平成26年5月25日(日曜)14時30分~17時00分(予定30分超過)
新大阪ブリックビル 3階会議室
植物WG事務局から 資料2(5,326KB) に基づき、鵜殿ヨシ原における篳篥用ヨシの生育および環境調査について説明。
今年の篳篥用ヨシの採取エリアは、現地確認の結果、昨年と概ね同様、新名神計画ルートから下流側に離れた箇所であった。
ヨシ全数刈取調査を行った結果、篳篥用ヨシ採取エリアにおける草丈の分布ではその他のエリアと比べて4メートル付近に顕著なピークが見受けられたが、台風18号による冠水の影響もあるためか、茎径の分布では明確なピークの差が見られなかった。
ヨシの根系は、深さ2メートルまでの範囲に90パーセント以上が存在し、地表から深くになるに従って減少する傾向にあった。
地下茎の分布は、緩いシルト層・砂質土層で確認されたが、粘性土層では確認されなかった。
土の物理的性質について、今後ヨシの生育条件に関する検討を進める。
土の化学的性質について、篳篥用ヨシ採取エリアとその他のエリアでは明確な違いが見受けられない。
導水路への通水開始の前後の期間で、土壌水分および地中温度の明確な変化は確認されなかった。
篳篥用ヨシ採取エリアにおいて、ヨシの根茎の分布状況及び地下水位の変化や土壌水分の変動結果から、ヨシの根系に対する水分供給は雨水が主体的であると推察される。
導水路はヨシ群落(一般的なヨシ)の復元・保全には効果的であると推察される。
学識者による鵜殿ヨシのDNA特性評価作業を現在実施中である。
これまでの取り組み内容と今後の進め方および、平成26年度のヨシの生育・環境調査計画について報告