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ニュースリリース

関西地区における高速道路での交通安全対策について
― 「緊急死亡事故対策」の実施 ―

平成24年4月5日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本関西支社(大阪府茨木市、支社長:芝村善治)では、平成24年に入って4月4日現在で死亡事故件数9件(前年同日3件、前年比3.0倍)、死亡者数10名(前年同日3名、前年比3.3倍)と急増していることをうけ、関西地区における高速道路での「緊急死亡事故対策」を実施してまいります。

死亡事故急増の要因のひとつとして、特に高速道路上で「人」がはねられるという事故が後を絶たない状況です。

春の全国交通安全運動(平成24年4月6日~15日)に合わせ、死亡事故の撲滅に向けた対策に取り組んでまいりますのでお知らせします。

1.死亡事故の発生状況と特徴 ※資料中の値は全てNEXCO西日本調べ

平成24年1月1日~4月4日現在で、死亡事故件数9件(前年同日3件、対前年比+6件)、死亡者数については10人(前年同日3名、対前年比 +7名)と前年の3.3倍に達し厳しい状況となっています。

死亡者数の推移(平成21年~平成24年)

死亡者数の推移(平成21年~平成24年)

平成24年に入って発生した9件の死亡事故の特徴として、

  1. 事故や故障などにより、路上に降車した人が後続車にはねられる事故が4件発生しています。
    • 1月21日(土曜)22時台 第二神明道路(上り線)大蔵谷IC~高丸IC
    • 3月7日(水曜)深夜1時台 名神高速(下り線)桂川PA付近
    • 3月28日(水曜)深夜3時台 阪和道(下り線)松原IC~美原北IC
    • 4月3日(火曜)8時台 中国道(下り線)山崎IC~佐用IC
  2. 本線上に停止した車両に後続車が追突する事故が2件発生しています。
    • 2月4日(土曜)11時台 名神高速(上り線)左右ルート分岐付近
    • 3月31日(土曜)深夜0時台 名神高速(下り線)大津IC加速車線

      事故の特徴

  3. 時間帯でみると、死亡事故件数9件のうち、半数以上(55%)が22時~翌6時の深夜早朝に集中しています。
  4. 車種別にみると、死亡事故件数9件の※第1当車両のうち、67%がトラックで占められています。

    ※第1当:最初に事故に関与した車両のうち、最も過失の重い車両

以上のような傾向から、事故や故障等が発生した際の二次的な事故を未然に防止するため、特に「人」の安全誘導を中心とした「緊急死亡事故対策」を実施してまいります。

2.「緊急死亡事故対策」の内容

  1. 情報板、ハイウェイラジオなどの高速道路上の情報提供装置、サービスエリアなどの休憩施設内、並びにアイハイウェイ新規ウィンドウを開きます などの各種広報媒体による安全啓発活動を実施してまいります。
  2. 対策については、昨年より一部既に実施しておりますが、平成24年 夏頃までをめどといたします。

「緊急死亡事故対策」の内容

1.高速道路上における取り組み
  • 道路情報板による啓発広報
    対策箇所:
    関西支社管内全ての広域情報板(18箇所)、料金所情報板(46箇所)、インター入口情報板(136面)
    対策期間:
    平成23年12月27日より提供中~平成24年夏
    表示内容:
    道路情報板による啓発広報
  • ハイウェイラジオ・ハイウェイテレホンによる啓発広報
    対策箇所:
    関西支社管内すべてのハイウェイラジオ局(42局)、ハイウェイテレホン情報(4情報)
    対策期間:
    平成23年12月1日より提供中~平成24年夏
    放送内容:
    「死亡事故が急増しています。事故や故障でやむをえず停車した時はハザードランプを点灯し、後方に注意して安全な場所へ避難してください。」
  • 横断幕による啓発広報
    対策箇所:
    関西支社管内(34箇所・34枚)
    対策期間:
    平成23年12月より提供中~平成24年夏
    表示内容:
    横断幕による啓発広報
  • 交通管理用巡回車による安全啓発
    対策台数:
    42台
    対策期間:
    平成23年12月より提供中~平成24年夏
    表示内容:
    交通管理用巡回車による安全啓発
2.サービスエリアなどの休憩施設内における取り組み
  • デジタルサイネージ(広報用ディスプレイ)による啓発広報
    対策箇所:
    関西支社管内(6箇所)
    対策期間:
    平成23年12月より提供中~平成24年夏
  • 情報ターミナル(タッチパネル端末)のテロップによる啓発広報
    対策箇所:
    関西支社管内(33箇所)
    対策期間:
    平成23年12月より提供中~平成24年夏
    表示内容:
    追突防止のため、渋滞を発見したらスピードを落とし、ハザードランプを点灯し、後続車に合図しましょう。
  • 情報ターミナル(大型ディスプレイ)による啓発広報
    対策箇所:
    関西支社管内(9箇所)
    対策期間:
    平成24年4月~平成24年夏
    表示内容:
    (案)阪和道
  • 春の全国交通安全運動キャンペーンでの安全啓発
    運動期間:
    平成24年4月6日~4月15日
    キャンペーン活動:
    添付資料(216KB)PDFファイルを開きます 参照
3.その他の広報媒体における取り組み
  • (財)日本道路交通情報センター(JARTIC)への放送依頼
    放送箇所:
    近畿地方(28局)
    放送期間:
    平成24年4月~平成24年夏
    放送内容:
    (放送例)
    高速道路上で「人」がはねられる事故が多発しています。
    事故や故障でやむを得ず停車した場合は、ハザードランプを点灯しガードレールの外など安全な場所に避難してください。
  • FMラジオ『Driver Porter Radio』での放送
    FM OSAKA Drive Porter Radio新規ウィンドウを開きます
    放送箇所:
    FM関西4局
    放送期間:
    平成24年4月22日(日曜)、4月29日(日曜)夕方 16時55分~17時
    放送内容:
    (案文例)
    高速道路上で「人」がはねられる事故が多発しています。
    事故や故障でやむを得ず停車した場合は、ハザードランプを点灯し、ガードレールの外など安全な場所に避難してください。
    また、走行中に事故や故障車を発見した時は減速し、付近に「人」がいないかしっかり確認してください。夜間やトンネル内は特に注意してください。
    高速道路上では、歩行者がいないと思いがちですが、停止車両のそばや陰に「人」がいる場合があります。常に「人」がでてくるかもしれないことを予測し、万一の際危険回避ができる運転を心掛けてください。
  • 交通情報提供Webサイト「アイハイウェイ新規ウィンドウを開きます」での啓発広報
    広報期間:
    平成23年12月より提供中~平成24年夏
    広報内容:
    アイハイウェイ
  • 路線トラック連盟、及び各府県トラック協会への啓発依頼

3.春の交通安全キャンペーンの実施

交通安全の啓発と交通事故の防止をお願いするため、関係機関のご協力のもと交通安全キャンペーンを実施いたします。

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