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ニュースリリース

NEXCO西日本管内の交通死亡事故発生状況(平成25年上半期)

平成25年7月31日
西日本高速道路株式会社

平成25年上半期中、NEXCO西日本管内の高速道路において、25件の交通死亡事故が発生しており、26名の尊い命が失われています。(平成25年1月~6月末までの速報値)事故の特徴として、事故・故障により本線上又は路側帯に降車していた人が後続車にはねられるといった「人対車」による死亡事故、シートベルト非装着により、事故の衝撃の際、車外に放り出される「車外放出」事故が後を絶ちません。これらの事故は、ほんの少しの注意と行動で、悲惨な事態を回避できる可能性があります。

夏の交通混雑期を控え、ドライバーの皆さまにおかれましては、再度、注意して高速道路のご利用をお願いいたします。

※資料中の値はすべてNEXCO西日本調べ
※各年比較はすべて1月~6月末時点の実績値

死亡事故件数・死亡者数(全体)

年別死亡事故件数・死亡者数(NEXCO西日本管内)

死亡事故形態の特徴(平成25年)

平成25年上半期中に発生した全25件の死亡事故のうち、人対車の事故が5件、車外放出による事故が4件となっている。また時間帯別では、12時~18時が11件と約半数を占めており、次いで0時~6時の時間帯に6件発生している。

死亡事故形態の特徴(平成25年)

死亡事故事例

事例(1)
路肩に停車後、降車して路上で積荷を直していたところ、男性2名が普通貨物にはねられる「人対車」の事故。
死亡事故事例
事例(2)
走行中に後続の大型貨物から追突され、その衝撃により後部座席の男性が車外へ投げ出される「車外放出」事故。
死亡事故事例
お客さまへのお願い

交通事故・車両故障が発生したら・・・

高速道路は、時速100km近い車が行き交っている空間です。一般道と同じ感覚で行動すると、思わぬ事故に巻き込まれる恐れがあります。事故や故障によりやむを得ず停車してしまった場合は、適切な行動を心がけましょう。

(1)歩き回らない

事故・故障車付近の本線車道や路側帯を歩き回ると大変危険です。高速道路は一般道とは違います!同じ感覚での行動は絶対におやめください。

(2)後続車に合図

後続車の運転手があなたの車に気づいているとは限りません。ハザードランプ・発炎筒・停止表示器材等で後続車に対する注意喚起を行ってください。

※発炎筒・停止表示器材は必ず車載しておきましょう。

(3)安全な場所に避難

車内や車の前後での待機は大変危険です。運転手も同乗者も全員、すみやかにガードレールの外など安全な場所へ避難してください。

(4)通報

110番、非常電話、道路緊急ダイヤル(#9910)などで事故や故障状況を通報してください。

死亡事故抑止広報活動の強化

  1. 死亡事故抑止啓発映像の制作

    発生する事故形態に合わせて、ウェブサイトやSA・PA等で抑止啓発するための映像を制作中(8月末完成予定)。

    「人対車」・・・
    事故や故障で、本線車道や路側帯に降車した人が、後続車にはねられるといった事故。
    「停止車両」・・・
    本線車道や路側帯に停車した車に、後続車が衝突するといった事故。
    「車外放出」・・・
    事故の衝撃で体が車外に投げ出されて、後続車に轢かれるといった事故。
  2. 『高速道路安全走行ガイド』を活用した出張講座の開催

    自治体・企業・学校等へ出向き、高速道路上での交通事故の発生状況や交通安全のポイントなど、高速道路をより安全に走行するための講習会を実施しています。

    高速道路安全走行ガイド

  3. 非常時の退避場所の整備

    非常電話設置箇所等を、非常時の退避場所として、草刈・伐採・コンクリートシール等による整備を進めています。