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お知らせ

第14回 四国横断自動車道 吉野川渡河部の環境保全に関する検討会(議事概要)

1.日時

令和3年9月29日(水曜) 10時00分~12時00分

2.場所 

WEB会議形式

3.出席者

出席委員:
山中座長、中野部会長、成行部会長、長尾副部会長、大田委員、桑江委員、上月委員、真田委員、橋本委員、浜野委員、和田委員
オブザーバー:
国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 山本 副所長
徳島県 県土整備部 高規格道路課 原田 課長
事業者:
西日本高速道路株式会社 四国支社
建設・改築事業部 細田部長
建設・改築事業部 衛藤構造担当部長
建設・改築事業部 構造技術課 筒井課長代理
徳島工事事務所 浦所長
吉野川工事区 中谷工事長

4.議題

(1)開会
(2)事業者挨拶
(3)議事ならびに説明事項
  1. 第12・13回検討会の課題への対応
    • 事業者から資料1に基づき、「 第12回検討会・第13回検討会の課題への対応(568KB) PDFファイルを開きます 」を説明。

      ※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。

      • 委員から、「排水側溝の手すりを外側から内側に変更したのは良かったと思う。検査路の手すりと歩廊のデザインについては、地面に付いているところは濃い色、コンクリートに付いているところはコンクリートに合わせた色にして区別する方が良いと考えられる。」との意見があった。
      • 委員から、「検査路の手すりを白にすると汚れや錆は大丈夫なのか。手すりは既製品であるのか。錆びない材質なのか。」との質問があった。

        ⇒ 事業者より、「手すりはFRP製なので錆びない材質である。」との説明があった。

      • 委員から、「通信路のプルボックスについて、濃い色よりはコンクリートに近い色の方が良いと考えられる。人がたくさん通って、この橋を見上げる空間なので、できるだけデザインに配慮して良いものにしていただきたい。」との意見があった。
  2. 工事の実施状況(令和2年11月~現在)と架設桁の撤去方法
    • 事業者から資料1に基づき、「 工事の実施状況(784KB) PDFファイルを開きます 」と 「 架設桁の撤去方法について(521KB) PDFファイルを開きます 」を説明。

      ※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。

      • 委員から、「架設桁の撤去にはかなりの浚渫が必要だが、第6期に浚渫したのに、さらに加えて浚渫をしているということか。」との質問があった。

        ⇒ 事業者より、「8月の長雨の際に浚渫していたところが埋め戻ってしまったため、架設桁撤去の浚渫範囲が広くなった。」との説明があった。

      • 委員から、「架設桁の撤去で浚渫した土砂はどのように処理するのか。」との質問があった。

        ⇒ 事業者より、「徳島県と協力し、養浜事業で活用している。津田の埋め立て事業への利用については、既に埋め立てが完了した。」との説明があった。

      • 委員から、「養浜については、使い先の影響評価を考えておくべきだったと思う。」との意見があった。
  3. 環境モニタリング調査の結果報告
    • 事業者から資料1に基づき、「 環境モニタリング調査の結果報告(2,626KB) PDFファイルを開きます 」を説明。

      ※本項目について、以下の意見を踏まえて、今後も環境モニタリング調査を進めていくことで了承された。

      ※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。

      • 委員から、「底生生物調査では沢山の種が記録され、橋の影響がどうのこうのではなく、吉野川の価値を認識できた。今後、データを公開していく段階では生物の種名の学名表記を間違えないようにご配慮いただきたい。」との意見があった。
      • 委員から、「P36の浚渫箇所の生物を見ると、人が行う10%いかないぐらいの浚渫の影響よりも、平成30年の西日本豪雨災害といった災害級の出水の影響が大きいことを確認できた。調査地点のBD-3とBD-4は良い感じに戻ったので、今後、浚渫をまだ行うBD-1とBD-2をしっかりと見ていくべきである。」との意見があった。
      • 委員から、「P40の左側のシギ・チドリ類の出現状況のグラフでは、採餌と休息を合計しても生息と一致せず、調査時間中の最大値をグラフ化しているものだと考えられる。スライドに最大値をプロットしていることを明記する方が良い。」との意見があった。
      • 委員から、「シギ・チドリ類が橋梁の前後で急上昇をしている状況を補足調査することについて、ビデオ撮影だと橋の上を通った、下を通ったの確認にしかならないため意味がなく、データとしてよく分かるような目視で確認する補足調査を実施する方が良い。橋桁の上を通過した飛翔高度の観測よりも、阿波しらさぎの事例と同じように、そのうちちゃんと下を通るようになるとか、橋の下で採餌に使うようになるかといった行動を見て欲しい。シギ・チドリ類の総数は別に押さえられる。」との意見があった。
  4. 最終とりまとめの方針と今後の予定
    • 事業者から資料1に基づき、「 最終とりまとめの方針について(126KB) PDFファイルを開きます 」と 「 今後の予定(441KB) PDFファイルを開きます 」を説明。

      ※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。

      • 委員から、「浚渫箇所の底生生物調査はいつまで実施するのか。」との質問があった。

        ⇒ 事業者より、「令和4年6月の調査までを予定しているが、そこで埋め戻しによる回復が確認できなかった場合、10月調査をさらに実施する必要があるか委員に相談し、次回の検討会で、6月の結果と10月の実施状況を報告する。」との説明があった。

      • 委員から、「鳥類調査では、阿波しらさぎ大橋事業や全国・世界の状況と合わせて評価していく必要があると考えられるが、今後どのようにしていくつもりなのか。」との質問があった。

        ⇒ 事業者より、「全国との比較については、環境省のモニタリングサイト1000のデータも見ている。シギ・チドリ類は全国的に見ても多い年や少ない年が必ずある生物なので、吉野川が減った場合は、全国、あるいは近辺の有名な干潟での増減を比較しながら考察するというのは現在も続けている。阿波しらさぎ大橋事業との連携については、調査している範囲や調査内容にズレがあるので、それをどうやって合わせ込んで評価していくかについては今は分かっていない。少なくとも、阿波しらさぎから続いてシギ・チドリ類が吉野川河口に増えた・減ったというのは連携しながら評価していくことができるかもしれない。飛翔高度の話と生息の話は2つ分けるべきだが、飛翔高度の変化というのは橋を架ける以上は必ず生じるものであり、事業でミティゲーションしてきたものである。なので、生息状況として連携しながら見ていくことはできるかもしれない。ただし、データを全て一連で並べて評価するのは、調査条件や範囲が違うのでなかなかグラフ的に全部連続するようなことは難しいと思うが、考察ならできようかと思うので、段階的にやってみて委員に相談する。」との説明があった。

      • 委員から、「調査データの公開や管理方法については大学も含めて検討させていただければと思う。」との意見があった。
(4)閉会

配付資料

  • 資料1 説明資料
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