
海外事業の基本的な考え方
これまでの道路建設や保全業務を通じて培ってきた技術力やノウハウを国際化が進む時代の中で有効活用すべきだと考えます。国際社会の発展に寄与することを目標に、国連グローバル・コンパクトの考えを重視して海外事業に取り組みます。
フィリピンやインドネシアを中心にPPP※による高速道路事業への参入を目指しています。2010年5月17日にはインドネシアのジャサマルガ社と技術交流協定を締結しました。さらに2011年7月にジャカルタに駐在員事務所を開設し、アジア地域での情報収集拠点として活動を開始しました。
また、2011年9月にNEXCO東日本、NEXCO中日本、首都高速道路株式会社、阪神高速道路会社と共同で、海外事業に特化した日本高速道路インターナショナル株式会社(JEXWAY)を設立しました。現在、JEXWAYと協働で実施している、経済産業省や独立行政法人国際協力機構(JICA)の支援による案件形成調査や実現可能性調査(FS)を通じて、PPPによる高速道路事業への参入の検討をしています。
フィリピン共和国において、JICAの南北高速道路連結道路調査業務に従事し、国内において約半世紀にわたり蓄積してきた高速道路の建設から維持管理までの一貫したマネジメントのノウハウを用い、技術者の観点から当該事業の実現可能性についての提言を実施しました。また、同じくJICAのベトナム社会主義共和国の南北高速道路詳細設計業務において、現地調査を実施し、主に高速道路の維持運営業務に関する設計を担当しています。
このほか、アフリカのモザンビーク共和国において、道路技術に関する人材育成事業にNEXCO西日本グループより長期専門家を派遣するとともに、JICA、政策研究大学院大学と協働で、現地の人たちに合った道路整備・管理体制に関する提言を行っています。また、JICAから要請を受け、インド共和国において、アフリカの道路分野の実務者を対象にした、道路維持管理技術に関する研修に協力しています。これらの活動を通じてアフリカ地域への事業参入を目指しています。
※PPP
Public Private Partnershipの略で、官と民がパートナーを組んで事業を行う官民連携の形態
インドネシア事務所の活動状況
アフリカの技術者を対象にした研修

開発途上国への専門家・調査団の派遣では、JICA長期専門家をスリランカ民主社会主義共和国高速道路開発庁へ派遣し、同国初の高速道路の管理運営体制の整備の支援を行っています。また、インドネシア共和国にも専門家を派遣し、舗装のアセットマネジメントに関する支援を行っています。
| 派遣先 | 支援内容 | 人数 |
|---|---|---|
スリランカ |
高速道路の運営管理体制整備の支援 |
1 |
インドネシア |
舗装のアセットマネジメントに関する支援 |
1 | モザンビーク | 舗装や維持管理運営体制の能力向上に関する支援 |
1 |
JICAスリランカ国専門家の活動状況
JICAモザンビーク国専門家の活動状況
ザンビア共和国における土のう舗装
NPO法人「道普請人」は、ケニア、ウガンダ、フィリピン、パプアニューギニアなど途上国において、現地住民とともに土のうを用いた道路改良の実施など簡易な技術の活用を通して、途上国の発展を支援しています。

TRB年次総会展示の様子
ITF年次サミット(2011年5月)、ITS世界会議(2011年10月)、世界道路協会世界大会(2011年9月)、TRB年次総会(2012年1月)等に参加し、高速道路に関する技術交流を行うと共に、TRB年次総会展示においては、NEXCO西日本保有技術のプロモーション活動を実施しました。
NEXCO西日本グループでは、高解像度カメラ(HDV)と赤外線カメラを用いた橋梁点検技術を開発しています。橋梁健全度の客観的評価および点検の効率化について、フロリダ州政府等の政府機関、大学等の教育機関、民間の橋梁点検会社等の技術者から高い評価を得ています。国内技術の欧米での受注展開や、優れた技術の日本への導入の拠点として、米国ワシントンDCに子会社である「NEXCO-West USA, Inc.」を2011年1月に設立し活動を展開しています。
「NEXCO-West USA, Inc.」のオフィス内
オフィスが入るビル