平成29年1月25日
西日本高速道路株式会社
NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:石塚由成)は、日本の高速道路技術に高い関心を示しているインフラ事業者であるPT Nusantara Infrastructure Tbk.(ヌサンタラ インフラストラクチャー社:NI社)が出資する高速道路会社のPT Margautama Nusantara (マルガウタマ ヌサンタラ社:MUN社)との間で2015年8月に「包括的な技術連携の覚書」を締結しました。
以来、日本の高速道路技術の導入及び外販ビジネスの基盤を構築すべく、複数の個別技術[スマートインスペクション(SI)、非破壊検査(橋梁、舗装)・新型軸重計]の導入検討を共同で進めてきました。
これら個別技術の中で、この度、MUN社と点検データの履歴管理を行うマネジメントシステムをインドネシア高速道路の環境や基準に合わせて共同開発いたしました。
更に、2016年12月にMUN社が運営するビンタロスルポンダマイ道路(BSD)、ボソワマルガヌサンタラ道路(BMN)の2路線への販売に至りましたので、お知らせします。
日本の道路建設や維持管理の技術をインドネシア共和国へ導入
MUN社と共同した他会社へのコンサルティング・サービスや製品製造、販売に係るビジネス開発
インドネシア共和国の公共事業省有料道路庁(BPJT)の性能規定では、ポットホールなど24時間以内の補修が求められております。
スマートインスペクション(SI)は、これに対応した構造物の損傷箇所や交通事故等をスマートフォンやタブレット端末で撮影し、必要な構造種別や損傷内容などの属性情報をインターネットを介して、点検管理データベースへの登録や検索・履歴管理を行うシステムです。
このシステムの導入により、点検から損傷評価、補修履歴までの一貫したデータ管理、経営管理への活用が可能であり、運用の簡素化、コストの低減、更には将来の拡張性も高い技術として期待されています。
効果
スマートインスペクション(SI)を使った現場点検の状況
1)システム全体概要
2)View Mapで点検箇所をGoogle地図上にカラーピンで表示
View Map
内容
3)点検データベースに点検・補修履歴と図面を登録し、点検の帳票をPDF形式で出力可能
INSPECTION REPORT
点検日 | 2016年9月7日 | 点検者 | Feri Tmstiyanto |
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路線名 | BSD | 上下区分 | 上 |
KP | 8.535 | 損傷内容 | ポットホール |
構造 | 舗装 | 写真 | No.1~2 |
損傷レベル | A | 補修工事 | 済未 |
No.1 補修前
No.2 補修後
図面等
4) 事業費など資産全体の管理のため、CSVフアイル形式で点検リストを出力可能 (検索条件:点検日,KP,舗装,A等)
点検日 | 点検者 | 区分 | KP | 構造種別 | 損傷箇所 | 損傷ランク | 損傷内容 | 補修工事 | 写真 |
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2016年9月7日 | Feri Tmstiyanto | 上 | 8.535 | 舗装 | 表層 | A | ポットホール | 済 | No.1~2 |
2016年9月13日 | Feri Tmstiyanto | 上 | 8.625 | ガードレール | ビーム | AA | 倒れ | 未 | No.1~2 |
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MUN社の運営するインドネシア高速道路会社に順次導入予定
インドネシア共和国が建設する高速道路の新規供用区間への導入やNI社の送電線事業などの他分野への外販を進めていきます。