平成26年1月29日
西日本高速道路株式会社
NEXCO西日本(大阪市北区 代表取締役社長:石塚 由成)は、管内における平成25年の交通死亡事故発生状況をとりまとめました。平成25年中、西日本管内の高速道路において、59件の交通死亡事故が発生しており、63名の尊い命が失われております。(平成25年1月~12月まで)
特に、交通事故や車両故障により高速道路の本線車道又は路側帯に降車していた人が後続車に撥ねられるといった「人対車」事故、シートベルト非装着等により体が車外へ放り出される「車外放出」事故が後を絶ちません。
これらの事故は、高速道路と一般道との違いを理解し、周りの状況に注意を払うことにより、最悪の事態を避けることが出来た可能性もあります。ドライバーの皆さまにおかれましては、再度、注意して高速道路をご利用いただきますようお願いいたします。
NEXCO西日本では、高速道路をご利用のお客さまに安心・快適な道路環境を提供するため、引き続き、高速道路の交通安全対策に取り組んでまいります。
※資料中の値はすべてNEXCO西日本調べ
交通死亡事故件数・死亡者数(平成20~25年)
事故形態別、車外放出の有無別死亡事故件数(平成25年)
交通事故・車両故障が発生したら・・・
高速道路は、時速100km近い車が行き交っている空間です。一般道と同じ感覚で行動すると、思わぬ事故に巻き込まれる恐れがあります。交通事故・車両故障などの緊急事態が発生した場合の避難等措置の適否が生死を分けることもあります。
事故・故障車付近の本線車道や路側帯を歩き回ると大変危険です。
高速道路は一般道とは違います!同じ感覚での行動は絶対におやめください。
後続車の運転手があなたの車に気づいているとは限りません。
ハザードランプ・発炎筒・停止表示器材等で後続車に対する注意喚起を行ってください。また、万が一の場合に備えて、発炎筒・停止表示器材は必ず車載しておきましょう。(「高速道路をご利用のお客さまのうち、約6割が停止表示器材を携行していない」という警察庁の調査結果もあります。)
車内や車の前後での待機は大変危険です。運転手も同乗者も全員、すみやかにガードレールの外など安全な場所へ避難してください。
110番、非常電話、道路緊急ダイヤル(#9910)などで事故や故障状況を通報してください。
出発前には必ず、車両の点検を!
故障の大半が、基本的な点検で防げるものです。故障により停止してしまうことのないよう、出発前には必ず燃料、タイヤの空気圧、冷却水等の点検を行いましょう。
車外放出事故防止のために全席・全員シートベルト着用を!
高速走行で衝突した場合、シートベルトをしていないと体が車内で振り回され、ガラス部を突き破って、体が車外へ放出されることがあり、路面への落下時の衝撃や後続車に撥ねられるなどにより、死亡に至るケースもあります。
シートベルトがあなたを守ります。運転席・助手席だけでなく、後部座席も全員、シートベルトを着用しましょう。
※シートベルトを着用していない場合は違反となり、高速道路等においては、運転者に違反点数1点が付されることになります。(平成20年6月1日より義務化)
NEXCO西日本では、交通事故の発生しやすいカーブ区間や長い下り坂などにおいて、曲線半径や横断勾配の表示、矢羽根板、薄層舗装、凹凸路面標示、LED看板などにより速度を抑制するよう注意喚起を行っています。これらの表示を見たら、特に速度超過に気をつけて安全走行をお願いします。また、車間距離を十分に取って走行してください。
交通安全対策(ハード対策)の例
自発光式視線誘導標
矢羽根板、反射テープ
高輝度レーンマーク
導流レーンマーク
注意喚起看板
薄層舗装
速度計測による注意喚起(試行)
定速流動視線誘導(試行)