関門トンネルは、本州と九州を結ぶ重要な交通インフラとして、開通から67年を迎えた今も、日々多くの車両(約24,900台/日)のご利用をいただいております。
西日本高速道路では、このトンネルの安全・安心を守るため、定期的な点検や補修、修繕を行っておりますが、海底トンネルという特殊な環境で老朽化が進行しています。今後は適切な時期での更新や予防保全が必要となっています。
また、料金所周辺の渋滞や車線逸脱による事故の発生などの課題があり、これら課題への対応も必要です。
本ページでは、関門トンネルの現状と課題、今後の維持管理についてご紹介します。
片側1車線の対面通行であり、車道下に人道を併設しています。
関門トンネルを安全にご利用いただくために、2か月に1度、片側車線規制を行い、路面清掃や排水・換気設備のメンテナンス、照明点検等を実施しています。
また、損傷した構造物の現状回復だけでなく、機器の更新、定期的な分解設備等も実施しています。
更に、変状の状況に応じて、長期通行止めを伴うリフレッシュ工事も行っています。平成21年度~平成22年度に損傷が大きい床版(海底部)の取替、平成26年度には天井板の大規模な更新工事を実施し進行する老朽化への対応を行っています。
しかし、老朽化が進行する中で、全ての構造物・施設設備で十分な更新ができているわけではありません。
今後も安全・安心に関門トンネルをご利用いただくためには、適切な時期の予防保全や更新が必要です。
早期措置が必要な変状は速やかに補修していますが、優先順位によっては未補修の変状が残っています。
設置から20年以上経過する設備も多数存在するものの、分解整備や補修を実施しながら機能を延命化しています。
また、多くのご利用をいただく一方、
料金所周辺での渋滞、車線逸脱による重大事故の発生などの課題も生じており、
これら顕在化する課題への対応が求められています。
≪関門トンネルの利用状況(渋滞の発生)≫
≪関門トンネルの利用状況(事故の発生)≫
NEXCO西日本では、有識者委員会を設置し、関門トンネルの持続的な管理に必要な事項の検討を行ってまいりました。
将来に渡り安全・安心な道路機能を維持するために、大きく4つの取り組みが必要になります。
(1)予防保全や更新の実施
【具体的な取り組み例】
(2)機能向上の実施
【具体的な取り組み】
(3)取り巻く環境の変化への対応
【具体的な取り組み】
(4)インフラ管理への理解促進の取組み
【具体的な取り組み】
≪結び≫
関門トンネルが本州と九州を結ぶ大動脈としての機能を発揮し続け、関門地域、ひいては日本の発展と豊かな未来の実現に貢献し続けるために、NEXCO西日本は今後も維持管理に努めてまいります。
関門トンネルの維持管理に関する取り組みを、より多くの方に知っていただくため、現場見学イベントを開催しています。
普段は立ち入ることのできない管理施設や点検作業の様子を、実際にご覧いただける貴重な機会です。
報道関係者向けの専門的な見学会から、一般のお客さま向けの体験型イベントまで、幅広くご用意しています。
マスコミ向け現場公開の様子
8月20日(水曜)実施
マスコミ向け現場公開の様子
8月20日(水曜)実施
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