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ニュースリリース

高速道路資産の永続的な健全性確保を目指し、技術者の点検・診断・評価技術などの向上を図ります
― 茨木技術研修センターの整備(NEXCO西日本茨木社屋内) ―

平成26年9月24日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:石塚 由成)は、100%の安全・安心の追求や道路資産の永続的な健全性確保を目指し、専門の技術力を有する人材を継続的に育成していくための施設(茨木技術研修センター)を整備しますのでお知らせします。

1.研修施設の整備目的

道路構造物の老朽化や経年劣化に対し、永続的に高速道路資産の健全性を確保するためは、様々な劣化事象等に的確に対処することができる専門の技術者を継続的に育成していく必要があります。

本研修施設では、劣化損傷した実橋梁などを設置し、損傷要因の体系的理解の習得や点検から診断までを実体験する「体験型研修」を主に実施いたします。さらに基礎知識や専門技術を習得する研修もあわせて実施することを通じて、技術力の伝承・向上のための継続的な人材育成を行ってまいります。

また、ETCや料金機械などの演習用設備により、故障対応などの実践的な研修も行ってまいります。

2.研修施設の概要

(1)名称:
茨木技術研修センター
(2)場所:
大阪府茨木市上穂積4丁目10-1 NEXCO西日本茨木社屋内(茨木インターチェンジ)
(3)施設完成日:
平成27年度春頃の予定

位置図
研修施設配置図

(4)研修施設及び研修内容

本施設で行う主な研修内容は以下のとおりです。
分野 目的 研修設備 研修内容
橋梁 基礎知識の習得や点検・調査・検査技術の習得 技術基準の変遷を理解できる供試体
(鉄筋量や配筋の変遷を再現したもの)
実構造物の活用により、過去の技術の特徴や、現在の鉄筋配筋の現状を解説
塩害などによる損傷が著しいため撤去された実構造物
(コンクリート床版、高欄、鋼桁などの損傷した部材)
実構造物の活用により、損傷メカニズム、点検・調査のポイントを解説
コンクリートの初期欠陥を再現した供試体
(空洞、塩分量、水分量など)
実構造物の活用により、打音点検や非破壊検査などを体験実習
舗装 基礎知識の習得や点検・調査技術の習得 舗装の欠陥等を疑似的に設けた実物大供試体 実構造物の活用により、目視点検や非破壊の調査などを体験実習
土工 基礎知識の習得や点検・試験技術の習得 グラウンドアンカーの実物大供試体 実構造物の活用により、目視点検や荷重試験などを体験実習
ETC設備 設備構成や障害対応の知識の習得 ETC設備シミュレーター
(演習用のETC設備)
シミュレーターの活用により、各設備の構成や役割を解説、障害対応を体験実習
料金収受 機械構成や操作方法、障害対応の知識の習得 料金機械シミュレーター
(演習用の料金収受機械)
シミュレーターの活用により、各機械の操作方法を解説、動作検証や障害対応を体験実習
  • 研修用供試体の一部を紹介

研修用供試体の一部を紹介