平成28年4月12日(火曜) 14時30分~17時
コロナホテル 別館1階100A~C
(兼事務局)
1)新名神高速道路の事業進捗状況について
2)各トンネルの進捗状況について
3)超長尺先進ボーリングの結果報告(箕面トンネル西)
4)非排水構造の終点位置の決定方法について(箕面トンネル東)
5)モニタリングデータの公開について
NEXCO西日本から 【資料2-1】(1,270KB) に基づき説明・報告を行った。
NEXCO西日本から 【資料2-2】(8,258KB) に基づき説明・報告を行った。
NEXCO西日本から 【資料2-3】(4,380KB) に基づき説明・報告を行った。
NEXCO西日本から 【資料2-4】(2,843KB) に基づき説明・報告を行った。
NEXCO西日本から 【資料2-5】(4,482KB) に基づき説明・報告を行った。
竜王山トンネル工事により、一部の周辺に影響がでているとは、具体的にどういう内容なのか。
西坑口付近の地区で、約30軒が井戸で生活しており、それに影響が出れば、とりあえず水道水に切り替えるということで対応させていただいている。また、水田等もあるため、出てきた水を返水して、今季の耕作には十分間に合わせる対応をしている。恒久対策としては、まだ、これから協議をさせていただく。
きちっと対応しているということがわかって安心した。
竜王山トンネル、箕面トンネルで湧水が確認されており、周辺の水位も少し低下している。山の表層の植生に、何か変化があるのか。また、そういう調査はしているのか。
地表面の影響を把握するため、土壌水分量調査を行って問題無いことを確認している。また、高槻市や茨木市では、ヒダサンショウウオ等の貴重な動植物もいるため、別途、環境に関する自然環境保全検討委員会により、有識者の意見を取り入れ、適切に対応しているところ。
箕面トンネル西において、超長尺先進ボーリングを行っているが、P.3-2の結果を具体的にどのように施工に反映したのか。
トンネル掘削前に、その先の地質状況や、湧水状況が確認できたので、より早い準備や対策の検討に役立った。現在も、その情報により下り線の掘削を行い、下り線の掘削の情報も併せて上り線の掘削をより安全に進めている。このボーリングは非常に有効な調査だと思っている。
高山川直下から湧水が出ると、河川に影響があると心配していたが、P.3-2により、事前に行った超長尺先進ボーリングからの湧水が比較的少なかったので安心している。
箕面トンネル東において、湧水量が1.4m3/分となっているが、それは、どこから出てきているのか。非排水構造区間からであれば、今後、非排水構造が構築されれば、湧水は少なくなると思われる。
主に非排水構造区間からの湧水である。
P.3-1中央の平面図にあるFewa6断層は、非常に緩い傾斜なので、どこに出てきたか確認したい。
箕面トンネル西では確認することができなかったが、箕面トンネル東において、現在の切羽位置から若干粘土を挟んだような脆弱した部分が出たので、確認中である。
箕面トンネルにおいて、西側から湧水が多いのは、何か上に水を支えるような棚みたいなものがあるのかもしれない。東側は、透水係数が高いが、湧水があまり出ないので、非常にありがたいと思っている。
非排水構造区間の端部であるファンカーテン位置の先で透水係数が高い場合、何か対策はするのか。
非排水構造の端部で事前に調査を行い、主にトンネル掘削により透水係数が高くなった緩み領域でグラウトを施工する。その後、再度調査を行って透水係数を確認する。そこでトンネル軸方向への湧水の流出を抑制するため、その先の対策は行わない。
非排水構造の端部で行うファンカーテングラウトは、どの程度の注入圧で行っているのか。
P.4-3にあるとおり、まず水を注入し、岩盤がどのぐらいの圧力に耐えられるか、「限界注入圧」を確認する。注入することにより、岩盤が割れてしまっては、逆に透水係数が高くなってしまうため、それぞれの場所の試験結果により0.4Mpa~0.6Mpaあたりで注入を行っている。
箕面トンネル東において、その周辺の透水係数が大きければ、勝尾寺川周辺の地下水がトンネルを通って、全部余野川に流れてしまう。しかし、勝尾寺川の東側は、非常に透水係数が小さく、2.7×10-7m/秒程度となっている。勝尾寺川の西側には断層破砕帯があり、それより更に西は、それほど透水係数の小さい地質が出なかったが、地山状況を確認すると、硬質な砂岩となっており、そんなに地下水も見られなかったので、P.4-1のとおり非排水構造の終点位置を決定した。非常にありがたいことであるが、土被りの小さい東側は、概ね1.4tm3/分という非常に少ない湧水量であり、現在は、それをポンプアップして勝尾寺川に返水している。この部分を将来、非排水構造にすることにより、勝尾寺川の水を守るための対策は、終了としたい。工事が終わった後も勝尾寺川の水を維持できるかについては、今後もモニタリングにより確認していく。超長尺先進ボーリング、非排水構造等、最高の技術で行っているので、この対策方針をご理解いただければと思う。