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ニュースリリース

冬の高速道路の安全・安心について
― 冬用装備の早めの準備とお出かけ前の情報確認を! ―

平成28年11月30日
西日本高速道路株式会社

NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:石塚 由成)は、冬季の高速道路の安全・安心を確保するため、今シーズンも雪氷対策作業を行います。11月16日の中国支社をはじめとして、西日本管内の各支社で、適宜、雪氷対策体制を構築しており、降雪時など路面凍結の恐れがある場合には、凍結防止剤散布作業や除雪作業などを行い、高速道路の安全で円滑な交通確保に向けて取り組んでいます。

お客さまには、冬用タイヤの装着やタイヤチェーン携行の冬用装備を早めにしていただき、雪道での安全運転に心がけていただきますようお願いします。

基本的な雪氷対策作業

NEXCO西日本では、路面凍結の恐れがある場合や降雪がある場合などは雪氷対策車両等により交通ネットワーク確保のために各種雪氷対策作業を行っています。降雪量が多く除雪作業が滞る恐れや滞留車が発生するなどの予測がなされた場合は、隣接事務所からの雪氷対策車両の応援連携、更には支社間応援を行うことで通行確保を行っております。

しかしながら、除雪作業に時間を要し高速道路内に長期滞留車の発生が予測される時には、通行止めを行い除雪作業や滞留車移動などを行い早期通行止め解除に努めております。

凍結防止剤散布作業(湿塩散布車)

凍結防止剤散布作業(湿塩散布車)

除雪車による除雪作業

除雪車による除雪作業

ロータリー除雪車による除雪作業

ロータリー除雪車による除雪作業

人力による除雪作業

人力による除雪作業

昨年度の冬期通行止めの状況

NEXCO西日本管内の雪による通行止めは、降雪範囲や降雪量により年度ごとに大きく変化する傾向にあります。もともと管内の大部分が降雪量の少ないNEXCO西日本管内ですが、昨年度は数十年に一度という猛烈な大寒波に見舞われ、九州自動車道や長崎自動車道で長時間の通行止めが発生しました。

平成27年度の通行止め時間は、上記のような大雪に見舞われたものの、気象予測情報に基づいて、事前に雪氷車両等の応援連携を行うことや、冬用タイヤ規制の導入等の新たな取り組みなどの効果もあり、通行止め時間は減少することができました。

年度別雪通行止め量(平成23年~平成27年)

今冬における主な取り組み

(1)気象予測を参考に降雪3日前程度から大雪に関する事前の情報提供を実施します。

大雪の気象予報が発表された場合は、不要不急の外出を控え、無理のないドライブプランをお願いします。なお、気象予測は当社ウェブサイト及びアイハイウェイで確認できます。

アイハイウェイ

アイハイウェイ

アイハイウェイ新規ウィンドウを開きます では冬の高速道路を安全に走行していただけるよう、雪道の交通情報や現在の天気・路面状況、降雪予測等の情報を提供しています。 また、マイルートのメールにも雪道走行をサポートする機能を追加しておりますので、合わせてご活用ください。

他にもラジオ・テレビなどで、交通情報や気象情報を確認してお出かけください。

(2)冬用タイヤ規制の導入

  • 京都縦貫自動車道の八木西インターチェンジ(IC)~丹波IC間において、冬用タイヤ装着することにより通行いただけるようになります。

京都縦貫自動車道 冬用タイヤ導入区間

京都縦貫自動車道 冬用タイヤ導入区間

  • 大分自動車道は標高が高く降雪も多い路線であり、降雪時には日田IC~日出ジャンクション(JCT)~別府IC間および日出バイパスでは冬用タイヤ規制を導入し、通行を確保しております。関係機関との協議・調整により、今年度は速見IC~中津IC間まで冬用タイヤ規制区間を拡大し、通行止め回数・時間の削減に向け、更なる取り組みを進めて参ります。
大分自動車道他 冬用タイヤ導入区間

大分自動車道他 冬用タイヤ導入区間

大分自動車道 冬用タイヤ装着確認状況(別府湾SA)

大分自動車道 冬用タイヤ装着確認状況(別府湾サービスエリア(SA))

冬用タイヤ規制(チェーン装着車除く)の試行を実施

(3)大雪時の追越車線優先除雪による通行止め早期解除

大雪による通行止めが発生した場合、追越車線にて優先的に除雪作業を実施することにより、通行車線を確保し、早期に通行止めを解除する取り組みを実施しています。(中国、四国地区の一部区間)

今年度は、昨年度の事例を踏まえNEXCO西日本管内において、早期通行止めの解除に向け関係機関と協議調整を図り、大雪時の追越車線優先除雪に取り組んで行く予定です。

追越車線優先除雪による車線確保状況
追越車線優先除雪による車線確保状況

追越車線優先除雪による車線確保状況

(4)除雪車等の作業機械力の増強

積雪等による雪氷対策作業が広範囲におよんだ場合に除雪車等の作業機械の不足による通行止めを回避するため機械台数を増やしています。

今年度は、排雪作業用機械の強化として、除雪用散水車を5台、湿塩散布車を7台、ロータリー除雪車を1台追加配備します。

お客さまへのお願い

雪道走行時のお願い

<高速道路に乗る前に>

  • 冬の高速道路は、冬用タイヤで走りましょう。

    冬の高速道路では頻繁に気象が変化します。必ず、冬用タイヤを装着しましょう。併せて溝の減り具合など、タイヤのコンディションもしっかり確認してください。

  • タイヤチェーンは常に用意しましょう。

    冬の高速道路では突然の大雪になることがあります。いざという時のために、チェーンを携行してください。また、チェーンの付け方も事前に確認してください。

<高速道路走行中は>

  • 雪道の走行では、『急ハンドル』、『急加速』、『急ブレーキ』は厳禁です。
  • 速度は控えめに、車間距離は通常時の2~3倍をとりましょう。
  • インターチェンジ入口や本線等に設置された情報板及びハイウェイラジオにより気象状況等をお知らせしております。目的地までの情報に注意して走行してください。
  • お客さまの安全走行を確保するために凍結防止剤散布作業や除雪作業を行っていますので、雪氷対策作業車との車間距離を十分にとり、後ろをゆっくりと走行してください。

冬の高速道路では雪氷対策作業や冬用タイヤ装着指導など、ご迷惑をお掛けしますがご協力いただきますよう宜しくお願いします。今後も各種取り組みを進め、冬期の高速道路の安全・安心の確保に努めてまいります。