ETCレーンの通過速度抑制対策を全面展開します
― お客さまの安全・安心を目指して ―
平成21年6月15日
西日本高速道路株式会社
関西支社
NEXCO西日本 関西支社(大阪府茨木市、支社長:牧浦信一)では、現在14の料金所のETCレーンで開閉バーの開くタイミングを遅らせることによる通過速度の抑制対策中ですが、7月13日(月曜)から関西支社管内すべての料金所において実施いたします。
これまで、ETCレーン内での事故防止のため、ETCレーンには時速20kmに減速して進入し、徐行して通行していただくよう、お客さまに各種広報媒体を通じてお願いして参りました。現状はこれを大きく超過する速度で走行しているお客さまが多く見受けられ、重大事故につながる恐れがあります。
そこで、昨年(平成20年)3月24日より山陽道山陽姫路西インターチェンジにおいてETCレーンの開閉バーの開くタイミングを遅らせることによる通過速度の抑制対策を実施し通過速度を下げる効果を確認しました。さらに、本年(平成21年)3月16日から13の料金所において実施したところ、同様な効果を得られました。
この結果を受け、お客さまがより安全で安心してETCをご利用いただけるよう、7月13日(月曜)から関西支社管内すべての料金所において本対策を実施いたします。
対策開始の時期 |
対策箇所 |
7月13日(月曜)から順次実施 |
関西支社管内すべての料金所(112料金所※) |
※関西支社管内全126料金所のうち、以下に示す14の料金所は実施済み
- 山陽道 山陽姫路西IC(平成20年3月24日から実施中)
- 山陽道 神戸北IC~赤穂ICの8料金所、及び播磨道 播磨新宮IC、中国道 福崎IC、舞鶴若狭道 福知山IC、西名阪道 藤井寺IC、阪和道 和歌山ICの5料金所の計13料金所(平成21年3月16日から実施中)
1)ETCレーンの通過速度を20km/h以下としている理由
ETCカードの挿し忘れなどの理由で、ETCカードと道路会社のETC機器との通信が行われない場合、開閉バーは開きません。この場合、ETCレーンに設置している電光表示板に「STOP停車」が表示されます。このときドライバーが表示を認識し開閉バーの手前で停止できる速度として、20km/h以下としています。
2)ETC開閉バーの開くタイミングを遅くすると、速度抑制となる理由
通常、ETCカードが正しく装着され異常がなければ、速やかに開閉バーは開きます。この結果、かなりの速度を出していても、開閉バーが開いて接触せずに通過できる状況です。そこで開閉バーの開くタイミングを遅らせることにより、今までより車の速度が速く感じられ、ドライバーがスピードを落とす行動になっていると思われます。
- 対策前は、検知器で車両を検知して0.5秒以内に開閉バーが開きましたが、本対策後は、0.5秒を1秒~1.5秒程度にして開くタイミングを遅らせます。
3)ETCレーンでの事故
ETCレーンでの事故は、毎年400件を越えます。(平成18年:385件、平成19:439件、平成20:426件 会社調べ)これらの原因の約7割は、カードの未挿入などの理由で、開閉バーが開かず停止した車両に、後続の車両が追突するものです。このような事故を防ぐには、通過速度を抑制することが重要と考えます。(各年は1~12月の合計値)
4)対策開始前からの広報
対策の開始前から、広報を十分に実施し、お客さまに「ETCバーが遅れて開く」ことを知っていただくことにより、安全に対策を実施します。
- ETCレーンの入口付近に「20km/h以下で安全走行」と表示した看板を事前に設置し、注意喚起を行います。(約230枚)
- 関西支社管内の本線上に「ETCバー遅れて開きます」と表示した横断幕を事前に設置し、注意喚起を行います。(77枚)
- ETCレーン手前のランプ区間で「ETCバー遅れて開きます」と表示した看板・横断幕を事前に設置し、注意喚起を行います。(約580枚)
- 関西支社管内のサービスエリアなどの休憩施設では、「開閉バー遅れて開きます」のチラシを事前に設置します。
- 関西支社管内のハイウェイラジオにより「ETCバー遅れて開きます」を事前にお知らせします。
- ラジオ、新聞による広報を実施します。
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