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お知らせ

第8回 四国横断自動車道 吉野川渡河部の環境保全に関する検討会(議事概要)

1.日時

平成29年8月29日(火曜)10時00分~12時10分

2.場所 

アスティとくしま1階 第1会議室

3.出席者

出席委員:
山中座長、中野部会長、鎌田副部会長、成行部会長、長尾副部会長、大田委員、桑江委員、上月委員、橋本委員、浜野委員、和田委員
オブザーバー:
国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 片岡副所長
徳島県 県土整備部 森副部長
事業者:
西日本高速道路株式会社 四国支社 建設事業部
井ヶ瀬部長
建設課 里部課長
徳島工事事務所 浦所長
吉野川工事区 今村工事長

4.議題

(1)開会
(2)事業者挨拶
(3)議事ならびに説明事項
  1. 検討会構成員の変更
  2. 第7回検討会の課題への対応
  3. 工事の実施状況(平成28年11月~平成29年5月)

    ※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。

    • 委員から、「浚渫の影響評価の事後検証について、調査地点BG-5の泥分が平成28年11月に極端に増加しているが、他地点でも同様の泥質化は確認されているのか。また、これは浚渫や汚濁拡散防止膜の設置といった工事による影響ではないのか。」との質問があった。

      ⇒事業者より、「調査地点BG-5周辺のハビタット区分2に含まれる各地点では、平成28年11月調査で全体的に泥分が増加していることが確認された。なお、平成28年11月の調査時点では汚濁拡散防止膜を張り終えておらず、何も手をつけていない状況での採泥である。」との説明があった。

      ⇒委員より、「河口干潟が右岸と繋がったことにより、水の流れがない状態になっており、生物も新たにフトヘナタリの稚貝の加入を確認している。流れなくなったので、シルト分が溜まったと考えられ、自然に起きたことだと考えられる。」との説明があった。

    • 委員から、「ハビタット区分2における実際の浚渫の影響値が、想定していた影響値より増加したことについて、区分1と区分2の境界が変動しやすく、今回の検討では区分2に浚渫範囲が入ったため、影響値が増加した。また境界は変動するので、この影響評価に大きな誤差ではないという解釈で良いのか。」との質問があった。

      ⇒事業者より、「ハビタット区分2の影響値が増加したことについて、区分2の浚渫範囲が広がったことと、橋脚P11の浚渫した場所が埋め戻され、再度、浚渫が必要になったことが要因と考えられる。」との説明があった。

    • 委員から、「調査地点BG-5の泥分が増加したことについて、どのように解釈しているのか。どういう自然のゆらぎがあったのか。」との質問があった。

      ⇒事業者より、「吉野川の地形の特性では、冬場の渇水期に波が当たって砂が取れてしまい、出水期には上流から土砂が供給された沖合方向に広がる特性を持っている。今回、大きな出水が無かったので、大きな撹乱も無く、泥が溜まりやすい状態であったのが11月と考えられる。なお、調査結果には出ていないが、平成29年6月では再び砂に戻っているという傾向が出ている。」との説明があった。

  4. 橋梁詳細設計の報告及び第1回橋梁ワーキンググループの開催報告
  5. 工事中調査の結果報告(平成27年11月~平成29年5月)

    ※本項目について、以下の意見を踏まえて、今後も環境モニタリング調査を進めていくことで了承された。

    ※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。

    • 委員から、「浚渫後の地形の戻り具合を示したグラフについて、浚渫直後よりも月に1回計測してグラフの方が70cmから80cmを越えたりしており、計画線よりも越えている場合もあり、途中で浚渫する可能性はないのか。計測の精度も、船上であれば波の高さで精度がずれるのではないか。」との質問があった。

      ⇒事業者より、「地形測量は、音波探査で極力、波の少ない日に測っているが、波の影響が少し入っていると考えられる。また、計画線については目標であり、余堀りも含めてのラインであるため、この程度であれば特に支障がない高さであった。」との説明があった。

    • 委員から、「工事の期間中は飛翔高度が変化し、台船を避けている行動であることは明らかであるが、阿波しらさぎ大橋の事業のときも高度変化が生じており、適応度、エネルギーロスは大した問題ではなかったので、エネルギー的には問題はないと考えられる。」との意見があった。
    • 委員から、「シギ・チドリ類の採餌場所と休息場所が変動しており、採餌しに干潟に来るが、休息には人工海浜に戻るようになっている。その結果として、工事期間中に飛翔数が増えており、行ったり来たりする回数が増えたことによって、飛翔回数が増えていると解釈できる。これは工事の影響として見ても良いのか。」との質問があった。

      ⇒事業者より、「工事中に人工海浜で休息する個体は明らかに増えている。平成28年1月以降に河口干潟と右岸が繋がり、面積がどんどん拡大している状況で、推測になるがそれに合わせて人工海浜の確認数も増えている。阿波しらさぎ大橋の事業の中では、河口干潟の東側の面積と、シギ・チドリ類の出現状況に相関があるという報告があり、そういった地形とシギ・チドリ類の出現状況に関係性があり、その結果、人工海浜の数がふえた可能性がある。もう一つが、河口干潟が満潮でも繋がっている状態になっているため、人や犬が入りやすく聖域性が落ちていると考えられる。そういったことから、ねぐらとして河口干潟が機能していたが、安全性が落ちたため、より安全な人工海浜の方に移動したという可能性も考えられる。」との説明があった。

    • 委員から、「干潟と右岸が繋がったことによる犬の影響は、見てて何か感じるのか。」との質問があった。

      ⇒事業者より、「陸続きになったことで、散歩される方、犬を連れて入られる方、5月だと潮干狩りで人が入ってきており、要因の1つではないかと考えられる。」との説明があった。

    • 委員から、「カワウが1月に相当数が干潟に来ており、カワウがこれだけいると、ハゼ類などの希少な魚が食べられると考えられる。そのため、カワウの数の動向についても注意しておく必要がある。カワウはアユを食べるため、漁業者にとっては大変な問題と考えられる。」との意見があった。
    • 委員から、「平成28年1月ぐらいから人工海浜のシギ・チドリ類が増えてきているが、河口干潟と右岸が繋がった時期と合っているのか、また人や犬が入りやすくなるぐらいの埋まり方なのか。」との質問があった。

      ⇒事業者より、「平成28年1月頃から干潟と右岸が繋がっていく傾向を確認しており、平成28年6月には完全に埋まっている状況となっている。」との説明があった。

    • 委員から、「マリンピアの人工海浜の建設の際に、河口干潟と右岸が繋がることが予想されていた。これにより、ルイスハンミョウの回廊になるメリットがあったが、野鳥に関しては餌場、休息場がなくなる心配がされていた。河口干潟は、1万数千トン/s 規模の出水があれば右岸が切れるが、そういうことがなければ確実に堆積が続く。その傾向がどんどん広がれば、その結果が波浪場を変形させ、より堆積が進み、出水でもなかなか切れないような状況ができていく。こうした環境はすでに予測されていた事項である。」 との意見があった。
  6. 今後の予定

    ※本項目について、以下の2点を確認することを前提に了承された。

    • 水質汚濁対策の変更に伴う汚濁拡散防止枠の効果の確認及びモニタリングの実施
    • 河口干潟と右岸側が繋がったことによる影響を踏まえた、事業による影響の分析

    ※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。

    • 委員から、「汚濁拡散防止枠内外で濁度データを比較すると、外側の濁りは防止枠内よりも極端に低いが、防止枠から離れた調査地点W-6よりも若干高いため、濁りが完全に防止枠内に留まっているということは言い切れないのではないか。そのため、防止枠内に留まるのではなく、汚濁の拡散が抑えられているという表現でよいのではないか。」との意見があった。

      ⇒事業者より、「完全に防止枠で濁りの拡散が防止できるとは思っておらず、一定の効果が得られると思っている。そのため、引き続き対策を行いたい。」との説明があった。

    • 委員から、「汚濁拡散防止枠の深さについてどうなのか。」との質問があった。

      ⇒事業者より、「汚濁拡散防止枠は、干潮に河床に着くぐらいで、満潮だと河床との間に隙間が出来る程度の長さである。」との説明があった。

    • 委員から、「汚濁拡散防止枠内外と、防止枠から離れた地点W-6の濁度を比較しているが、W-6ではなく、W-2やW-3と比較したものはないのか。地点W-6は防止枠からかなり離れている。いずれにしてもモニタリングを続けて確認していくということですね。」との意見があった。

      ⇒事業者より、「資料に記載しているW-2の濁度のグラフは、サンプルとして記載しており、防止膜の内外で対比が可能であったので、ここに掲載させていただいた。」との説明があった。

      ⇒委員より、「濁度の計測は、投げ込み式の計器で測定しており、±2.0は前後するような計器である。もう少しちゃんと評価するならば、採水してSS(浮遊物質量)などを記載して、拡散が抑えられていると表現する方が良い。」との意見があった。

(4)閉会

配付資料

  • 資料1説明資料
  • 資料2参考資料
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