PROJECT 01
高速道路リニューアル
プロジェクト
100年先も安心して
ご利用いただくために
高速道路のリニューアル工事に
取り組む
日本初の高速道路として「名神高速道路(栗東~尼崎)」が完成したのは、今から約60年前の1963年(昭和38年)。開通から30年を超える道路は約5割にのぼります。保全・修繕し、安全・安心で快適な走行ができるよう守り続けることが、NEXCO西日本の使命。これまでも、定期的に点検を行い部分的な補修、補強を繰り返してきましたが、経年劣化が進む高速道路の健全性を長期的に確保するためには、抜本的な対策が必要です。高速道路ネットワークの機能を将来にわたり維持していくために、NEXCO西日本は、2016年から「高速道路リニューアルプロジェクト」に本格的に着手し、橋の架け替えなどを含む大規模な工事を進めています。
- ■大規模更新
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橋梁の桁や損傷した鉄筋コンクリートの床版(しょうばん:車両を支える床板)をより耐久性の高い「プレストレスト・コンクリート床版(PC床版)」等に架け替えます。
- ■大規模修繕
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橋梁やトンネル、土構造物を計画的・大規模に補修・補強し、劣化の進行や新たな損傷の発生を抑制する工事です。橋梁では、劣化の原因となる水が床版にしみ込まないよう高性能床版防水を行います。トンネルでは、経過年数の増加に伴い土圧が増加している箇所にインバートを設置することで、リング状の強い構造になり、路面隆起による段差やひび割れを防ぎます。土構造物では、地山を押さえるグラウンドアンカーを設置しているのり面に、腐食しにくい新タイプのアンカーを施工することにより、長期安定性を確保します。
現在進行中の
リニューアルプロジェクト
中国自動車道
リニューアル工事
吹田JCT~中国池田IC間では、2021年度から22年度末まで、約1.5カ月程度の終日通行止めを6回行います。また中国池田IC~宝塚IC間では、2024年上半期まで交通混雑期を除いて終日車線規制を行い、リニューアル工事を進めていきます。
中国道 吹田JCT~中国池田IC間のリニューアル工事で架け替える橋の延長は、約4.8kmと非常に多く、できるだけ短期間に工事を進めるための工夫が必要でした。そこで、これまでにない契約手法を用いて、民間の技術やノウハウを導入。通常のクレーンを使った架設以外に、高速道路の橋の架け替えでは日本初となるジャッキアップ工法を取り入れるなど、様々な取り組みを行っています。
前例のないプロジェクトを
最前線で推進
都市圏で先陣を切って実施している中国道の吹田JCT~神戸JCTのリニューアル工事を円滑に進めるための事前準備を行っています。鉄道交差箇所における鉄道事業者との協定締結や、高架下に整備された公共施設の一時撤去に関する施設管理者との協議を通して、工事が行えるよう調整します。重要な事業だけに気持ちを引き締めて取り組んでいます。
事務
- 山西 修平
- 関西支社 阪神改築事務所
管理課
プロジェクトの必要性を
社会に伝える
実際の工事を担う現場をサポートする支社の立場でプロジェクトを推進。現場で生じた技術的な課題などを解決するためのサポートや、高速道路を利用されるお客さまや周辺住民の方々にプロジェクトを理解いただくための動画作成、進捗情報公開など、工事の“見える化”にも取り組んでいます。
土木
- 古賀 泰輔
- 関西支社 保全サービス事業部
改築課
リニューアルプロジェクトについて
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