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ニュースリリース

令和7年度 豪雨・台風時の高速道路における安全・安心の確保について

― 豪雨災害の激甚化・頻発化への対応 ―

令和7年5月28日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:芝村 善治)は、近年、激甚化・頻発化する集中豪雨や台風等による自然災害に対して、引き続き、防災・減災を目的とした道路のり面の強化等の対策に取り組むとともに、通行規制に関する実施状況等の情報を積極的に発信します。

また、集中豪雨や台風等による通行規制を解除する場合は、点検や清掃等の作業を実施し、お客さまが安全に走行できるよう、適切に取り組んでまいります。

【近年の気象等状況】

1. 近年の気象概況(短時間強雨の増加状況)
2. 豪雨災害の激甚化・頻発化(事例)
3. 令和6年8月の台風10号に伴う大雨状況

【R7年度の主な取組み】

4. 事前準備(日頃からの備え)
5. 災害時における交通確保への取り組み
6. お客さまへの広報
7. 集中豪雨・台風接近時等の通行に関するお願い

1. 近年の気象概況(短時間強雨の増加状況)

 最近10年間(2015~2024年)における全国の1時間降水量50㎜以上の平均年間発生回数(約334回)は、統計期間の最初の10年間(1976~1985 年)の平均年間発生回数(約226回)と比べて約1.5倍に増加

気象概況

2. 豪雨災害の激甚化・頻発化(事例)

豪雨災害

3. 令和6年8月の台風10号に伴う大雨状況

 台風10号の影響で、九州地方で局地的な雨雲・強風が流入し、一部地域(鹿児島県、大分県、宮崎県)では線状降水帯の発生に伴う短時間での非常に激しい雨を観測

大雨状況

 通行止め延長
通行止め累計総延長 677.6km(8路線)
総管理延長約3,600kmの約19%

通行止め延長

👉通行止め区間は総延長の約19%に止まったものの、復旧に長期間を要する災害が発生
(後述事例②参照)

4. 事前準備(日頃からの備え)

 集中豪雨や台風等への対策として、以下のような準備に取組んでいます。

❶ 災害対応のための資機材等の準備
❷ 排水不良の未然防止のための排水設備の清掃・点検・改修等
❸ 出水期前防災訓練の実施(初動対応 及び 各種基準の再確認)
❹ 関係機関との連絡体制の再確認

事前準備

5. 災害時における交通確保への取り組み

 集中豪雨や台風の影響がある場合は、あらかじめ設定した規制基準値に基づき速やかな通行止めを実施します。

 災害が発生した場合は、早期の交通確保に向けてグループ一丸となって取り組みます。

事例① 令和5年 九州支社管内 大分自動車道(朝倉IC~杷木IC間) のり面崩落災害

・ 応急対策を実施のうえ、4車線のうち、片側2車線を活用した対面交通により、復旧作業を行いながら、交通の確保を実施しました。

事例

事例② 令和6年 九州支社管内 東九州自動車道(津久見IC~臼杵IC間) のり面崩落災害

・ 対面交通が確保できない暫定2車線区間での災害は、関係機関と調整のうえ、う回路の広報周知を行い、渋滞の緩和に努めました。

事例

事例

 台風の影響による早期の交通確保への取組み

事例③ 台風により路面に散乱した落ち葉・枯葉等を清掃し、速やかな通行止め解除に努めます。

事例

👉台風通過後は、路面に大量の枝や落ち葉が散乱しています。撤去・清掃作業を速やかに実施していますが、作業完了までに相当な時間を要する場合がありますので、ご理解願います。

6. お客さまへの広報

 大雨等の悪天候が予想される場合には、気象会社より詳細な気象予測を入手のうえ、高速道路への影響に鑑みて、事前に通行止めの可能性についてお知らせします。

事例

 交通状況等提供アプリ“アイハイウェイ”では、リアルタイム交通情報として、雨による通行止めや災害による通行止めなどをお知らせしています。大雨が予測されているときなどのお出かけの際には、最新の交通情報をご確認いただきますよう、よろしくお願いします。

●アイハイウェイ(NEXCO西日本) https://ihighway.jp/ https://ihighway.jp/新規ウィンドウを開きます
24時間、高速道路の道路交通情報をマップや文字情報で確認することができます。

●高速道路影響情報サイト https://ex-ssw.com/新規ウィンドウを開きます
高速道路各社のホームページで掲載している重要なお知らせを確認することができます。

●日本道路交通情報センター(JARTIC) https://www.jartic.or.jp/新規ウィンドウを開きます
一般道を含めた道路交通情報を確認することができます。

 TVCM、ラジオ、休憩施設におけるデジタルサイネージなど、積極的な広報の展開に取り組みます。

事例

 災害が発生した場合は、被害の状況や復旧作業の状況、通行止めの解除見込みや解除情報等、状況に応じて、記者発表やHP及びSNSなどの広報媒体を活用のうえ、随時情報を発信します。

事例

7. 集中豪雨・台風接近時等の通行に関するお願い

 アイハイウェイのユーザー登録者(「お知らせメール受信」のみなさま)へ、高速道路の通行止め可能性などの「お知らせ」情報をメールにてお届けしますので、是非ご登録をお願いします。

事例

 高速道路走行中に、道路情報板などにおいて「通行止め」と表示された際には、安全確保のため、速やかに最寄りのICからの流出をお願いします。

 自治体が指定している土砂災害警戒区域に該当する休憩施設(SA・PA)においては、安全確保のために店舗を閉店することや休憩施設全体を閉鎖して避難誘導等を実施することもあります。適時、きめ細やかな情報提供に努めるとともに、お客さまの安全確保を第一に取組んでまいりますので、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いします。

今年も集中豪雨や台風などの影響により通行規制を行うことがあります。高速道路をご利用いただくときは、最新の気象情報・道路交通情報をご確認頂きますようお願いいたします。

通行規制の解除にあたっては、お客さまの安全走行を確保するために、点検や清掃等の作業を速やかに実施してまいります。また、災害が発生した場合は、早期の交通確保に向けて取り組みます。引き続きご理解とご協力をお願いいたします。