平成29年8月29日(火曜)10時00分~12時10分
アスティとくしま1階 第1会議室
※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。
⇒事業者より、「調査地点BG-5周辺のハビタット区分2に含まれる各地点では、平成28年11月調査で全体的に泥分が増加していることが確認された。なお、平成28年11月の調査時点では汚濁拡散防止膜を張り終えておらず、何も手をつけていない状況での採泥である。」との説明があった。
⇒委員より、「河口干潟が右岸と繋がったことにより、水の流れがない状態になっており、生物も新たにフトヘナタリの稚貝の加入を確認している。流れなくなったので、シルト分が溜まったと考えられ、自然に起きたことだと考えられる。」との説明があった。
⇒事業者より、「ハビタット区分2の影響値が増加したことについて、区分2の浚渫範囲が広がったことと、橋脚P11の浚渫した場所が埋め戻され、再度、浚渫が必要になったことが要因と考えられる。」との説明があった。
⇒事業者より、「吉野川の地形の特性では、冬場の渇水期に波が当たって砂が取れてしまい、出水期には上流から土砂が供給された沖合方向に広がる特性を持っている。今回、大きな出水が無かったので、大きな撹乱も無く、泥が溜まりやすい状態であったのが11月と考えられる。なお、調査結果には出ていないが、平成29年6月では再び砂に戻っているという傾向が出ている。」との説明があった。
※本項目について、以下の意見を踏まえて、今後も環境モニタリング調査を進めていくことで了承された。
※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。
⇒事業者より、「地形測量は、音波探査で極力、波の少ない日に測っているが、波の影響が少し入っていると考えられる。また、計画線については目標であり、余堀りも含めてのラインであるため、この程度であれば特に支障がない高さであった。」との説明があった。
⇒事業者より、「工事中に人工海浜で休息する個体は明らかに増えている。平成28年1月以降に河口干潟と右岸が繋がり、面積がどんどん拡大している状況で、推測になるがそれに合わせて人工海浜の確認数も増えている。阿波しらさぎ大橋の事業の中では、河口干潟の東側の面積と、シギ・チドリ類の出現状況に相関があるという報告があり、そういった地形とシギ・チドリ類の出現状況に関係性があり、その結果、人工海浜の数がふえた可能性がある。もう一つが、河口干潟が満潮でも繋がっている状態になっているため、人や犬が入りやすく聖域性が落ちていると考えられる。そういったことから、ねぐらとして河口干潟が機能していたが、安全性が落ちたため、より安全な人工海浜の方に移動したという可能性も考えられる。」との説明があった。
⇒事業者より、「陸続きになったことで、散歩される方、犬を連れて入られる方、5月だと潮干狩りで人が入ってきており、要因の1つではないかと考えられる。」との説明があった。
⇒事業者より、「平成28年1月頃から干潟と右岸が繋がっていく傾向を確認しており、平成28年6月には完全に埋まっている状況となっている。」との説明があった。
※本項目について、以下の2点を確認することを前提に了承された。
※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。
⇒事業者より、「完全に防止枠で濁りの拡散が防止できるとは思っておらず、一定の効果が得られると思っている。そのため、引き続き対策を行いたい。」との説明があった。
⇒事業者より、「汚濁拡散防止枠は、干潮に河床に着くぐらいで、満潮だと河床との間に隙間が出来る程度の長さである。」との説明があった。
⇒事業者より、「資料に記載しているW-2の濁度のグラフは、サンプルとして記載しており、防止膜の内外で対比が可能であったので、ここに掲載させていただいた。」との説明があった。
⇒委員より、「濁度の計測は、投げ込み式の計器で測定しており、±2.0は前後するような計器である。もう少しちゃんと評価するならば、採水してSS(浮遊物質量)などを記載して、拡散が抑えられていると表現する方が良い。」との意見があった。