1.第7回 検討会議事要旨の確認
2.植物ワーキング(以下、「WG」)からの説明
植物WG事務局から、鵜殿ヨシ原における植物調査に関する報告(案)及び、篳篥用ヨシ採取エリアにおけるモニタリング(案)について説明を行った。
(1)鵜殿ヨシ原における植物調査に関する報告(案)
資料2(1,909KB)
これまでの約3年間に渡り実施した、ヨシの生育状況や生育環境に関する調査・分析が完了したので、対外的な報告に関するとりまとめ方針について報告した。
(2)篳篥用ヨシ採取エリアにおけるモニタリング(案)
資料3(4,418KB)
第7回検討会で提示された施工段階での配慮を踏まえた橋梁計画事業者案に基づく、鵜殿ヨシ原内の工事用道路、施工・資材ヤード、導水路横過構造に関する施工計画(案)について、及び篳篥用ヨシを主体とした工事期間中の鵜殿ヨシ原の植物生育環境に関するモニタリング(案)について説明を行った。
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篳篥用ヨシの採取状況を確認し、併せてヨシの生育状況及び生育環境に関するモニタリングを実施する。なお、土壌状態、地形条件、DNA分析については、工事に伴う生育環境に変化が生じないため行わない。
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モニタリングの結果に関する確認は、年に1回程度の実施を予定している。
また、今後の工事スケジュールとして平成29年秋ごろの工事着手予定とそれに伴う発注手続に移行することについて説明を行った。
・各委員から以下のご意見および検討すべき課題の提案があった。
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篳篥用ヨシの質に関するモニタリングを検討してもらいたい。
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工事完了後についても、必要に応じてモニタリングの継続を検討すべきである。
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外来草本種の侵入繁茂によるヨシの被圧が懸念される。植生管理についても検討してもらいたい。
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自然淘汰や気象条件の変化等の工事に起因しない篳篥用ヨシの衰退の可能性も踏まえて、工事施工箇所から離れた場所でのモニタリングの実施についても検討してもらいたい。
・植物WG事務局から以下のとおり回答した。
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モニタリングは工事完了後も実施を予定しているが、期間については委員と相談の上、決定してまいりたい。
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ヨシの質については、採取者である地元の方々や、宮内庁へのヒアリングにより確認することを考えてまいりたい。
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外来草本種による各種問題については、淀川全般の環境に関して取り扱われている淀川環境委員会と調整しながら検討を進めてまいりたい。
3.検討会事務局からの報告
検討会事務局から、「植物WG」を「モニタリングWG」に移行する提案を行った。
具体的には、次回の検討会までに「モニタリングWG」の組織及びメンバー等について各委員のご意見を伺い調整する旨の提案を行い、了解を得た。