平成31年4月24日
西日本高速道路株式会社
日本高速道路インターナショナル株式会社
NEXCO西日本(本社:大阪市北区、代表取締役社長:酒井 和広)および日本高速道路インターナショナル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:黒田 孝次、以下「JEXWAY」)は、2019年4月8日にインドネシア共和国 PT Margautama Nusantara(マルガウタマ ヌサンタラ社:MUN社)と「包括的な技術連携の覚書」を再び締結しました。
NEXCO西日本とJEXWAYは、2014年11月にNI社※1よりBSD社※2の株式を取得し、翌年8月にMUN社と「包括的な技術連携の覚書」を締結して、それ以降良好なパートナー関係を構築してまいりました。これまでに、BSD社が運営するBSD道路※3の効率的な維持管理の提案、マカッサル有料道路事業※4推進のためMUN社へNEXCO西日本社員が出向する等の技術支援を行っています。
これらの取り組みが、MUN社やNI社からも高い評価をいただき、今回、包括的技術連携の覚書を再締結し、技術連携をさらに強化することになりました。引き続きBSD道路をはじめ、MUN社やNI社が参画を検討する事業において技術連携を重ね、インドネシアにおける道路事業の質の向上、発展に協力、支援してまいります。
なお、本件は高速道路会社と現地企業との連携促進による、日本企業の競争力を高めるための環境整備を目指す、「国土交通省インフラシステム海外展開行動計画2019」にも合致するものです。
左から、
MUN社 ダニー・ハッサン社長、NI社 ランダニ・バスリ社長、
NEXCO西日本 前川 秀和 代表取締役副社長、
JEXWAY 黒田 孝次 代表取締役社長
主な経緯
2011年7月 | NEXCO西日本インドネシア駐在員事務所開設 |
---|---|
2011年9月 | JEXWAY設立 |
2013年6月13日 | NEXCO 西日本、JEXWAY、NI社で事業の調査実施に関する覚書締結 |
2014年11月18日 | NEXCO 西日本、JEXWAY、NI社でBSD社の株式取得に関する契約の締結 |
2015年8月3日 | NEXCO 西日本、JEXWAY、MUN社で包括的技術連携の覚書を締結 |
2016年4月~12月 | NEXCO 西日本、MUN 社でスマートインスペクション(スマートフォンやタブレットを利用した点検管理ツール)を共同開発 |
2018年3月 | マカッサル有料道路事業の技術支援のためNEXCO西日本社員がMUN社に出向 |
2019年4月8日 | 包括的技術連携の期間を延長する変更覚書を締結 |
BSD道路はジャカルタ外環状道路とスルポン地区を結ぶ、都市近郊の延長7.25kmの高速道路です。日本の高速道路会社として初めて、NEXCO西日本がインドネシアでの道路PPP事業に参入しました。効率的な事業運営がなされるよう、株主として積極的な業務改善に取り組んでいます。具体的には、BSD道路の現況を調査し、舗装や道路構造物などの、より効率的な維持管理のための改善提案を行い、BSD社の業務改善に寄与しています。
マカッサル有料道路は、マカッサル港からマカッサル市内へと繋がる既存のBosowa Marga Nusantara(ボソワマルガヌサンタラ:BMN道路)を延伸し、港湾からの物流向上や市街地交通の分散・渋滞の緩和を目的に建設を進めている4.3kmの高速道路です。この事業には2018年3月より、NEXCO西日本社員がMUN社に出向し、設計・施工、品質向上を目的に技術支援を行っています。インドネシアの橋梁専門家と協議を重ね、これまでにより効率的な橋梁形式や施工方法への見直しを行っています。
上記2道路以外にも、今後、MUN社やNI社が参画を検討する、ジャワ島・スラウェシ島・スマトラ島等における事業について、日本の高速道路運営でこれまでに培った技術やノウハウを活用し、積極的に支援してまいります。
(参考)
MUN 社概要
1)会社名 | PT Margautama Nusantara | |
2)所在地 | インドネシア共和国 ジャカルタ | |
3)設立 | 2007年 | |
4)事業概要 | インドネシア共和国内におけるインフラ事業(道路)の運営 | |
5)関係会社 | 親会社: | PT※5 Nusantara Infrastructure Tbk.※6 (NI社) |
子会社: | PT Bintaro Serpong Damai (BSD社) PT Bosowa Marga Nusantara (BMN社) PT Jalan Tol Seksi Empat (JTSE社) PT Jakarta Lingkar Baratsatu (JLB社) |
2025年5月16日