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特集1:高速道路ネットワークの機能強化

特集1:高速道路ネットワークの機能強化

新名神高速道路建設の状況
宇治田原第一高架橋

建設事業中延長
81km
2017年度開通延長
46km

ネットワークの機能強化について

1963年の栗東IC~尼崎IC の開通以来、日本の産業と社会を支え続けてきた名神高速道路を多重化し、日本の大動脈である高速道路の信頼性を格段に高めるべく、「未来につなぐ信頼の道」新名神高速道路の整備を進めています。

この区間が整備されることで、高速走行による所要時間の短縮、時間信頼性の向上、事故・災害時における代替路の確保といった効果が期待されます。

新名神高速道路開通時期

新名神高速道路では、2017年度に城陽JCT・IC~八幡京田辺JCT・IC間、高槻JCT・IC~神戸JCT間が開通するなど、着実に整備が進んでいます。引き続き全線開通に向け、安全に最大限留意しつつ、事業を進めていきます。

写真:新名神高速道路開通時期

事業進捗状況

新名神高速道路の大津JCT(仮称)~城陽JCT・IC間、八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間については、現在道路用地の調査を実施し、用地取得及び工事に着手するなど地元の皆さまのご理解をいただきながら、着実に事業を進めています。

八幡京田辺 ~ 高槻

大阪府枚方市域において、淀川に架かる橋梁工事や土工工事にも着手しています。

写真:枚方市域における工事の様子
淀川橋完成イメージ図
※細部については変更になる可能性があります

Topicsヨシの生育環境保全の取り組み

専門家との検討会を踏まえ保全活動を推進しています

大阪府高槻市の淀川河川敷「鵜殿ヨシ原」には、雅楽の楽器である篳篥(ひちりき)に用いられる貴重なヨシが自生しています。当社では、ヨシの生育環境の保全を図るため、植物学や地下水の専門家などによる検討会を設置し、各種調査や、ヨシの枯死の原因となる植物の除去などを実施しています。今後も、環境保全と事業の両立を図りながら、建設工事を進めていきます。

写真:篳篥(ひちりき)
篳篥(ひちりき)
写真:新名神沿線の淀川では、ヨシの生育環境の保全に取り組んでいます
新名神沿線の淀川では、ヨシの生育環境の保全に取り組んでいます

大津 ~ 城陽

滋賀県大津市域においては工事用道路の工事に着手しています。

京都府宇治田原町域及び城陽市域においては、高速道路本線の工事に着手しています。

写真:大津市域における工事の様子
大津市域における工事の様子

Topics田上山の緑の保全への取り組み

専門家と田上山の緑に配慮した道路構造を検討しています

新名神高速道路(滋賀県域)が横過する田上山は、寺社仏閣の建築材料や燃料材のための乱伐等で森林が荒廃し、過去幾多の土砂災害をもたらしてきました。そのため、砂防事業として明治以降100年以上の歳月をかけ植林を行い、田上山の緑を取り戻しました。

当社では、この砂防事業に配慮した道路構造とするため、専門家との検討会を開催しております。また、砂防事業を後世に伝える田上山砂防協会主催の「卒業記念植樹」に2015年から参加し、苗木等も提供しています。

写真:地元小学生による卒業記念植樹の状況
地元小学生による卒業記念植樹の状況
写真:Voice
写真:新名神大津事務所 所長 池聖

新名神大津事務所 所長
池 聖

行政や地域の皆さまと一体となって事業を推進しています

当事務所は、新名神高速道路の大津JCT~滋賀・京都府県境までの12.2kmの建設事業を担当しております。現在、用地は約9割取得し、工事用道路工事は3件着手しそのうち1件が竣功しました。本線工事は1件着手済で、3件が現場着手に向けて準備中です。

特に、当該区間に整備される新名神大津スマートIC・SAについては、大津市南部地域の産業や観光の活性化が見込まれるため、地域の皆さまの関心も高く、地域行政が主体となり地域活性化委員会も設置され、事業に対する期待を感じております。

また、地域の皆さまとの交流を図るため地域イベントに積極的に参加し、高速道路事業のPR活動を行っております。これからも皆さまのご期待に応えられよう、2023年度開通を目指し、安全を最優先に行政・地域と一体となって事業を進めてまいります。

新名神高速道路開通に伴う整備効果

写真:地図
写真:整備効果

2018年3月18日、川西IC〜神戸JCT間が開通し、これにより新名神高速道路高槻JCT・IC〜神戸JCT間が全て開通しました

高速道路の開通によってもたらされる効果としては、周辺道路へのアクセス性が向上するだけでなく、所要時間の短縮、物流の効率化による地域活性化など、様々な整備効果をもたらします。

新名神高速道路開通により、現在供用中の名神高速道路・中国自動車道とのダブルネットワークが形成されたことで、全国でも有数の渋滞ポイントであった中国自動車道の宝塚西・東トンネル周辺の渋滞が大幅に減少しました。これにより、定時性が向上し、人やモノの流れが一層効率化します。また、沿線では、物流企業の新規立地が加速化しており、物流サービスの向上に加え、地域雇用の増大等、目に見える効果も出てきています。

写真:開通パレードの様子
開通パレードの様子
写真:Voice
写真:猪名川町企画総務部 部長 古東 明子 様

猪名川町企画総務部 部長
古東 明子 様

新名神開通の効果をまちづくりに最大限活用していきます

猪名川町は、兵庫県南東部に位置する人口3万2千人の町です。大阪府や京都府との府県境に位置する立地から、通勤、通学、観光などの交流がありましたが、新名神が開通し、さらに広域アクセスの利便性が高まることで、一層の交流が進んでいると実感しています。

最寄りの川西ICまでは、約3kmと利便性の高まった猪名川町では、新名神開通の効果を移動手段の充実だけでなく、まちづくりに活かすべく「猪名川町産業拠点地区」を整備し、物流施設の集積拠点となる「プロロジス猪名川プロジェクト」が始動しています。その他、年間70万人が訪れる「道の駅いながわ」の機能拡充の検討も行っており、市街地に近く川西ICへのアクセスも良い場所への移設も計画しています。

新名神開通で、より便利になった猪名川町へお越しいただき、猪名川町の魅力を楽しんでもらいたい、そして将来の移住、定住に繋げていけるよう新名神とともにまちづくりを進めていきます。

並行する名神高速道路・中国自動車道の渋滞の減少

新名神高速道路高槻JCT・IC~神戸JCT間の開通によって、並行する名神高速道路・中国自動車(高槻JCT・IC〜神戸JCT間)の渋滞回数は約9割減少しました。また、最大渋滞長は約4割減少しました。

渋滞回数:速度40km以下の状態が、1km以上かつ15分以上継続した状況で最大渋滞長が5km以上を集計

写真:並行する名神・中国道の渋滞回数

沿線への企業進出及び雇用の増加に伴う地域活性化

新名神高速道路開通に伴い、沿線では物流施設等の立地が進んでおり、この5年間で物流施設の延床面積が約8倍になることが予定されています。それにより、今後更なる物流の円滑化、雇用の創出が期待され、地域活性化に寄与していくことが期待されます。

写真:新名神沿線における物流施設の進出状況

災害時の代替路確保

新名神高速道路開通に伴い、国土軸のダブルネットワークが形成され、災害時のリスク分散が可能となります。仮に名神高速道路や中国自動車道が被災を受けた場合においても、新名神高速道路から一般道を利用して沿線地域への緊急輸送や復旧活動に寄与します。

写真:阪神淡路大震災時における高速道路損傷状況
阪神淡路大震災時における高速道路損傷状況