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ニュースリリース

NEXCO西日本管内の交通死亡事故発生状況(平成26年上半期)

平成26年7月30日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区 代表取締役社長:石塚 由成)は、管内における平成26年上半期の交通死亡事故発生状況をとりまとめました。

平成26年上半期中、管内の高速道路において、29件の交通死亡事故が発生しており、29名の尊い命が失われています。(平成26年1月~6月末までの速報値)

特に、交通事故や車両故障により高速道路の本線車道又は路側帯に降車していた人が後続車にはねられるといった「人対車」による事故、シートベルト非装着等により体が車外へ放り出される「車外放出」事故が後を絶ちません。これらの事故は、高速道路と一般道との違いを理解し、周りの状況に注意を払うことにより、最悪の事態を避けることができた可能性もあります。ドライバーの皆さまにおかれましては、再度、注意して高速道路をご利用いただきますようお願いいたします。

また、夏季においては、他の季節と比較して車両故障が多く発生しております。ドライバーの皆さまにおかれましては、必ずご出発前に車両点検を行っていただきますようお願いいたします。

NEXCO西日本では、高速道路をご利用のお客さまに安心・快適な道路環境を提供するため、引き続き、高速道路の交通安全対策に取り組んでまいります。

※資料中の値はすべてNEXCO西日本調べ

1.交通死亡事故発生状況について

死亡事故件数・死亡者数(全体)

年別死亡事故件数・死亡者数(平成21~26年)

死亡事故形態の特徴(平成26年)

平成26年上半期中に発生した全29件の死亡事故のうち、人対車の事故が5件車外放出による事故が3件となっております。また、時間帯別では、0時~6時が10件と約1/3を占めており、次いで6時~12時の時間帯に9件発生しております。

年別交通死亡事故件数推移(人対車及び車外放出事故)
事故形態 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 (平成26年上半期)
人対車 5 10 13 13 (5)
車外放出 8 9 10 8 (3)

2.高速道路を利用されるお客さまへのお願い(夏の交通混雑期に向けて)

夏季は他の季節と比較して、車両故障が約1.3倍と非常に多く発生しております。特に夏季の気温上昇に伴い、タイヤ破損は1.5倍以上、オーバーヒートは1.3倍以上発生しています。

高速道路における月平均故障車処理回数

なお、車両故障原因を通年でみると、(1)タイヤ破損、(2)始動点火系統不良(バッテリー上がり等)、(3)燃料切れ、(4)オーバーヒートの順で全体の約3/4を占めています。

出発前には必ず、車両の点検を!

車両故障の大半が、基本的な点検で防げるものです。故障により停止してしまうことのないよう、出発前には必ず燃料、タイヤの空気圧、冷却水等の点検を行いましょう。

大切なドライブ前の点検・整備

車外放出事故防止のために全席・全員シートベルト着用を!

高速走行で衝突した場合、シートベルトをしていないと体が車内で振り回され、ガラス部を突き破って、体が車外へ放出されることがあり、路面への落下時の衝撃や後続車にはねられるなどにより、死亡に至るケースもあります。

シートベルトがあなたを守ります。運転席・助手席だけでなく、後部座席も全員、シートベルトを着用しましょう。

※シートベルトを着用していない場合は違反となり、高速道路等においては、運転者に違反点数1点が付されることになります。(平成20年6月1日より義務化)

もし、交通事故・車両故障が発生したら・・・

高速道路は、時速100km近い車が行き交っている空間です。一般道と同じ感覚で行動すると、思わぬ事故に巻き込まれる恐れがあります。交通事故・車両故障などの緊急事態が発生した場合の避難等措置の適否が生死を分けることもあります。

歩き回らない
  • 歩き回らない

事故・故障車付近の本線車道や路側帯を歩き回ると大変危険です。

高速道路は一般道とは違います!同じ感覚での行動は絶対におやめください。

後続車に合図
  • 後続車に合図

後続車の運転手があなたの車に気づいているとは限りません。

ハザードランプ・発炎筒・停止表示器材等で後続車に対する注意喚起を行ってください。また、万が一の場合に備えて、発炎筒・停止表示器材は必ず車載しておきましょう。(「高速道路をご利用のお客さまのうち、約6割が停止表示器材を携行していない」という警察庁の調査結果もあります。)

安全な場所に避難
  • 安全な場所に避難

車内や車の前後での待機は大変危険です。運転手も同乗者も全員、すみやかにガードレールの外など安全な場所へ避難してください。

通報
  • 通報

110番、非常電話、道路緊急ダイヤル(#9910)などで事故や故障状況を通報してください。

交通安全対策プロジェクト『DRIVE&LOVE』

NEXCO西日本グループでは、「愛する人・愛してくれる人を想う気持ち」を原動力に、想いやりの心の輪を拡げることで、みんなでいっしょに交通事故ゼロを目指すプロジェクト“DRIVE&LOVE”を推進しています。

現在、プロジェクトには、200を超える企業や団体の皆さま、約19,700人の個人の皆さまにもご参加いただき、社会全体で運転への意識を変えていこうとしています。

今後も交通事故ゼロを目指し、一人でも多くの方に「愛する人、想い出してから運転」を実践していただけるよう、“DRIVE&LOVE”のメッセージを発信していきます。

詳しくは、ぜひDRIVE&LOVE [ドライブ&ラブ] | ドライブには、ラブがいる。新規ウィンドウを開きます をご覧ください。

3.交通安全対策について

NEXCO西日本では、交通事故の発生しやすいカーブ区間や長い下り坂などを中心に看板による視覚的表示、矢羽根板、薄層舗装、凹凸路面標示などにより速度を抑制するよう注意喚起を行っています。これらの表示を見たら、特に速度超過に気を付けて、車間距離を十分に取るなどの安全走行をお願いします。

また高速道路での逆走を防止すべく、路面標示や看板による対策も実施しています。

交通安全対策(ハード対策)の例

  • 視認性の向上

自発光式視線誘導標

自発光式視線誘導標

矢羽根板、反射テープ

矢羽根板、反射テープ

高輝度レーンマーク

高輝度レーンマーク

  • 速度抑制対策

導流レーンマーク

導流レーンマーク

注意喚起看板

注意喚起看板

薄層舗装

薄層舗装

 
  • 逆走防止対策

矢印路面標示

矢印路面標示

注意喚起看板(サービスエリア等)

注意喚起看板(サービスエリア等)