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特集1災害対応力の強化

災害対応力の強化

のり面変状による路面の隆起/長崎自動車道 武雄JCT付近のり面変状による路面の隆起/長崎自動車道 武雄JCT付近

2019年災害対応の記録

2019年は6月下旬から7月下旬にかけて九州地方を中心に活発な梅雨前線の影響による大雨により高速道路で災害が発生しました。また、8月下旬に秋雨前線の影響により九州地方で大雨となり、9月上旬には中国地方でゲリラ豪雨により高速道路で災害が発生しました。

2019年災害対応の記録

1九州自動車道 溝辺鹿児島空港IC~加治木JCTにおけるのり面土砂崩れ

2019年6月28日から7月6日にかけて鹿児島県域では総雨量825mmが観測され、県内各地の雨量観測所で観測史上1位の雨量が記録されました。この大雨により高速道路本線へ大量の土砂が流入する土砂崩れが発生しました。

一刻も早く通行止めを解除するため、被害の少なかった上り線を活用した対面通行により、発災後約60時間で通行止めを解除しました。

下り線被災状況(区域外からの土砂流入)下り線被災状況(区域外からの土砂流入)

下り線から上り線への仮設車線を造成

2長崎自動車道 武雄JCT付近における路面の隆起

長崎自動車道 武雄JCTでは、2019年7月の大雨で生じたのり面の変状を受け本復旧工事を進めていましたが、2019年8月26日から28日の大雨により、山肌の樹木が区切れて見える、縦170m、横60mの範囲(左下写真参照)で地滑りが発生し、その影響で高速道路の路面が1m程度隆起し横方向へ約2m移動する被害が発生しました。

また、この大雨により周辺地域では広範囲に及ぶ浸水被害が発生したため、災害対応車両や緊急物資輸送車両が速やかに救助・救援活動が開始できるよう緊急車両の通行確保を最優先に進め、発災の翌日である28日21時30分に通行止めの一部を解除し交通機能を確保しました。

地すべり範囲地すべり範囲路面の被害状況路面の被害状況

8月28日一部通行止め解除時の交通運用8月28日一部通行止め解除時の交通運用

佐賀県嬉野市長 村上 大祐 様 佐賀県嬉野市長村上 大祐 様

迅速対応で風評被害も最小限に

2019年8月豪雨により、佐賀県の広い範囲が浸水や土砂崩れなどの被害に見舞われ、嬉野市でも周辺道路の通行止めや緊急車両の集中混雑で市民生活に影響が及ぶおそれがありました。とりわけ長崎自動車道武雄JCT付近ののり面災害はニュースでも繰り返し放映され、温泉街自体が被害を受けていないにも拘わらず宿泊キャンセルが相次ぐ、風評被害にも悩まされました。しかし、翌日には緊急交通路が確保され、2週間で対面通行規制による通行止め解除となり、観光業への悪影響も最小限に食い止めることができました。

また、古賀SA(下り線)での嬉野・武雄の観光情報発信にお声かけいただき、迂回代替路の無料措置など、ソフト・ハード両面でNEXCO西日本様にはお世話になりました。今後とも緊密な連携の下、災害時の迅速な復旧と道路利用者の利便性向上に努めて参る所存です。