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高速道路インフラの健全性の確保

高速道路の長期保全

保全事業システムの構築を推進しています

高速道路を将来に渡って健全な状態に保持していくために最も大切なことは、点検の結果に基づき、いつ、どのような対策を実施するか、または監視を行っていくか等を総合的な観点から判断し、そして確実に実行することへ繋げていくことです。これを実現するためには、業務システムの整備と技術者の育成が重要な鍵を握ります。

NEXCO西日本の進める保全事業システム新規ウィンドウを開きますでは、一連の業務の手順やルールを明確にして、そのサイクルが途絶えることなく継続される業務システムの整備を進め、早期に実務定着するよう取り組んでいます。

▼保全事業システムの流れ

図:保全事業システムの流れ

高速道路リニューアルプロジェクトに本格着手しています

高速道路の約4割が開通から30年を超え、大型車の増加や凍結防止剤などの影響により老朽化が進んでいることから、道路ネットワークの機能を長期にわたって健全に保つため、本体構造物をリニューアルする大規模更新や予防的な観点からの大規模修繕を実施しています。

2015年3月に国土交通省から事業許可を受け、橋梁の床版新規ウィンドウを開きますを耐久性の高いプレキャストPC床版新規ウィンドウを開きますに取り替える工事や、トンネル構造の安定性を向上させる逆アーチ状のインバート新規ウィンドウを開きます(底部)を設置する工事など、機能保全や長寿命化の技術開発を順次実施しています。

NEXCO3会社で約3兆円規模となり、15年間の長期にわたって実施する予定です。

▼NEXCO西日本の更新計画

分類 区分 項目 延長 事業費
大規模更新 橋梁 床版 98km 5,724億円
12km 969億円
小計 6,692億円
大規模修繕 橋梁 床版 111km 534億円
37km 563億円
土構造物 盛土新規ウィンドウを開きます切土新規ウィンドウを開きます 13,820カ所 2,479億円
トンネル 本体・覆工 46km 1,111億円
小計 4,687億円
合計 11,379億円

写真:大規模更新・大規模修繕の様子

大規模更新・大規模修繕の様子

渋滞を軽減するため、車線運用方法や工期短縮などの工夫を実施します

高速道路の更新工事では、通行規制や車線規制による渋滞の影響が予想されます。そのため、路線の交通量や利用状況なども考慮し、渋滞を軽減し工期を短縮するべく、工事や工法開発、車線運用方法などを工夫します。

また、各種メディアやウェブサイト、アイハイウェイ新規ウィンドウを開きます、ポスター、横断幕等を活用した事前広報を徹底し、社会的影響の軽減に努めています。

写真:高速道路リニューアルプロジェクト

道路構造物の点検・管理

「保全事業システム推進五箇年計画」のもと、業務サイクルを確実に実施しています

老朽化の進行に対応するため、2013年度から開始した「保全事業システム新規ウィンドウを開きます推進五箇年計画」に基づき、橋梁等道路構造物および標識等道路付属物の点検とともに第三者被害防止対策に取り組んでいます。

具体的には、橋梁やトンネルなどの道路構造物からのコンクリート片のはく落によって事故が想定される箇所では、コンクリート面へ繊維シートを張り付けるなどの対策を実施しているほか、新設の橋梁においても、建設初期段階から対策することで、はく落防止を図っています。

このほか、高速道路をまたぐ跨道橋(OV)新規ウィンドウを開きますの点検・補修にあたっては、地方公共団体、鉄道事業者等の管理者と情報を共有し、構造物の老朽化対策を促進するための協議会を設立し、計画的に点検・補修を実施するために協議調整を重ねています。

道路付属物の更新・修繕

照明や情報板など道路付属物の更新・修繕を計画的に実施しています

高速道路の多種多様な設備が故障し、高速道路の運用に支障が生じる事態を未然に防止するため、点検~判定・評価~補修~経過観察までのPDCA新規ウィンドウを開きますサイクルを構築し、計画的な更新を行っています。また、ワイヤー等による更なる落下防止対策の実施、被害が想定されない場所への移設を計画的に実施しています。

特にジェットファン新規ウィンドウを開きますについては、従前から設置している吊金物で十分な強度を有していますが、さらに吊金物を増やし、落下防止に努めています。また、更新にあわせて、吊金物への負荷が小さい軽量型ジェットファンへ取り替えを実施しています。2016年度は、140カ所のジェットファンについて吊金物を増やし更なる落下防止対策を、13カ所のジェットファンについて軽量化取り替えを実施しました。

このほか、老朽化更新にあわせて、LED照明やマルチカラー情報板新規ウィンドウを開きますなど最新の設備を導入し、省エネや視認性の向上にも取り組んでいます。2016年度には、20kmのトンネル照明・255灯の道路照明のLED化、163面の情報板のマルチカラー化を実施しました。

写真:軽量型ジェットファン

軽量型ジェットファン

写真:LED照明灯具

LED照明灯具

写真:マルチカラー情報板

マルチカラー情報板