豪雨災害に向けた防災対策の強化について
令和元年6月26日
西日本高速道路株式会社
NEXCO西日本(大阪市北区、代表取締役社長:酒井 和広)は、昨年度の大災害を受け、全社的に振り返りを行い、防災対応における課題や改善策を取りまとめ、防災対応のための行動マニュアルを策定し、防災対策の強化に向けた取り組みを行っております。
梅雨期になりますが、豪雨や台風などの災害に伴って通行規制を行うことがありますので、事前の大雨情報等の確認をお願いします。また、豪雨や台風に伴う通行規制を解除する場合には、お客さまの安全走行の確保のため、点検や清掃等の作業を実施して参りますので、引き続きご理解とご協力をお願いいたします。
平成30年7月豪雨等の振り返り
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平成30年7月豪雨は、西日本から東海地方を中心に多くの観測点で観測史上1位の雨量の記録を更新するなど、広範囲でかつ長時間の記録的大雨となりました。台風21号の被災においては、近畿地方では猛烈な風を観測し、観測史上第1位となった地域もあり、暴風雨により大きな被害を受けました。
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何れも、被災により通行止めとなった区間について、早期の通行再開に向け関係機関の支援を頂きながら復旧活動を行って参りました。
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これら災害対応における振り返りを行い、課題に対して改善していった点や防災体制について逐次強化した取り組みについてデータベース化及びマニュアルとして整理をしました。
山陽道 志和IC~広島東IC (志和トンネル付近)
関西国際空港連絡橋 橋桁の損傷
≪平成30年7月豪雨及び台風21号の被災状況≫
≪課題の抽出と強化に向けた取り組み≫
防災体制の強化について
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長期間の防災対応が必要な場合、あるいは広範囲に通行止めが想定される場合は、本部防災体制について責任者交代制とする及び標準構成員を増員する等の見直しを行い、防災体制の強化を図りました。
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本部防災体制について、責任者の日々の引継ぎを行う中で、前任者と後任者が共に従事するラップ時間を十分に設けることで、円滑な防災対応が行える体制へ改善を行いました。
≪平成30年7月豪雨本社防災対策本部の状況≫
防災対策のための行動マニュアルの作成
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災害時における全体的な流れや、実務者での標準的な作業手順・留意点を記した防災対策のための行動マニュアルを作成し、防災体制構築時の業務の標準化・効率化を図り、社員の防災対応力の引き上げと災害への迅速な対応に備えていきます。
≪防災対策のための行動マニュアル 概要≫
降雨出水期前の防災訓練
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昨年度の豪雨災害等の経験を踏まえ、本社、各支社にて降雨出水期前の防災訓練を実施しました。
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訓練においては、防災対策のための行動マニュアルの読み合わせと確認、情報収集ツール等の操作訓練を実施し、降雨出水期の防災対応に備え、災害対応マネジメント力の向上に努めました。
≪降雨出水期前の防災訓練(本社)≫
社内等応援者の役割等の明確化
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被災支社への応援者の派遣において、具体的な役割を設定し、十分な情報共有・意思疎通を図れるよう見直しを行いました。「情報伝達」「作業支援」「指揮支援」といった各役割や派遣ルールを設け、体制及び連携の強化を行いました。
≪社内等応援者イメージなど≫
関係機関との連携強化