を伴う点検を実施していますが、今回、漏電電流値を詳細に把握する絶縁監視システムや部品の動作状態を詳細に監視し劣化を検出する自己診断システムを新たに導入しました。これにより、故障発生前の予兆を捉え適切に対処することができ、設備の機能停止を未然に防ぐこと、また、停電を伴う点検(絶縁測定)を1回/年から1回/3年の頻度に削減することが可能となりました。

新たな受配電設備の導入効果について

4.今後の展開

今後、これらの有用性を検証するとともに、設備の更新にあわせて、随時展開を進めてまいります。また、受配電設備以外の他設備についても同様に検討を進めていき、将来は、各種設備の動作や電流値などのデータを弊社の光ネットワークにより一元的に収集・解析し、最適なメンテナンス手法を確立することで、維持管理の更なる高度化・効率化に取り組んでまいります。

今後の展開