福田 雄斗
FUKUTA YUTO
関西支社 滋賀高速道路事務所 統括課
2016年入社 工学研究科 社会基盤工学専攻 修了
様々な人が同じ方向を向いて
道路事業を進める。
その一員として
経験値や知識量を増やし、
結果をかたちに残していきたい
福田 雄斗
FUKUTA YUTO
関西支社 滋賀高速道路事務所 統括課
2016年入社 工学研究科 社会基盤工学専攻 修了
事務所全体にまたがる、
統括という業務
私の所属する滋賀高速道路事務所 統括課は、事務所全体にまたがる事業計画や事業調整、予算管理、集中工事の調整、防災の確立、隣接するNEXCO中日本を含む対外協議を担当しています。実施部隊である事務所の中にあって、具体的な現場を持たず、現場業務が円滑に進むよう部署やグループ会社、社外の関係先、隣接事務所、そして支社と調整を行っていく、司令塔ともいえる業務を担います。そのため、統括課が担当する業務は、事務所全体にまたがるものが多く、自分だけで完結する仕事はほとんどありません。例えば、集中工事。これは、高速道路を維持するために必要な複数の工事を集約して短期間で効率的に行うものですが、実施に向けてプランを立て、入念な事前準備を行いながら進めていきます。通常でも大変なのですが、今年は、名神高速道路の栗東ICと竜王IC間にかかるオーバーブリッジ(高速道路の上空を横断する道路)の撤去があり、調整につぐ調整が必要となりました。諸先輩方から受け継いだノウハウを活かし、実施に向けたプランを作成し、関係者と協議を重ね、実施に向けて担当部署に動いてもらいます。自分の立てたプランが成果となって目に見え、次回実施の資料として残ることに、責任とやりがいを感じています。
現在は統括という計画・管理・調整業務を担当していますが、この事務所に来る前の、新名神大阪東事務所八幡工事区では、建設事業を担当。当時、新名神高速道路と第二京阪道路を連結するJCT工事が進められており、私は、第二京阪をまたぐ八幡京田辺JCTのランプ橋を、超大型クレーンを使って架設する工事を担当。第二京阪を通行止めしたのですが、初めて先頭固定※という交通規制を行うことになり、協議やスケジュール管理に苦慮しながらもなんとか実施できました。工事が完了したときは、自分が携わっている仕事の規模の大きさや、様々な人が同じ方向を向いて事業を進める団結力を実感することができ、忘れることができない業務となりました。
※先頭固定:一定時間車両の通行を止めながら、完全に停止させずに行う交通規制の一種
大学院では地盤研究室に所属し、NEXCO総研と共同で、高速道路盛土の材料に関する研究に携わっていました。それが高速道路への就職を考えるきっかけにはなりましたが、当初は、広くインフラ業界を志望していました。しかし、鉄道や電力、ガス業界は、土木の上に構築される施設や設備がメイン。一方で高速道路は、盛土・切土・橋梁等の上に舗装があり、土木が事業やサービスそのものを支えると感じました。人々の暮らしや経済を支えるインフラとして、土木の活躍の場が広く、一番やりがいを感じることができると思い、当社を志望しました。
入社する前は、特定更新に興味をもっていました。現在進められている中国道リニューアル(吹田JCT~中国池田IC)など、都市部の特定更新や耐震工事は制約も多く、その分、技術や工夫が求められるのではないかと。入社して企画調整や建設、現在の保全業務を経験して分かったことは、それぞれの業務に魅力があり、それぞれの業務がつながっているということでした。建設担当だったときは、保全の知識がなくて苦労し、今は、防災の知識が足りない。統括課長をはじめ、上司の方々は何か事象が起こったとき、専門知識も踏まえて、的確な判断を出されます。私もそんな風な判断ができるよう、経験値や知識量を増やすとともに、気持ちにゆとりをもち、柔軟な対応ができるよう、自分自身を進化させたいと思っています。
スノーボードが好きなので、冬は毎週末、どこかの雪山に行っては、スノーボードを楽しんでいます。長い休みが取れたときは、雪質のよい長野や新潟にまで足を伸ばします。ただし、雪の季節は、高速道路上の除雪や凍結防止剤散布など、雪氷対策が必要な時も。その管理体制が組まれたときは、オフの楽しみは後回し、業務にあたります。
大学での研究がそのまま業務に活かせるかどうかは別ですが、土木の知識が活かせる、土木主体の会社であることは間違いありません。盛土や橋梁、トンネル・・・スケールも大きく、多岐にわたるジャンルに発注者として携わることができます。そういうさまざまな経験をしたい方に、当社はとても向いていると思います。大変な中でも、自分がやりたいことは何かを忘れずに、根気強く挑戦してください。就職活動だからこそ得られる経験もあると思うので、楽しみながら、時には休憩しながら頑張ってほしいと思います。