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ニュースリリース

新名神高速道路の開通で地域活性の兆し
新名神高速道路(亀山ジャンクション~草津田上インターチェンジ間)整備効果(速報)と開通後3ヵ月間の交通状況

平成20年6月9日
中日本高速道路株式会社
西日本高速道路株式会社
国土交通省中部地方整備局
国土交通省近畿地方整備局
新名神高速道路の亀山ジャンクション(JCT)から草津田上インターチェンジ(IC)までの間(延長49.7km)が、2008年2月23日(土)15時に開通しました。
この度、整備効果(速報)と開通後3ヵ月間の交通状況をとりまとめましたので、お知らせいたします。

ポイント

整備効果(速報)

  • 周辺地域が活性化
    • 新名神高速道路沿線の観光客が増加しており、広域的な交流が活発化。
    • 関西圏等から伊勢・鳥羽・志摩方面(伊勢自動車道)への休日交通は、前年と比べ約2,700台増加。
    • 高速バス2路線20便が新設。
  • 走行環境の改善と変化
    • 並行する一般国道1号(滋賀県内)では、渋滞混雑が概ね解消。
    • 亀山市役所~草津市役所間(約60km)を一般道で走行した場合、所要時間は約30分短縮。
  • 事故・災害時にも安心
    • 名神高速道路の大垣IC~関ヶ原IC間が事故で約6時間通行止めになった際、新名神高速道路の交通量が最大約200台/時間増加し、迂回路の一部として機能を発揮。

交通状況

  • 新名神高速道路の交通量は約29,300台/日となり、開通1ヵ月間と同程度の交通量。
  • 名神高速道路の草津以東では昨年度に比べ渋滞が減少し、東名阪自動車道および名神高速道路の草津以西では渋滞が増加。

整備効果(速報)

1.
観光活性化への寄与
  • 新名神高速道路を経由して京阪神や滋賀から伊勢・鳥羽・志摩方面に行く交通が増加した結果、伊勢自動車道を利用する休日交通が昨年に比べ約2,700台/日増加しています。
  • 信楽ICや甲賀土山ICでは中部圏、関西圏からの往来が活発化しており、新名神高速道路の開通区間の沿線では、利用客数が増大している観光施設が見られます。
  • 新名神高速道路の開通を契機に、2路線20便の高速バスが新設され、8路線47便の高速バスがルート変更(増便含む)して、新名神高速道路を経由していることが確認されています。
2.
一般道路の走行環境の改善
  • 新名神高速道路に並行する一般国道1号(滋賀県内)では、著しかった渋滞・混雑が概ね解消されました。
  • 一般道路での亀山市役所~草津市役所間(約60km)の所要時間は、開通前に比べて約30分短縮されていることが確認されました。
3.
名神高速道路の代替機能の発揮
  • 名神高速道路上り車線での事故による通行止め時に、名神高速道路では約5,000台の交通量が減少した一方で、新名神高速道路では約1,000台が増加したことから、最大約200台/時間の交通が新名神高速道路に迂回したものと推測されます。

交通状況

1.新名神高速道路・名神高速道路と一般国道の交通量
新名神高速道路の交通量
  • 開通後3ヵ月の平均交通量は約29,300台/日となり、開通後1ヵ月の約28,100台/日と同程度の交通量となっています。
名神高速道路等の交通量変化
  • 並行する名神高速道路では、昨年の同時期と比べ約14,000台/日減少し、新名神高速道路への転換が図られている一方で、名神高速道路の草津JCT~瀬田東JCTでは約8,000台/日、東名阪自動車道の鈴鹿IC~亀山JCTでは約16,000台/日増加しています。
一般国道の交通量変化
  • 一般国道1号及び25号の交通量を前年と比較すると、それぞれ5,000台/日、6,000台/日減少しており、新名神高速道路への転換が図られています。
2.中部圏~近畿圏の交通量の変化
  • 中部圏~近畿圏の主な高速道路及び一般道路の断面交通量を前年度の同時期と比較したところ、開通区間に並行する断面(C及びD)では、高速道路の分担率が10%上昇しました。また、名神高速道路や一般国道からの転換で交通の分散化が図られていると推測されます。
    豊田JCT近傍(A断面)
    四日市JCT東側(B断面)
    滋賀・岐阜県境~滋賀・三重県境(C断面)
    彦根市~奈良・三重県境(D断面)
    京都市~奈良市(E断面)
    大阪・京都府境~大阪・奈良県境(F断面)
    約3千台/日増加
    約1千台/日増加
    約7千台/日増加
    約8千台/日増加
    約2千台/日増加
    増減なし
3.高速道路の渋滞状況の変化
  • 開通後3ヵ月間(集中工事期間を除く)の渋滞量(回数)は、昨年の同時期と比べ、名神高速道路経由の一宮JCT~草津JCTでは約6割(2割)、東名高速道路の豊田JCT~一宮JCTでは約6割(3割)減少しています。
  • 一方、東名阪自動車道の四日市JCT~亀山JCTでは、約3.6倍(約3.0倍)、名神高速道路の草津JCT~吹田JCTで約2.3倍(約1.9倍)となっています。
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