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お知らせ

第1回 新名神高速道路 鵜殿ヨシ原の環境保全に関する検討会(議事要旨)

1.日時

平成25年1月10日(木曜)13時~15時

2.場所 

高槻市市民会館 207会議室 

3.出席者

出席委員:
鎌田委員、小山委員、中瀬委員、布谷委員
(欠席 西垣委員)
オブザーバー:
宮内庁 式部職 楽部 池邊楽長
国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所 森川所長
高槻市 産業環境部 越山部長
鵜殿のヨシ原保存会 内本会長、平城副会長
上牧実行組合 伊藤組合長、木村書記
(欠席 東儀秀樹氏)
事業者(事務局): 西日本高速道路株式会社
執行役員 芝村関西支社長
関西支社 建設事業部 竹國部長
関西支社 建設事業部 赤松技術課長
関西支社 新名神大阪東事務所 諸富所長

4.議題

1)開会
2)委員ならびにオブザーバーの紹介
3)事業者挨拶
4)議事ならびに説明事項
  1. 検討会の設立趣旨、規約、座長の選出
    • 事務局から、 資料1(66KB) PDFファイルを開きます および 資料2(181KB) PDFファイルを開きます に基づき、「設立趣旨」および「規約」の案について説明。
    • 委員より、設立趣旨において「助言を行うために検討会を設置」ではなく、「助言を得るために検討会を設置」ではないかと指摘。
    • 設立趣旨の一部を修正することで、設立趣旨および規約を了承。
    • 座長の選出にあたって、委員より「座長となった委員は検討会進行の責任者となるため、意見を言う機会を失う」「当面の間は、座長を設置しなくても良いのでは」とのご意見があり、規約は変更をせず、今回の検討会の議決事項として「当面の間、座長を設置しない」ことを了承。
  2. 新名神高速道路事業の概要
    • 事務局から、 資料3(353KB) PDFファイルを開きます に基づき、新名神高速道路の現況、ルート、事業経緯等について説明。
    • 委員等から八幡~高槻の路線の構造について質疑があり、ルート・構造を説明。
  3. 重要無形文化財「雅楽」と篳篥
    • 事務局から、 資料4(684KB) PDFファイルを開きます に基づき、重要無形文化財「雅楽」と篳篥について、概要を説明。
    • 宮内庁(オブザーバー)から、篳篥の重要性等についての補足説明。
      • 一番大切なことは、天皇陛下主催の祭祀などで雅楽は演奏されており、雅楽で使用される篳篥は重要な役割を果たしている。
      • そのため、これ以上ヨシが悪くならないようにして欲しい。
  4. 鵜殿ヨシ原の再生事業
    • 事務局から、淀川の環境全般を対象とした淀川環境委員会を運営する淀川河川事務所と事業者との間で、今後、協議調整が生じることを説明。
    • 淀川河川事務所(オブザーバー)から、 資料5(3,539KB) PDFファイルを開きます に基づき、国土交通省の鵜殿ヨシ原の再生事業について紹介があり、篳篥に適した良質なヨシの保全について検討される本検討会と淀川環境委員会の意見を聞きながら環境保全に努めたいとの説明があった。
  5. 鵜殿ヨシ原の保全活動
    • 委員から、 資料6(1,237KB) PDFファイルを開きます に基づき、道路建設の問題点やこれまでにヨシに関する詳細な調査が行われたことがないこと等を説明。また、鵜殿ヨシ原研究所の活動について紹介。
  6. ヨシ原焼きについて
    • 事務局から、 資料7(377KB) PDFファイルを開きます に基づき、ヨシ原焼きの概要を説明。
    • 鵜殿のヨシ原保存会(オブザーバー)から、経過と現状などが報告され、「昔と比べてヨシの生育が悪くなっている。」「慎重かつ賢明なるご審議を心から期待している。」との意見が出された。
    • 実物のヨシ(昨年と今年収穫したもの)を委員等に見ていただき、
      「今年のヨシは、ヨシ原焼きが雨天で中止になったことで、虫が付き、黒くなっている」
      「毎年ヨシの生育を助けるために、ヨシ原焼きを行い、人が手を入れていくことが重要」と説明。
  7. 検討会の概要
    • 事務局から、 資料8(663KB) PDFファイルを開きます に基づき、検討会スケジュール案を説明。また、今後3年程度は、検討会の活動がヨシの生育等に関する現状調査が中心となることから、「植物ワーキンググループ(WG)」の設置などを提案。
      • 検討会の設置は、今後10年程度を想定しており、検討会は年に2回程度、「植物WG」は四半期毎に開催。
      • 「植物WG」の検討内容は、以下のとおり
        (1)
        ヨシの生育等に関する現状調査
        (ヨシ生育調査、地下水状況、土壌状況、既存データ等収集・まとめ・分析)
        (2)
        ヨシ原焼き・ヨシ刈りに関する現状把握
        (3)
        ヨシ原焼き・ヨシ刈り実施状況調査、ヨシ原焼きによる影響、ヨシ原焼きにより発生する炎・煙の高さ・温度・風向・風速・煙の流れなどの調査
    • 検討スケジュール、検討内容ならびに植物WGの設置について、了承。
    • 「植物WG」の構成委員の討議が行われ、植物を専門とする小山委員、中瀬委員、布谷委員を当面の中心メンバーとし、場合に応じてWG以外の委員も含む、様々な専門家の方々に逐次入っていただき、検討を進めることとした。
    • 委員から以下の意見、質問をいただいた。
      • 篳篥に使用するヨシは鵜殿の他のヨシとは異なり、同じ形質を持った一つのクローンである可能性があることから、遺伝子レベルの調査を行い、その点を解明する必要がある。
      • 全国の研究者に依頼をかけて、参加できるような仕組みを作っていくべき。
      • コンサルタントへの委託も含め、現況調査に関しては、短い期間で情報報告していただきたい。
      • 高速道路供用後においても、成果を確認することが必要。
      • これまで淀川河川事務所が、鵜殿の調査を実施してきた経緯から、「事業者が鵜殿における調査を直接実施できるのか」と質問が出され、淀川河川事務所(オブザーバー)から、「淀川環境委員会と本検討会が、データも共有し、相互に連携しながら進めていきたい」との回答があった。
  8. その他
    • 事務局から、次回検討会を来年度早々に開催する予定であることを報告。
5)閉会

配付資料

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