PROJECT & TOPICS

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未来につなぐ信頼の道

「新名神高速道路 整備プロジェクト」

次代のための新しい大動脈を整備し
交通インフラ提供という社会的使命を果たす

現在、日本の大動脈として機能している「名神高速道路」は完成から50年を超え、老朽化の進行や慢性化した渋滞など、様々な問題を抱えている。産業や経済活動のほとんどが自動車による交通に依存しているため、それを支える高速道路の断絶が及ぼす影響は計り知れない。こうした状況を緩和し、「新東名高速道路」と共に三大都市圏を結び、車両通行の円滑化と移動時間の短縮、重大事故・災害時の代替ルートとして整備が進められているのが「新名神高速道路」だ。構想から30年。2023年度の全線開通に向けて、NEXCO西日本は安全かつ着実にプロジェクトを進める。国土軸のダブルネットワークとして、産業・文化・社会経済活動の基盤を支え、また、発展・振興に寄与するために。

SCENE 01

建設中の4つの区間

「新名神高速道路」は、愛知県名古屋市を起点とし三重、滋賀、京都、大阪の各府県を経由し兵庫県神戸市の神戸ジャンクション(JCT)に至る延長約174kmの“未来高速”だ。このうち、NEXCO西日本が整備するのは甲賀土山インターチェンジ(IC)以西。事業区間を分けて整備を進め、すでにサービスを開始している甲賀土山~大津間(2008年2月に開通)を除き、大津~城陽、城陽~八幡、八幡~高槻、高槻~神戸の4つの区間で、現在、開通をめざして、測量・調査・設計、設計協議、用地取得、工事などが進められている。
※ 未開通区間のため、JCT・IC・SA・PAの名称は仮称となります。

SCENE 02

未来につなぐ信頼の道

全線を通してのスローガンは、「未来につなぐ信頼の道」。名神高速道路などと共に国土軸の一部として広域的な高速道路ネットワークを形成し、過去に経験したことがないような災害が発生した場合でも、道路サービスを間断なく提供し続けることを最大の使命と認識し、事業を進めている。そのため、計画段階から技術体系を検討し、従来のレベルを超える万全な防災・減災対策を講じたり、最先端の技術を導入するなど、安全で快適な新しい交通サービスをお客さまに提供できるよう検討が進められていた。

SCENE 03

電気・通信工事の担当者として

計画路線は、市街化された住宅地から都市近郊の農地、山林と多岐にわたる。建設工事の実施にあたっては関係機関と協議を重ね、地域の方々に丁寧に説明を行うことはもちろんのこと、周辺の環境保全にも十分に配慮して進められる。
地図に残る仕事がしたいと2012年に入社した坂内は、新名神大阪西事務所 施設東工事区で施設担当として主に電気・通信工事を担当する。条件を満たす機器仕様や施工方法について検討し発注。工事会社やメーカーとやりとりしながら、工程管理や安全管理などの監督業務を担う。「まさに施設工事はスタートしたばかり。安全に工事が進められるようにしたい」と坂内は語る。先に進む土木工事から現場の引き渡しが完了後、電気・通信工事は着工となる。

SCENE 04

安全・安心のための新技術導入

より快適で安全な道路空間を提供できるよう、新名神高速道路には様々な先端技術を取り入れる。例えば、トンネル内の安全走行を手助けするサイン照明を導入。通常時は白色点灯にて、トンネル内の明るさを確保する一方で、落下物や火災などの異常事象発生時には、走行車両に色で知らせることができる。また、ベクション効果(※)を利用した照明の制御方法で、走行車両の速度を回復・抑制させる「ペースメーカーライト」の役割も持つ。さらにはトンネル内の異常をいち早く知るための監視カメラとして、左右のレンズ画像の合成によって広範囲を確認できる「双眼監視カメラ」や、自走・自動充電する「走行ロボットカメラ」を導入。この走行ロボットカメラは、無線LANで管制センターから操作することができる。
「新名神は、あらゆる道路の情報を収集し、質の高い道路の管理を実現すべく、最新の監視機器と管制センターを従来の光ネットワークと無線LANでつなぎます。収集した情報は、道路情報板やハイウェイラジオなどの設備をとおして、お客さまへより詳細な内容を迅速に提供します。」
さらに質の高い道路管理ができるだけでなく、供用後の設備の維持管理がしやすいような工夫もされている。こうして、次代を担う新しい高速道路の整備が進められている。

※ベクションとは、視覚的な運動が、観察者の身体の位置や方向に影響を与える効果のこと。

SCENE 05

誇りに思える仕事に

「着任したころは『新名神』という大プロジェクトに携わることに対してプレッシャーを感じていました。今ではなんとか自分の仕事に対して責任を持って取り組むことができていると感じています。」
電気・通信工事は、土木や建築、機械がつくり出した高速道路とその施設に命を吹き込む仕事だ。高速道路がサービスとして成り立つためには、欠かせない。「今は新名神を無事に開通させることしか考えられません。でも必ず、誇りに思える仕事になるよう、取り組んでいきたいです。」
坂内の挑戦は、今、始まったばかりだ。

関西支社 新名神大阪西事務所 施設東工事区
2012年入社 工学部 電子情報工学科

坂内 俊介 Bannai Shunsuke

職種区分:通信