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ニュースリリース

未来につなぐ道の学校 茨木技術研修センター(愛称:I-TR(アイトレ))が6月1日に完成
― 高速道路資産の永続的な健全性確保を目指し、体験型研修施設での技術者育成を始動します ―

平成27年4月22日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:石塚 由成)は、100%の安全・安心の追求や道路資産の永続的な健全性確保を目指し、専門技術力を有する人材を継続的に育成していくための施設「未来につなぐ道の学校 茨木技術研修センター」を大阪府茨木市に開設します。劣化した実橋梁による点検・診断などの実践的研修を本格始動して、事業許可を受けた更新事業を着実に実施します。

1.研修施設の目的

道路構造物の老朽化や経年劣化に対し、永続的に高速道路資産の健全性を確保するためには、点検・診断・補修・評価に至るメンテナンスサイクルの中核を担う技術者の確保・育成が不可欠です。

また、点検・診断の効率化・高度化やそのための基準類・情報基盤の整備、先に(3月25日)国土交通大臣から事業許可を受けた更新事業の着実な実施など、これら多岐にわたる課題に対処していくためには、今後も高度な技術力を有する専門技術者を継続的に育成していくことが必要となります。

弊社では、昨年度より整備を進めてきた研修施設をこの度開設し、技術力の伝承・向上のための継続的な人材育成をより一層強化していきます。

2.研修施設の概要

(1)名称:
茨木技術研修センター
(2)場所:
大阪府茨木市上穂積4丁目10-1 NEXCO西日本茨木社屋内(茨木インターチェンジ)
(3)開設日:
平成27年6月1日(月曜)

位置図 建物等配置図

※I-TR:Ibaraki technical TRaining center
I-TRの「I」には、innovation(革新)、inspiration(ひらめき・奮起)、intelligence(情報)の3つのIに愛(心)を込めてのぞむという意味をもたせています。

3.研修施設及び研修内容

本研修施設では、劣化損傷した実橋梁などの道路本体構造物の供試体を設置し、損傷要因の体系的理解の習得や点検から診断までを実体験する「体験型研修」を主に実施いたします。あわせて、通信設備やETC・料金設備など道路附帯施設の模擬設備を設置しており、障害対応や接客対応などの実践的な研修も実施いたします。

このように本研修施設は、橋梁をはじめとする道路本体構造物や道路付帯施設に関わる研修のみならず、料金徴収サービスの接客向上訓練なども行う高速道路事業の総合的な研修施設としています。

  • 研修施設の一部を紹介

研修施設の一部を紹介

建物全景

講義室(最大70名を収容)

劣化により撤去した橋梁床版
鳥飼大橋(手前)は日本道路公団初の有料道路橋

研修施設の一部を紹介

基準の変遷を再現した鉄筋供試体

実物大の舗装供試体

グラウンドアンカー耐荷力試験機

ETC設備

デジタルカメラを用いたひび割れ調査を体験

デジタルカメラを用いたひび割れ調査を体験

赤外線カメラを用いた浮き・はく離の調査を体験

赤外線カメラを用いた浮き・はく離の調査を体験

  • 本研修施設で実施する主な研修

≪道路本体構造物に関する主な研修≫

  1. 劣化損傷により撤去した実橋梁を使った劣化メカニズムの理解
  2. 基準の変遷を再現した鉄筋配筋供試体による技術変遷の理解
  3. 鉄筋コンクリート実構造物を使った打音点検、非破壊検査技術の体験実習
  4. 舗装実物大供試体を使った舗装構成の理解や各種調査の体験実習
  5. グラウンドアンカー耐荷力試験機などを使った土構造物の調査の体験実習

≪道路附帯施設に関する主な研修≫

  1. 電気・通信ケーブルを使った線路接続の体験実習
  2. 通信機器を使ったネットワーク構築の体験実習
  3. トンネル照明や電柱を使った保守・点検の体験実習
  4. ETC機器を使った設備構成の理解や障害対応の体験実習

≪料金サービスに関する主な研修≫

  1. ETC機器や料金機械を使った操作方法の理解や接客向上の訓練
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