平成26年1月16日(木曜)13時00分~15時00分
アスティとくしま3階 第1特別会議室
【橋梁形式について】
⇒橋梁部会の委員から、桁高を低く、支間長を長くするには、コンクリートや鉄より強度が高い材料を用いることが考えられるが、現在の技術では実現化していなく、実現化しても事業費が大幅に高くなると考えられる、との説明があった。
⇒橋梁部会の委員から、斜張橋のような吊構造であれば桁橋と比較して桁高を低くすることが可能だが、主塔を有する橋梁形式となる。例えば、他の形式として徳島自動車道 竹花第三橋のように下側に主塔を設ける構造(ケーブルトラスト橋)も考えられるが、地震による津波が桁下の主塔・ケーブル等に干渉し橋梁本体構造に影響を及ぼすことや、桁下を飛ぶ鳥類に対しても影響を与える、との説明があった。
⇒事務局から、以下の説明を行った。
⇒橋梁部会の委員から、第2案(支間長130m)程度の鋼桁橋とコンクリート桁橋を比較した場合、吉野川渡河部が河口部といった特殊な条件であるため、コンクリート桁橋がライフサイクルコストの面で優位である、との補足説明があった。
【橋脚の配置について】
⇒環境部会の委員から、橋脚の配置は、局所的に分布する生物の生息域(ホットスポット)がある場合、そこを避けて計画すべきだが、現時点のデータではホットスポットの存在は明らかでない状況である。ただし、吉野川河口全体には多種多様な生物が生息し、変化に応じた生態系が形成されている中で、橋脚配置の違いによって環境への影響に大きな差は生じない、との説明があった。
【吉野川河口部の橋梁整備による河床変動について】
⇒環境部会の委員から、吉野川河口部の河床変動の要因については、短期的な洪水時より長期的な波浪の影響が大きい。その波浪解析結果では3案とも橋脚による地形変動の差が少なく、規模も小さいことから橋脚の影響は限定的である、との説明があった。
【鳥類の飛翔阻害について】
⇒環境部会の委員から、鳥類が橋梁桁下空間を回避する行動については、十分な知見がないため科学的な結論が導き出せない。そのため、桁高、支間長、桁下空間の違いによる橋梁案の評価は行えないとの結論であった、との説明があった。
同内容については、以下の意見をもとに修正を行うことで、承認された。
【資料2 吉野川渡河部の環境保全対策(原案)に関するご意見の募集に対する意見】
【別紙-2 吉野川渡河部の環境保全の取組みに対する意見】