― 進化した「Jシステム」でDX戦略を推進 ―
令和6年2月28日
西日本高速道路株式会社
西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社
NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:前川 秀和)は、DX戦略「NEW ACE DXs」に基づく取り組みをグループ一体となって推進しています。「地に足のついたDX」の一環として、構造物点検の支援技術による高度化・効率化を図っています。この度、NEXCO西日本と西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社(香川県高松市、代表取締役社長:北田 正彦)は、赤外線カメラを用いた画像撮影システム(以下、「Jシステム」)の更なる効率化のため、偏光フィルタをビルトイン(内蔵)した赤外線カメラ(以下、「開発カメラ」)を開発しました。これにより、更なる効率化とコスト縮減が見込まれます。
より使いやすく進化したJシステムが、橋梁のみならず様々な構造物点検に活用されることで、更なるDX化の推進が期待されます。
≪赤外線調査の様子≫
3-1. 熱反射除去の自動化について
開発したカメラは、以下の方法により全方向の熱反射除去を自動化しました。
3-2. カメラの一体化とAI診断の導入について
開発カメラでは、可視カメラと赤外線カメラを一体化し、1回の撮影で可視画像・赤外画像を同一画角で同時に取得することができます。これにより、熱反射除去による的中率の向上に加えて、解析作業の多くが自動化されます。さらには、AIによる損傷自動診断機能を搭載したことにより、解析業務が効率化されます。
開発カメラを、撮影距離40mまでの橋梁に導入することで、構造物点検の効率化とコスト縮減を推進します。また、今後の展開として、撮影距離40m以上の橋梁を対象とした、より小型なUAV(無人航空機)搭載用カメラ開発を現在進めています。
これからも、開発カメラの導入による構造物点検の高度化により、DX戦略を推進していきます。