平成24年2月24日
西日本高速道路株式会社
NEXCO西日本中国支社(広島市市安佐南区、支社長:角田 直行)では、中国自動車道トンネル照明変圧器に含まれる特別管理産業廃棄物(微量ポリ塩化ビフェニル(PCB))を産業廃棄物として誤処分した事実を確認し、平成23年12月28日付けで報告させていただきましたが、その後、追跡調査が完了しましたので、その結果をお知らせします。
皆さまには多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
平成23年8月に更新により撤去した、中国自動車道 高瀬トンネル照明変圧器は、微量PCBに該当する機器であり、法令に基づき所有者が保管し環境大臣認定処理業者による処分が必要な機器にも関わらず誤って処分しました。
その後、追跡調査を行い、山口県周南環境保健所に、環境への影響がない旨を報告しました。
1980年9月製 1台
照明変圧器絶縁油(300リットル) PCB含有分析結果 31㎎/kg
※0.5mg/kg~50㎎/kgが微量PCB扱い
微量PCB含有絶縁油300リットル(PCB濃度31mg/kg)は中間処理業者を経て産業廃棄物処理施設に廃油として持ち込まれた後、再生重油(燃料)として工場等に納入され1100℃以上の高温で消費されました。
なお、産業廃棄物処理施設においては、受入時に使用したタンクローリー及び設備から採油し、第三者試験機関にてPCB含有分析を行い、残留が無いことを確認しました。
変圧器本体は、産業廃棄物処理施設に金属スクラップとして持ち込まれ、切断・圧縮後製鋼原料として製鉄所等に納入され1100℃以上の高温で他の金属スクラップと共に、溶融処理されました。
追跡調査より、産業廃棄物処理施設での漏洩や残留はなく、環境への影響は無いと考えます。
今後このような事態が発生しないよう、管理体制を強化、徹底します。
調査済の使用中微量PCB含有機器本体に「微量PCB含有:処分不可」の表示を行う。また、事前分析不可能な密閉型機器本体に「廃棄処分時PCB含有分析必要」の表示を行う。
撤去前に、特別管理産業廃棄物管理責任者にて、対象機器の確認を行い、不含証明もしくは分析結果との照合及び管理台帳の更新を行う。
PCB 含有について未分析の機器の有無を確認し、未分析機器は「廃棄処理時のPCB含有分析必要」の表示を行います。